9月12日(金)から14日(日)までパシフィコ横浜で開催される「Tokyo Gendai 2025」。世界的ギャラリーと国内外のアーティストが集い、インスタレーションやライブパフォーマンス、アートトークを通じて現代アートの新潮流を体感できる。
芸術の秋にふさわしい三日間は、洗練された美意識を求める大人にとって、知的刺激と深い感動をもたらす時間となるだろう。
多彩なプログラムで出会う現代アートの可能性
今年で開催3回目となるTokyo Gendaiは、インスタレーションやライブドローイングなどの体験型プログラムが充実している。たとえば「Sato ‘Meadow’」は、11のギャラリーによる大規模インスタレーションやパフォーマンスが会場を彩る注目企画だ。フランスのコンセプチュアル・アーティスト、Bernar Venetのパフォーマンスや、桑田卓郎とDan McCarthyによるセラミックを介した二人展など、国際的にも評価の高い作品が一堂に並ぶ。

Bernar Venet 掲載元:Tokyo Gendai公式サイト
また、Carl Krullによる大規模ライブペインティングは会期中毎日行われ、創作の瞬間を目撃できる稀有な体験となる。さらに、大竹利絵子の木彫やムラタ有子の庭園インスタレーションなど、多様な表現が来場者を迎え、作品ごとに異なる世界観を味わうことができる。
「Art Talks」で掘り下げる知的対話
例年高い人気を誇る「Art Talks」も、今年は全8セッションで開催される。写真と現代美術の関係を探る議論から、アートと自然や、人間の「脳」との対話、さらにはアジア美術の未来や日本美術コレクションの歩みに至るまで、幅広いテーマが用意されている。

Tokyo Gendai, 2024
著名なアーティストや研究者、キュレーターたちが登壇し、それぞれの視点から現代アートの現在地と未来像を語る場となる。単に作品を鑑賞するだけでなく、アートを取り巻く社会的文脈や思想に触れられることは、大人の知的好奇心を満たす体験と言えるだろう。
新進作家に光を当てる取り組み
Tokyo Gendaiは次世代の才能を育む場としても進化を続けている。今年新設された「Hana Artist Award」は、若手から中堅アーティストを対象に、優れた作品を評価し、賞金とともに表彰する試みだ。国際的な美術誌編集長や美術館ディレクターらが審査を担当し、会期中に受賞者が発表される。
さらに、日本の伝統工芸を取り入れた女性アーティストの作品を紹介する「Tsubomi ‘Flower Bud’」も必見だ。

Tokyo Gendaiは、国内外のギャラリーとアーティストが集うだけでなく、アートを媒介に人と人をつなぐ国際的なプラットフォームだ。来場者は最先端の表現に触れ、作家の思考に迫り、さらには新しいコレクションの契機を得ることもできる。9月の横浜は、文化を愛する大人にとって特別な場所となるはずだ。
Tokyo Gendai 2025
開催日時:9月12日(金)~14日(日)
会場:横浜国際平和会議場 パシフィコ横浜
所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1
公式サイト:https://tokyogendai.com/ja/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000103225.html
(Fumiya Maki)