9月5日(金)~10月1日(水)の期間、京都・両足院にて、タイジ・テラサキ氏の展覧会「飛翔 Wings Over Crystalline Landscape」が開催される。
クリスタルの結晶を用いた作品やカラーフィールド・ペインティング、写真作品など約40点の作品を展示。
静かな変容を伝えるタイジ・テラサキ氏の作品群
タイジ・テラサキ氏は、ハワイを拠点に制作を続けるアーティストだ。テラサキ氏は、「結晶や蝶の成長は禅の瞑想と同じように静寂の中で進む」と語る。
鉱物は長い時間をかけて結晶化し、アサギマダラという蝶は、藤袴(フジバカマ)の香りに導かれ、北海道から南シナまで何千キロにも及ぶ越境の旅を行う。
気候変動や過剰採取、環境変化でその飛翔パターンも変わりつつあるが、いずれも時間のなかで繰り返される変容の軌跡そのものと考えている。

京都・両足院で開催される展覧会「飛翔 Wings Over Crystalline Landscape」では、約40点の作品を展示。大地に育まれたクリスタルの結晶やカラーフィールド・ペインティングは、禅寺の空間に宿る美と呼応しながら、時間の流れをゆるやかに変容させる。
写真作品や掛け軸、特注の障子、陶芸家のロイ・クニサキ氏とともに制作した茶碗なども並ぶ。有機と無機の響き合いが織りなす空間で、静けさのなかに潜む力強い美を体感することになるだろう。

AR体験と香りの扇子、茶室での静謐な時間
同展では、ARを用いた演出により、来場者はアサギマダラの飛翔の軌跡を展示空間で追体験できる。また、鑑賞時に使用できる藤袴の香りを施した特製扇子は、京都の老舗・白竹堂とFolie à Plusieursのコラボで制作された。
会期中、茶室「臨池亭」では茶会や呈茶も行われ、作品と対峙しながら静かに鑑賞体験を深められる。

「飛翔 Wings Over Crystalline Landscape」では、静寂のなかで結晶と自然の軌跡を五感で味わうひとときが待っている。
飛翔 Wings Over Crystalline Landscape
場所:両足院
所在地:京都府京都市東山区大和大路通四条下る4丁目小松町591
会期:9月5日(金)~10月1日(水)会期中無休
時間:13時~17時(最終入場16時30分)
特別拝観料:大人1,000円/現金のみ
公式サイト:https://ryosokuin.com/
タイジ・テラサキ氏公式Instagram:https://www.instagram.com/taijiterasakistudio/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000168165.html
(IGNITE編集部)