もしも「昭和」が今も続いていたら——。

そんな大胆な仮説をもとにした、メディアアーティストであるシモヒロヤス氏の個展「PARALLEL NIPPON」が、8月27日(水)から9月7日(日)まで東京・恵比寿にある日仏会館ギャラリーで開催される。

生成AIや映像技術を駆使した300点を超える作品群に注目だ。

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日本のメディアアート界を牽引するシモヒロヤス氏

シモヒロヤス氏は1960年に大阪で生まれたメディアアーティスト。同氏は東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻を中退後、3DCGを修得。1997年にダリの絵画世界をゲーム化した「incarnatia」を発表し注目を集めた。

今も昭和が続いていたら?「あり得たかもしれない日本」をテーマにしたシモヒロヤス氏の個展が開催

神戸芸術工科大学教授として教育にも携わる一方で、2007年の神戸ビエンナーレ以降は映像インスタレーションを精力的に制作。日本文化の“発展的継承”をテーマに掲げ、特撮映像からインスピレーションを得た作品を数多く発表している。

六本木アートナイト2018に出品した『挟まる人』は、第22回文化庁メディア芸術祭アート部門審査委員推薦作品に選出。さらに第21回CSデザイン賞準グランプリも受賞している。

今も昭和が続いていたら?「あり得たかもしれない日本」をテーマにしたシモヒロヤス氏の個展が開催

2022年以降は生成AIを積極的に取り入れ、「弁天舎」という架空の出版社をテーマに作品を展開。すでにアート界で存在感を高めた今もなお、数多くの人々を虜にし続けている。

“あり得たかもしれない日本”と出会えるアート展が開催!

そんなシモヒロヤス氏が今年開催する個展「PARALLEL NIPPON」は、生成AIや映像技術を駆使し、もしかしたらあり得たかもしれない日本を「弁天舎」の視点からねつ造。絵画、映像、音声・音楽のエッセンスを融合させ、鑑賞者を巻き込みながら芸術におけるパラダイムシフトを試みる。

作品の舞台は、1960年に歴史が分岐し、いまだ昭和が続く「パラレルニッポン」。

懐かしさと新しさが交錯するこの想像上の国では、意識の物理法則が解明され意識の保存が可能になる一方で、日本国憲法が改正され国土防衛軍が設立されるなど、現実とは異なる歴史が流れている。

公式サイトでは、個展のプロローグともいえる「並行日本新聞」号外も発行されているそう。

今も昭和が続いていたら?「あり得たかもしれない日本」をテーマにしたシモヒロヤス氏の個展が開催

会場には、過去作からアップデートされた『弁天様』、中身がない表紙だけの本『未完文庫』シリーズをはじめ、SNSで話題を呼んだ作品群、新たに創造された架空の文化遺産とも呼ぶべき作品が一堂に会する。

今も昭和が続いていたら?「あり得たかもしれない日本」をテーマにしたシモヒロヤス氏の個展が開催

今も昭和が続いていたら?「あり得たかもしれない日本」をテーマにしたシモヒロヤス氏の個展が開催

虚構と現実が交錯する「もうひとつの日本」に興味がある人は足を運んでみては。

シモヒロヤス個展2025「PARALLEL NIPPON」
期間:8月27日(水)~9月7日(日)
時間:11時~20時
会場:日仏会館ギャラリー
所在地:東京都渋谷区恵比寿3丁目9-25
入場料:パスポートチケット500円
特設サイト:https://www.parallel-nippon.jp

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000163985.html

(IKKI)

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