石川県小松市大杉町に、古民家を再生した宿泊施設「YADO SEN -仙- KOMATSU」(以下、仙)が7月1日(火)よりオープンする。
【仙】は、かつて林業や木炭で栄えた大杉町の山あいに佇む、一日一組限定の貸切宿。
自然に囲まれた静かな環境の中、時間帯ごとに表情を変える風景を楽しみながら、心穏やかに過ごすことができる。
歴史的価値を有する古民家宿「仙」の誕生
小松市大杉町にある清流・大杉谷川の源流域に位置する山あいの集落には、かつて500世帯以上の人々が暮らしていたが、現在では30世帯を下回るまでに減少。
空き家の増加や地域の担い手不足といった課題を抱えている。
こうした背景のもと、小松市が推進する「大杉江戸古民家の里創生整備事業」により、2019年に歴史的価値を有する2棟の古民家が再生された。
ひとつは、築180年の登録有形文化財「旧下里家住宅主屋」を改修した「下里 Kudari」。もう一方は、築150年の古民家を活用した「前家 Maeie」だ。
いずれも大杉町の文化と歴史を色濃く残しながら、宿泊施設として新たな役割を担うこの2棟を「YADO SEN -仙- KOMATSU」としてリブランディング。7月オープンの運びとなった。

【YADO SEN -仙- KOMATSU】 登録有形文化財の宿「下里 Kudari」
登録有形文化財の貴重な宿「下里 Kudari」
「下里 Kudari」は、築180年の歴史を有する旧農家主屋(しゅおく)で、国の登録有形文化財にも指定されている貴重な建物だ。

登録有形文化財の宿「下里 Kudari」
切妻造・桟瓦葺き(さんがわらぶき)の二階建てで、加賀地方の上層農家建築らしい重厚な佇まいと意匠を随所に残し、今もなお太い梁と柱がその構造美を支え続けている。
屋外には、広々としたウッドデッキが設けられており、目の前には大杉谷川の清らかな流れと、深い緑に包まれた山々の風景が広がる。
その一角には、黒塗りの外観が印象的な同施設専用のプライベートサウナも併設。

大杉谷川
大杉谷川を見下ろす屋外デッキに設けられたサウナは、外からやわらかな光が差し込み、迫り出した窓から眺める景色が、まるで自然の中に溶け込んでいくような没入感をもたらす。
サウナのあとは水風呂に入り、そのままウッドデッキに設けられた外気浴スペースで自然の音に身をゆだね、心身ともに深くととのうことができる。
森林に囲まれた一棟貸しの宿「前家 Maeie」
「前家 Maeie」は、築150年を超える歴史的古民家を丁寧に改修し、かつての暮らしの面影を随所に残しながらも、現代の滞在スタイルに対応した一棟貸しの宿だ。

一棟貸しの宿「前家 Maeie」
ひっそりと佇むこの建物では、水路に面する森林に囲まれた空間で、ゆったりとくつろぐことができる。
「下里 Kudari」から車で約2分の場所に位置するこの宿は、かつて養蚕を営む農家の住居として使われていた建物であり、養蚕が地域の暮らしや産業の一端を担っていた当時の面影を今に伝えてくれる。
住まいの随所に、土地に根ざした文化や歴史の気配が残されており、滞在を通してその深みにそっと触れられるのも魅力だ。
重厚な歴史を感じられる2棟の古民家で、タイムスリップしたかのような特別な体験を味わってみてほしい。
YADO SEN-仙-KOMATSU
所在地:「下里 Kudari」石川県小松市大杉町寅110、 「前家 Maeie」石川県小松市大杉町モ100
アクセス:小松空港またはJR・IRいしかわ鉄道「小松駅」より車で約40分
公式サイト:https://sen-komatsu.jp/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000151077.html
(みくと)