1975年の発売以来、日本酒の新しい可能性を切り拓いてきた「黒龍 大吟醸 龍」が50周年を迎える。この節目を記念し、黒龍酒造が特別に醸し上げた「黒龍 大吟醸 龍 五十周年記念酒」が全国の特約酒販店にて限定発売される。
低温熟成の技術を磨き続けてきた蔵が贈る、歴史と革新が交わる一本は、洗練された香りと奥行きある味わいを求める愛好家にふさわしい逸品だ。
龍が切り拓いた「市販大吟醸」という革新
七代目蔵元・水野正人氏の挑戦によって1975年に誕生した「黒龍 大吟醸 龍」は、それまで品評会用に造られていた大吟醸を市販化する全国的な先駆けとなった。ワインの熟成技術を日本酒に応用するという独創的な試みは、当時の酒造りの常識を覆し、日本酒の楽しみ方を大きく広げた。
そこから黒龍酒造は「吟醸蔵」としての確固たる地位を築き、半世紀にわたる革新と挑戦を続けてきた。50周年の節目に登場する記念酒には、その歩みを象徴する技術と精神が息づいている。

熟成が生む芳醇な香りとまろやかな旨み
五十周年記念酒に使用されたのは、兵庫県産山田錦100%。2020年に仕込まれた原酒を、蔵が培ってきた低温熟成技術でさらに5年寝かせた。
花の蜜のように甘やかな吟醸香は熟成を経て複雑味を増し、果実やハーブを思わせる奥行きある香りへと進化している。口に含めば羽二重のようにやわらかで、優しい甘味とうまみが広がっていく。
ソムリエ・岩田渉氏も多層的でまろやかと評するその味わいは、オマール海老テルミドールやうなぎの白焼、焼きフカヒレの上湯ソースなど、和洋を問わず格調高い料理と好相性だ。特別な席を彩る酒として、唯一無二の存在感を放つだろう。
越前織を纏った記念の一本
味わいだけでなく、その外観にもこだわりが注ぎ込まれてきた「黒龍 大吟醸 龍」。発売当初は日本酒を搾る酒袋がラベルに用いられ、その後は越前和紙や漆器、織物といった福井の伝統工芸を纏ってきた。
今回の五十周年記念酒では、黒と金を基調にした越前織のラベルを採用。
限定本数での展開なので、もちろん入手のチャンスは限られる。手に入れること自体がひとつの特別な体験となるかもしれない。

半世紀にわたり吟醸酒の未来を牽引してきた黒龍酒造。その歴史を象徴する「龍」が新たな姿を現す、伝統と革新を融合させたこの一本は、日本酒愛好家にとって記憶に残る特別な出会いとなるはずだ。
黒龍 大吟醸 龍 五十周年記念酒
価格:22,000円(税込)
発売時期:9月下旬発売
使用米:兵庫県産山田錦100%
精米歩合:40%
アルコール分:16.5%
内容量:720ml
販売場所:全国の特約酒販店 ※一部店舗を除く
特約店一覧ページ:https://www.kokuryu.co.jp/ja/distributors
特設サイト:https://www.kokuryu.co.jp/ja/brew/kokuryu/ryu_50th_anniversary
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000060612.html
(Fumiya Maki)