伝統工芸とサイバーパンクが交差する──そんな時代の先端を映すアートピース「TechnoByobu : TB-02」が発表された。

士郎正宗氏の名作『攻殻機動隊』を題材に、箔工芸の屏風に落とし込んだ本作は、2026年の発売に向けて制作が進行中。

物語の舞台・日本を起点に、時空とジャンルを横断する新たな“表現のかたち”が生まれようとしている。

Licensed by ©Shirow Masamune/KODANSHA

攻殻機動隊×屏風──ジャンルを超えた融合

「TechnoByobu」は、伝統技法による箔押し屏風に、現代アーティストの作品を大胆に載せるアートシリーズ。

第二弾となる今回は、世界的な人気を誇るサイバーパンク作品『攻殻機動隊』をテーマに制作され、金箔上に草薙素子とフチコマが浮かび上がる。

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この試みを手がけるのは、音楽とアートを結ぶU/M/A/A(ユーマ)。第1作「TB-01」ではYMOの世界観を屏風に昇華し、国内外から注目を集めた。今回の“攻殻”コラボは、さらに一歩踏み込んだ“時代と哲学の対話”とも言えるだろう。

過去と未来をつなぐ、知性と技巧の美

「TechnoByobu」は、単なるコラボ作品ではない。洋金箔を用いた手仕事と、顔料を多層転写する独自技法「Kasane Graphica」によって、ヴィジュアルは細部まで高精細に再現される。

そこに重なるのは、“テクノ(Techno)=テクネ”の思想だ。技巧(伝統)・芸術(表現)・技術(デジタル証明)の三位一体構造が、真に「未来へ残るモノづくり」を可能にしている。

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限定生産される本作は、所有することそのものが「未来に遺す」行為となるだろう。

「デザイン上海2025」で世界初公開

このプロトタイプは、6月4日(水)から上海で開催された国際デザインイベント「Design Shanghai 2025」で世界初公開。中国・上海のBeyond Craft Japanエリアにて、現物を直接体感できる展示が行われている。

販売開始は2026年を予定。

購入希望者は公式サイトからの事前登録により、優先案内を受けられる。

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伝統とテクノロジー、芸術とSFを架橋するこのアートピースが、日本発のカルチャーとして新たな価値を提示していく。

TechnoByobu 公式サイト:https://technobyobu.jp/
登録ページ:https://technobyobu.jp/cs

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000039.000012222.html

(山之内渉)

※デザイン・仕様は変更となる可能性がある

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