艶やかな輝きと高い耐久性を誇る「丹波漆」は、1300年の歴史を持つ日本屈指の漆文化。京都府福知山市が誇るこの伝統素材が、6月23日(月)から29日(日)まで、大阪・関西万博で展示される。
金継ぎの実演や、漆掻きのオンライン中継を通じて、職人の技と自然との共生がもたらす奥深い美を体感できる貴重な機会だ。
「丹波漆」万博での特別展示と体験。技と文化を未来へつなぐ
6月23日(月)から29日(日)まで、大阪・関西万博の関西パビリオン「京都ゾーン」において、「丹波漆プロジェクト」が開催される。ここでは漆掻きに使われる道具や漆製品の展示に加え、金継ぎの修復実演も披露される予定だ。割れた器に漆を施し、金粉で装飾する金継ぎは、器の再生だけでなく美意識をも呼び覚ます日本独自の技術である。
さらに、6月28日(土)と29日(日)には、夜久野町の漆植栽地と万博会場をオンラインでつなぎ、実際の漆掻きの様子をリアルタイムで中継。文化庁により保存団体として認定されたNPO法人「丹波漆」によるこの実演は、失われつつある日本の手仕事に触れる希少な機会となるだろう。
磨かれた職人技と自然の恩恵が生んだ「丹波漆」
丹波漆は、京都府福知山市夜久野町を中心に受け継がれてきた国産漆。寒暖差の大きい気候と豊かな自然が育む漆の木から採れる漆は、深みのある艶と優れた粘りを持ち、仕上がりの美しさと耐久性で知られている。漆掻きから塗装までの一連の工程を担う職人の技が、この素材に唯一無二の魅力を与える。
漆器や漆染め製品だけでなく、芸術的な表現の手段としても注目を集めており、丹波漆は実用品であると同時に文化的価値を宿した存在だ。1300年の歴史を持つこの漆文化は、明治期には500人以上の漆掻き職人が存在していたが、現在では国内生産のわずか2%を守る数少ない担い手によって支えられている。
「やくの木と漆の館」で出会う、本物の漆文化
夜久野町にある「やくの木と漆の館」では、丹波漆の歴史と技術にじかに触れられる。
歴史、自然、技が融合した丹波漆は、単なる伝統工芸にとどまらず、静かに、しかし確かに心を打つ日本の美の象徴である。その本質を知るには、実際に足を運び、触れ、語られる物語に耳を傾けることが何よりの近道となる。万博だからこそ感じられる日本の美を感じる時間へ。訪れる価値のある展示だ。
丹波漆プロジェクト 展示
日時:6月23日(月)~29日(日)9:15~21:00
場所:大阪・関西万博 関西パビリオン 京都ゾーン
所在地:大阪府大阪市此花区夢洲
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000203.000053572.html
(Fumiya Maki)
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