石川県能登半島の鍛冶工房・ふくべ鍛冶が手掛けるアウトドアナイフ「TAFU」が一般販売を開始した。100年以上にわたり地元の暮らしを支えてきた伝統技術と現代のニーズが融合した逸品は、災害時にも頼れる信頼性と、アウトドアをより深く楽しむための機能美を併せ持つ。
洗練された質感と確かな切れ味を両立した、本物を求める大人の道具だ。
能登の伝統を未来へ。逆境から生まれた「本物」のナイフ
2024年の能登半島地震を経た厳しい状況の中、「野鍛冶文化を繋ぎたい」という職人たちの強い思いから誕生したのがアウトドアナイフ「TAFU」だ。
開発を手がけたのは、明治41年創業の老舗鍛冶工房「ふくべ鍛冶」。地元の漁業・農業に根ざした道具づくりを通して磨き上げてきた積年の技術が、今のアウトドアシーンと見事に融合した。
クラウドファンディングで1,000万円を超える支援を得た実績からも、一般ユーザーやプロからの支持が厚いことがうかがえる。
災害時にも活用できる堅牢性を備える同製品は、日常使いから非常時の備えまで幅広く対応。調理・薪割り・削り・着火といった基本動作を1本でこなす万能性が魅力で、一生モノとなる真価を備えている。

和包丁の枠を超えた万能性と美しさ
「TAFU」では、和包丁に多い片刃ではなく、両刃構造を採用。これにより、薄く切るだけでなく硬いものを断つ強度も両立させている。
素材には、日本刀製法に通じる「安来鋼青紙2号」を用い、鋭い切れ味と高い粘りを実現。刃こぼれしにくく、研ぎ直すことで長く愛用できる設計となっている。
そのルーツは、アイヌ民族の短刀・マキリにある。
そのDNAを宿す「TAFU」の、鋼とステンレス、焼樫木の柄という素材の組み合わせから生まれる質感もまた見どころだ。

持ち手は手にしっくりと馴染む太さと形状に仕上げられており、長時間の作業でも疲れにくい。付属する栃木レザーのケースやマグネシウム着火棒など、細部にまで配慮された仕様は、こだわりのある大人の目にも十分応える。
道具に“哲学”を込める。大人のための1本
復興の目処が立たない今だからこそ、何を作り出していくのか――真摯に逆境に立ち向かってきた「ふくべ鍛冶」の思い・歴史・技術を凝縮した渾身の1本。“本物だから選ばれるナイフ”を目指して完成された同製品は、手にした瞬間から、作り手の覚悟と誇りが伝わってくる。

災害時やキャンプシーンなどあらゆる場面で頼もしく活躍する、真の価値を求める大人にふさわしい逸品。静かに確かに役目を果たし続ける「TAFU」は、持つ人に自然に寄り添い、長く人生をともに歩むパートナーとなるはずだ。
TAFU
サイズ:全長27.5cm(刃渡り13.5cm)
重量:210g
材質:刃/安来鋼青紙2号、地金/SUS410ステンレス、柄/焼樫木
セット内容:TAFU本体、栃木レザーケース、マグネシウム棒(着火用)、防錆シート、説明書、化粧箱
価格:44,000円(税込)
製品ページ:https://fukubekaji.jp/tafu/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000115027.html
(Fumiya Maki)