“ブルネッロの生みの親”として知られるビオンディ・サンティ家。その正統を受け継ぐ唯一のワイナリー、カステッロ・ディ・モンテポから、エキスポート・ディレクターのヴァレンティーナ・ゲラルディ氏が今秋来日する。
来日を前に、日本市場にも展開されている3種のCruシリーズを中心に、同ワイナリーの歴史と挑戦をひも解く。
ブルネッロの名門が手がける、唯一のワイナリー
カステッロ・ディ・モンテポは、19世紀に「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」を確立したビオンディ・サンティ家が、今も自らの手でワインを造り続けている唯一の場所。
現在は当主ヤコポ氏の息子タンクレディ氏もプロジェクトに参画し、名門の理念を受け継ぎながら新たな可能性を切り拓いている。
敷地には、長期熟成に優れる独自のサンジョヴェーゼ・グロッソ(BBS11)クローンを育てるために理想的な気候と土壌が揃い、唯一無二のテロワールが形成されている。
30年の探求から生まれた、3つのCruシリーズ
この地で30年以上にわたり小区画ごとの研究を重ねた結果、カステッロ・ディ・モンテポでは3つの選定区画──Maceone(マチェオーネ)、Poggio Ferro(ポッジョ・フェッロ)、Fontecanese(フォンテカネーゼ)に絞ってCruシリーズを展開するに至った。
いずれも3,000本前後の少量生産でありながら、世界6カ国にのみ輸出され、北米を中心に高い評価を得ている。
とりわけ2019年ヴィンテージのリリース以降、サンジョヴェーゼ・グロッソの持つポテンシャルと熟成力が世界的に注目され、セラー用途や投資対象としても価値を高めつつある。
熟成とテロワールの真価を味わう3本の銘柄
「Maceone 2020」は、冷たく深い粘土質の土壌により、緻密なタンニンとエレガンスを備えた仕上がりに。「Decanter Magazine USA」で98ポイントを獲得した。
Maceone 2020
「Poggio Ferro 2020」は、フィネスと骨格を兼ね備えた最上の区画から生まれた一本で、同誌で97ポイントを獲得。

Poggio Ferro 2020
「Fontecanese 2020」は、黒系果実とバラ、ミントの香りが広がり、滑らかな酒質と熟成ポテンシャルを併せ持つ1本。同じくDecanter Magazine USAで96ポイントを獲得している。

Fontecanese 2020
いずれも希望小売価格は23,000円(税抜)。次世代カルトワインとしての存在感を確立しつつある。
ワインの未来を語る一歩を、日本で
ヴァレンティーナ・ゲラルディ氏は、エキスポート・ディレクターとしてグローバル市場を統括するキーパーソン。今回の来日は、日本のワインラバーやソムリエにとって、名門が目指すこれからの姿を直接聞ける貴重な機会となるだろう。
ワインと歴史の交差点に立つこの訪問を、見逃さずチェックしてみてほしい。
日欧商事
公式サイト:https://www.jetlc.co.jp/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000000160.html
(山之内渉)