能登半島地震からの復興への願いと、地域の米文化への敬意を込めたクラフトジン「のとジン 氣」が、7月にリニューアル。従来の英国蒸留から国内蒸留へと移行し、米由来のスピリッツと能登産ボタニカルで新たな味わいを実現した。

復興の象徴として生まれ変わったこの一本には、能登の自然と人々の精神が凝縮されている。

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国内蒸留で進化した「のとジン」のこだわり

2022年に誕生した「のとジン」は、これまで英国で蒸留されていたが、2024年より千葉県の「TL Pearce蒸溜所」に生産拠点を移し、国産ライススピリッツを採用した。これにより、従来のフルーティで軽やかな飲み口から一転、米由来のまろやかな甘みとしっかりとしたボディ感をもつクラフトジンへと進化。

この背景には、世界農業遺産に登録された能登の里山里海を守り、国内外に魅力を発信するという想いがある。クラフトジンを通じて、単なる地酒の枠を超えた“地域文化の表現者”としての役割を果たそうとしているのだ。

能登の米文化と復興の「氣」を宿すクラフトジン「のとジン 氣」。爽やかで奥深い味わいが魅力

復興の「氣」に込めた米づくりへの敬意

2024年1月、能登半島地震により地域の農業は大きな打撃を受けた。そこからわずか数か月で稲作を再開した農家の前向きな姿とその精神を、ジンという形に昇華させたのが「のとジン 氣」である。

「氣」という象形文字は「米の入った蒸留酒」や「米からの精霊」という意味を持ち、古来より人の心や天地を巡る生命の力を表現してきた。能登の人々の再生力、そして米づくりがもたらす生命の循環を象徴するこの一文字が、ボトルの中央に堂々と刻まれている。

ネーミングには、日本人が古来から育んできた米文化の尊さと、震災を乗り越えて未来を紡ぐ能登の精神が込められている。「のとジン 氣」は単なる酒ではなく、復興の願いと文化継承の象徴だ。

能登の米文化と復興の「氣」を宿すクラフトジン「のとジン 氣」。爽やかで奥深い味わいが魅力

八種のボタニカルと能登を描くラベル

同ジンには、能登産を中心とした8種類のボタニカルを使用。珠洲市産のゆずの皮、能登町産の月桂樹葉、カヤの実、黒文字、メドウスウィート、ジュニパーベリー、コリアンダーシード、カルダモンシードが織りなす香りは絶妙だ。

柑橘の爽やかさとハーブの奥深さが調和し、和と洋のボーダーを超えた味わいを実現している。

ラベルデザインを手がけたのは、能登町にアトリエを構える抒情書家・室谷文音氏。濃藍で米作りへの愛情を、黄金色で稲穂の輝きを表現し、背景に描かれた稲の束で収穫の喜びと農家への敬意を表している。彼女自身も震災を経験し、その筆跡には能登の結束と希望が込められている。

視覚・嗅覚・味覚のすべてで能登を感じる一本として、初回生産500mlボトルは限定100本。250mlボトルも継続販売され、全国の提携バーやオンラインショップで展開されている。

能登の米文化と復興の「氣」を宿すクラフトジン「のとジン 氣」。爽やかで奥深い味わいが魅力

「のとジン 氣」は、飲む人に単なるアルコール体験以上のものを届ける。能登の自然、米文化、そして復興の歩みが一杯のグラスに宿り、過去と未来をつなぐ。

その味わいとともに、地域に息づく「氣」の力を感じながら、日本の食文化の原点に思いを馳せたい。

のとジン 氣
価格:250ml 3,300円、500ml 4,950円(ともに税込)
販売場所:のとジンオンラインショップ、全国のバー・レストラン
公式オンラインショップ:https://www.notogin.com/shop

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000117901.html

(kyoko.)

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