東京・新宿に位置するフォトギャラリー シリウスにて、6月12日(木)から18日(水)までの期間、写真家の小城崇史氏による写真展「TOKYO, Multi Layered City Vol.2(Crossing)」が開催される。

展示予定作品はカラー30点。

現代の東京の街のありようを、交差点という視点からとらえたユニークな作品群に注目したい。

スポーツ写真界の大御所・小城崇史氏が新宿で個展を開催。“交差...の画像はこちら >>

小城崇史 写真展「TOKYO, Multi Layered City Vol.2 (Crossing)」

写真界の第一線を走る小城崇史氏

小城崇史氏は、1962年に東京で生まれた写真家。1996年から国内外のスポーツシーンを撮影し続け、2021年の東京オリンピック・パラリンピックでは大会組織委員会のフォトマネージャーとして活動した。

日本写真家協会(JPS)会員、日本スポーツプレス協会(AJPS)理事の他、2024・2025年のカメラグランプリ特別選考委員も務めるなど幅広く活躍している。

同氏は現在も第一線でスポーツシーンの撮影を続ける一方で、近年は積極的に自身の作品を発表。スポーツや古典芸能、都市風景をテーマにした個展を重ねている。

歴史や文化が複雑に積み重なる“東京”の虜に

小城氏は2021年以降、「2020 TOKYO, Multi Layered City」「2021-2022 TOKYO, Human abortions」といった写真展を通じて、さまざまなレイヤーの積み重ねによって構成される“東京”という街に焦点を当ててきた。

同氏はシャッターを切るために、鉄道駅を起点にしたり、コロナ禍で注目された人の流れに着目したりと、さまざまな角度から“東京”という都市にアプローチ。あらゆる考察を経て、「東京という都市の核が、江戸時代に定められた“朱引”の範囲から大きく変わっていない」という事実に気づく。

さらに、そのエリアに絶え間なく出入りする人と車が、東京特有の賑わいを生み出していると感じるようになった。

“交差点”を通じて東京のありかたを考える

今回の展示では、そうした都市の構造を掘り下げるため“交差点”に着目。

交差点を行き交うほとんどの人は、「自分が今どこを通っているのか」と意識すらせずにいる。しかしそうした人々が集う交差点の景色や空気感こそが、東京を構成する一つの要素になっているのだ。

「TOKYO, Multi Layered City Vol.2(Crossing)」では、そんな一瞬を鋭い視点で切り取っている。

興味がある人は足を運び、写真から刺激とインスピレーションを得てみてはいかがだろうか。

TOKYO, Multi Layered City Vol.2(Crossing)
会期:6月12日(木)~18日(水)
会場:アイデムフォトギャラリー シリウス
所在地:東京都新宿区新宿1-4-10 アイデム本社ビル2F
詳細ページ:https://www.photo-sirius.net/tenji/小城-崇史%E3%80%80写真展/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001550.000002663.html

(IKKI)

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