東京・銀座「三笠会館」が運営する中国料理レストラン「揚州名菜 秦淮春(しんわいしゅん)」の料理長である外崎登志雄氏と、高級点心師・陸少游氏の2人が、中国政府・民政部が定める公的称号「国家名厨」に選出された。
両氏の選出を記念して、揚州料理の伝統と季節の食材を融合させた技術と感性が堪能できる特別コースが期間限定で登場した。
洗練された揚州料理を楽しめる「揚州名菜 秦淮春」
「三笠会館」本店の4階にある「揚州名菜 秦淮春」は、洗練された揚州料理が楽しめる本格的な中国料理レストラン。今回受賞を果たした外崎氏は、2005年より同店で副料理長を務め、2012年に料理長に就任した。また、陸氏は「揚州冶春茶館」の点心部門料理長を経て、国賓接遇にも携わった後、2007年に招聘され、現在は点心師として活躍している。
同店では、両氏の「国家名厨」選出を記念し、2人の技術と感性を堪能できる特別コース「三笠会館 100周年記念ディナー 紫蘭花(しらん)コース」が8月末までの期間限定で提供される。揚州料理の伝統と季節の食材を融合させた、両氏が生み出す奥深い味わいと美しい盛り付けを、コース仕立てで楽しめるため、この機会に味わってみてほしい。

中国民政部の監修で授与される栄誉な賞
「国家名厨」は、中国の食文化発展に顕著な貢献を果たした料理人に対し、中国民政部(旧・国家商業部)の監修により授与される栄誉ある称号。料理技術の高さはもちろんのこと、文化的な継承や後進育成なども含めた総合的な功績が評価対象となり、中国国内でも限られた料理人のみが選出される希少な賞だ。6月時点で912名のみが選出され、中でも日本人の選出は極めて限られている。
中国・江蘇省で調理を学んだ外崎登志雄氏
16歳で単身中国・江蘇省に渡った外崎氏は、江蘇省旅游学校で調理を学んだのち、南京や揚州のホテルで実地経験を積みながら、本場の淮揚料理の技術を習得した。2005年より「三笠会館」の「秦淮春」で副料理長を務め、2012年には中国国家無形文化遺産の継承者であり、初代料理長である居長龍氏の後任として料理長に就任する。
これまでに、中国政府より「淮揚菜烹飪大師」や「淮揚美食工匠」などの称号を授与された。日中両国における食文化交流にも、長年取り組んでいる点にも注目だ。

中国・揚州の名店で技術を磨き上げた陸少游氏
陸氏は1993年より中国・揚州の西苑飯店で点心職人としての修業を開始し、淮揚菓子の名匠・張勲氏に師事して技術を磨いた。その後「揚州冶春茶館」の点心部門料理長を務め、国賓接遇でも活躍。2007年、中国での高い技術が認められたことから、「三笠会館」の「秦淮春」に招聘され、以来、点心の研究開発と製造を担当している。
伝統的な淮揚技法を継承しつつ、日本の美意識を取り入れた点心創作をおこなう同氏の姿勢は、異文化交流の架け橋としても評価されている。

中国からも認められた2人の料理人たちが織りなす美食の数々を、同店に足を運んで味わってみては。
三笠会館 100周年記念ディナー 紫蘭花(しらん)コース
提供期間:~8月31日(日)
会場:中国料理 揚州名菜 秦淮春
所在地:東京都中央区銀座5-5-17 三笠会館本店4F
価格:16,500円(税込・サービス料別)
公式サイト:https://www.mikasakaikan.co.jp/restaurant/chinese/shinwaishun/index/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000079981.html
(kyoko.)