静けさと力強さが一皿の中に共鳴する、新たな食の体験──。8月5日(火)、東京・西麻布に「Restaurant O(レストラン オー)」がグランドオープンした。

料理人・澤田泰宏氏が手がけるのは、日本の自然や文化に根ざした“風土料理(Terroir Cuisine)”。荻野屋が立ち上げる新業態として、食の本質に立ち返るような静謐な時間を提供する。

日本の風土をすくい上げる“Terroir Cuisine”

「Restaurant O」が掲げるのは、“料理とは何か、レストランとは何か”という原点への問いかけ。風土を単なる地理的な背景ではなく、自然環境・暮らし・思想・文化といった“時間と記憶の層”と捉え、そこに寄り添うように料理を構成していく。

フランス料理を基盤に、日本の感性と素材を掛け合わせたコースは、静けさや余白を大切にした設計。技と想いが重なり合い、食後に“余韻”として心に残る体験となることを目指している。

風土をめぐる4つのコースとペアリング

料理はすべてコース形式で提供される。

シグネチャーである「風土」、最上級の「調和」、静けさに焦点を当てた「陰」、華やかさを添えた「陽」の4つの構成で、素材の背景や文化の記憶を一皿ごとに昇華していく。

グラスにも同じ哲学が貫かれ、日本酒や国産ワインを中心に選ばれたペアリングが料理を静かに支える。新潟・上越の天水田から生まれた酒「MANDOBA」など、自然のめぐりを映す一杯が体験を深めていく。

チームが紡ぐ、円のような食体験

エグゼクティブシェフの澤田泰宏氏は、ミシュラン二つ星「キュイジーヌ[s]ミッシェル・トロワグロ」や「est」などで研鑽を重ね、フランスと日本の感性を行き来してきた料理人。

その右腕となるのが、ジェネラルマネージャー兼シェフソムリエの大岡洋一氏。フランスでのブドウ栽培経験や、名店でのサービス経験をもとに、飲み物と空間の調和を設計する。

西麻布に誕生した“風土料理”の新たな表現「Restauran...の画像はこちら >>

店名の「O(オー)」には、水・光・応答といった意味を重ね、自然の循環や未完の美を表現しているという。

その円の中心から生まれる波紋に、じっくりと身を委ねてみてはどうだろうか。

Restaurant O(レストラン オー)
所在地:東京都港区西麻布1-1-1 エッジビル 2F
オープン日:8月5日(火)
営業時間:17:00~23:00(L.O. 20:00)
定休日:月曜日・火曜日
席数:カウンター8席、テーブル4席×2、個室8席
公式サイト:https://o-tokyo.jp

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000098371.html

(山之内渉)

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