箱根・ポーラ美術館では、5月31日(土)から11月30日(日)まで「ゴッホ・インパクト―生成する情熱」展を開催。特別なグッズやコース料理、登山電車のコラボまで、日常を離れた刺激に満ちた空間を堪能できる。
ゴッホの作品を楽しみたい人はもちろん、静かな感動を求める大人にこそ訪れてほしい企画だ。チェックしてみてほしい。
目と心を打つ展示、国内外の名品が勢揃い
同展は、フィンセント・ファン・ゴッホの軌跡と、その影響を受けた国内外の作家たちの作品を一堂に集めた意欲的な試み。セザンヌ、ゴーガン、マティスといった西洋の巨匠たちに加え、岸田劉生や佐伯祐三ら日本人作家の作品が、時代を超えて響き合う構成だ。見る者を静かに没入させる作品が揃っている。
また、現代作家フィオナ・タンや桑久保徹による作品も登場。ゴッホを巡る文脈は、美術史にとどまらず、現代の私たちの感性に深く刺さる。展示室を歩くごとに、内面の熱量がじわじわと高まっていくような体験を味わえる。

展示に寄り添う逸品たち、感性に響くグッズと美食
ミュージアムショップでは、展覧会ロゴを配した大判トートバッグや、『アザミの花』を背面にプリントしたTシャツが登場。いずれも色や素材にこだわりが光り、身につけることで作品の余韻を日常に取り込める。さらに、ゴッホの名言が英語で刻まれたタオルは、心地よさと知性が共存する一品だ。

加えて注目したいのが、老舗和菓子店「ちもと」とのコラボ商品。数量限定「湯もち・八里」は、パッケージに『あざみの花』をあしらい、視覚・味覚ともに特別感がある。火曜・木曜・土曜の曜日限定の販売となっている。

さらに併設レストラン「アレイ」では、「ゴッホと旅する」と題した特別コースを提供。オランダ、ベルギー、南仏の風土をイメージした料理は、エビのフリットや仔羊のロティなど、素材の魅力を最大限に引き出した構成。アペリティフからデザートまで緻密に設計されており、まるでゴッホの人生を味覚でたどるような感覚を味わえる。

特別な移動時間。登山電車で非日常へ向かう
展覧会の開催を記念し、箱根登山電車「アレグラ号」が展覧会ビジュアルで彩られて運行中。ゴッホの言葉が車窓と共鳴し、移動時間すら特別なひとときへと変わる。沿線では6月中旬からあじさいが見頃を迎えるため、車窓の美しさとあわせて楽しむのも一興だ。
終点・強羅駅からはポーラ美術館まで無料シャトルバスが運行。自然に囲まれた立地にある美術館で、心の深いところに残る一日を過ごすことができる。

Photo: Ken Kato
都市の日常から離れた静かな刺激を求めるなら、この展覧会は最良の選択肢のひとつといえるだろう。
「ゴッホ・インパクト─生成する情熱」
会期:5月31日(土)~11月30日(日)会期中無休
会場:ポーラ美術館 展示室1、2、3
所在地:神奈川県⾜柄下郡箱根町仙⽯原⼩塚⼭ 1285
特設サイト:https://www.polamuseum.or.jp/sp/vangogh2025/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000155.000026617.html
(Fumiya Maki)