パイ インターナショナルは、『奈良万葉 ‐井上博道の万葉集の世界‐』を9月12日(金)に刊行する。日本最古の歌集『万葉集』にゆかりのある奈良の風景を中心に、写真家・井上博道氏が捉えた光と影の表情を収録した写真集だ。
日英バイリンガルで構成された、古の歌と現代の視点が響き合う一冊で、奈良の文化的魅力を新たに映し出している。
『万葉集』が息づく奈良の風景
『万葉集』は奈良時代に編纂された日本最古の歌集であり、現在の奈良県である大和を中心に数多くの歌が詠まれた。
本書では、井上博道氏が長年にわたり撮影してきた奈良の風景を収録。歴史と自然が交差する場面を通して、万葉の世界観を映し出す。
奈良を越えて広がる、歌の風景
同氏のまなざしは奈良にとどまらず、静岡の三保松原や滋賀の琵琶湖、富士山といった地にも向けられている。万葉の歌が詠まれた各地の風景を収録することで、地域を越えて歌の広がりを感じさせる構成となっている点も魅力だ。
写真家と翻訳家の協働による一冊
写真を手がけた井上博道氏(1931-2012)は、奈良を中心に日本の風景を撮り続けた写真家。産経新聞社で記者・写真部を経て独立後、多数の写真集を残した。
英訳を担当するピーター・J・マクミラン氏は、翻訳家・詩人として活躍し、古典文学を現代に伝える活動で高い評価を得ている。両者の協働により、国内外の読者に向けたバイリンガル仕様の書籍となった。
奈良の魅力を再発見する契機に
『奈良万葉 ‐井上博道の万葉集の世界‐』は、井上博道氏の写真とピーター・J・マクミラン氏の英訳によって、国内外の読者が万葉の世界に触れることができる一冊となっている。奈良に息づく風景と日本最古の歌集を結びつけ、過去と現在を静かに映し出す本書を通して、古に思いを馳せるのもいいだろう。
奈良の光と陰が織りなす豊かな表情を、ページをめくりながら確かめてみてはいかがだろうか。
『奈良万葉 ‐井上博道の万葉集の世界‐』
仕様:B5判変型(190×255mm)/ソフトカバー/184ページ(フルカラー)
定価:2,500円(税別)
写真:井上博道
英訳:ピーター・J・マクミラン
発売日:9月12日(金)
商品ページ:https://pie.co.jp/book/i/5910/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001136.000012505.html
(山之内渉)