日本のオーディオメーカー「FOSTEX(フォステクス)」は、伝統の漆工芸と独自の音響技術を高次元で調和させたプレミアム・ヘッドホンを一新し、次世代へ進化させた。
新しく登場するフラッグシップモデルは密閉型の「TH910」とオープン型の「TH919」となっており、発売は9月上旬。
伝統の漆工芸と音響技術が愛好家を魅了
「FOSTEX」は世界中の音楽愛好家のみならず、プロミュージシャンやトップエンジニアにも愛用されている日本のオーディオメーカーだ。
同メーカーのフラッグシップモデル・TH900シリーズは、2012年の発売以来、独自のバイオダイナドライバーの極上の音質と美しい漆塗りハウジングによる唯一無二の質感で、多くのオーディオ愛好家を魅了してきた。
密閉型とオープン型の新しいフラッグシップモデル
ここで、新しく誕生した2つのモデルについて見てみよう。
進化したバイオダイナドライバーによる音質
高い評価を得てきたバイオダイナドライバーが大幅に進化し、新開発のエッジにより振幅の安定性を向上させることで、タイトで引き締まった表現が可能となった。また、不要共振を抑制することで余計な付帯音による濁りを解消し、自然で滑らかな中音域を実現した。
量感と深みを保ちながら、タイトな低域と透明度が高く見通しの良い中域から艶やかな高域まで、高密度でクリア、そして滑らかな音質が楽しめる。

日本の伝統工芸で作り上げたハードメイプルハウジング
ハードメイプルの無垢材ハウジングは、創業1900年の「坂本乙造商店」が独自に開発した漆工芸で仕上げている。黒漆を基層とし、硫黄でいぶした色銀箔をちぎり絵のように貼りこんだ「箔地文様」が、高級感あふれる格調高い奥行き感を表現。
硬質で比重が高いハードメイプルは、漆仕上げの硬い塗膜と相まって音に不要な色付けをせず、しっかりとした深みのある低音域からクリアで伸びやかな高音域を届ける。

オープン型の「TH919」は、ハウジング開口部に組子細工の幾何学模様をモチーフにした艶消しアルマイトで仕上げたアルミ材を採用。
レーザーカットによるメッシュ加工の精密な2層構造となっており、オープン型に相応しい、解像度が高く聴き疲れしにくい自然な音場を再現する。

新素材を採用したイヤーパッドで装着感アップ
新形状のイヤーパッドは、顔に当たる面を傾斜させた形状で装着感を最適化した。
また、ヘッドパッドとヘッドバンドには天然素材のシープスキンを採用。しなやかで良好なフィット感で、使い込むほどに変化する風合いが楽しめる。
独自の高純度OFCアンバランス・ケーブル
不純物を極限まで排除し、伝送能力を高めた7Nグレードの高純度OFC(無酸素銅)ケーブルを、内部配線材と付属のアンバランス・ケーブルに採用。さらに、4.4mmバランスケーブルも発売予定となっている。

伝統工芸による、芸術的で個性的なヘッドホンだ。
FOSTEXプレミアム・ヘッドホン TH910/TH919
発売日:9月上旬
インピーダンス:25Ω
感度:TH910 100dB/mW、TH919 100dB/mW
最大入力:1,800mW
再生周波数帯域:12.5~45,000Hz
本体質量:約385g(ケーブル含まず)
価格:TH910 352,000円/TH919 418,000円
公式サイト:https://www.fostex.jp
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000083022.html
(田原昌)
※表示価格は税込