無印良品のアートディレクションなどで知られるデザイナー・原研哉氏の原画展「DRAW—原研哉は描いている」が、9月16日(火)から28日(日)まで、銀座の森岡書店にて開催される。

同名のスケッチ集に掲載された作品から、約60点の原画を厳選して展示。

構想の初動として描かれたスケッチ群を通じて、原氏の思考と表現の原点に迫る試みだ。

原研哉と森岡督行、二人の眼差しが交わる場

今回の展覧会は、2024年末に刊行されたスケッチ集『DRAW』をもとに構成。ポスターや展覧会構成など、原氏のデザインの出発点とも言える手描きのスケッチが展示される。

原氏は、無印良品をはじめとしたアートディレクションのほか、国内外の展覧会プロデュースや日本文化の発信にも注力。日本デザインセンター代表としても知られている。

原研哉氏のスケッチに触れる13日間。「DRAW—原研哉は描い...の画像はこちら >>

Photo by Takashi Sekiguchi

共に登壇する森岡督行氏は、1冊だけを売る銀座の書店「森岡書店」の代表であり、文筆家としても活動。書籍『荒野の古本屋』や、Podcast「銀座は夜の6時」などでもその感性を発揮している。

原研哉氏のスケッチに触れる13日間。「DRAW—原研哉は描いている」が銀座・森岡書店で開催

©Hagiwara Mutsumi

9月16日(火)には、原氏と森岡氏によるトークイベントも開催。表現と編集、二つの視点が交差する貴重な対話が展開されるだろう。19時より、銀座2丁目にある東京都中小企業会館にて行われる。

スケッチから始まる、クリエイティブの原点に触れて

スケッチとは「不安定な着想をこの世界の次元に引っ張り出す営み」——そう原氏は語る。

『DRAW』に込められた創作の根源を、原画を通じて感じることができる本展は、デザインや表現に関心のある人にとって見逃せない機会となりそうだ。

興味のある人は、銀座の森岡書店を訪れ、その目で“描かれた思考”をたしかめてみてはいかがだろうか。

原画展「DRAW—原研哉は描いている」
会期:9月16日(火)~28日(日)※9月22日(月)休廊
時間:13:00~19:00
会場:森岡書店
所在地:東京都中央区銀座1-28-15 鈴木ビル1階
トークイベント予約ページ:https://peatix.com/event/4456043/view

『DRAW』
著者:原研哉
発行:カルチュア・コンビニエンス・クラブ
発売:美術出版社
価格:4,400円(税抜)
仕様:B5変型判・352ページ
発売日:2024年12月24日

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000022830.html

(山之内渉)

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