10月、渋谷区幡ヶ谷に新たな複合施設「THESTEPS(ザステップス)」が誕生する。築52年のビルをリノベーションしたこのプロジェクトは、街の歩みを受け継ぎながら、文化や暮らしの“次の一歩”をつなぐ場として生まれ変わる。
幡ヶ谷という街の魅力を静かに引き出す、新しい日常の交差点だ。
日常と地続きの1階。コーヒーとワインが繋ぐ通りと人
同施設の1階には、コーヒーショップ「Sedai Coffee & Roasters」と、ナチュラルワインショップ&バー「hebeerryk! wineshop」の複合店舗が出店。
朝は一杯のコーヒーとともに始まり、夕暮れにはグラスを片手に語らいが生まれる。時間帯ごとに表情を変える空間は、通りに開かれた“街の縁側”として機能する。
いずれも、街と利用者をつなぎ、幡ヶ谷の暮らしに静かに寄り添う存在となりそうだ。
素材と記憶を“継ぐ”ラウンジ空間
2階から4階の共用ラウンジは「BaNANA OFFICE」がインテリアデザインを監修。長く愛された建物の記憶を引き継ぐように、木や鉄など、時とともに味わいを増す素材を用いた設えが特徴だ。
また、各階にはソファ席やスタンディングテーブルが配され、2階にはミーティングルームやフォンブースも備えるなど、多様な過ごし方に応える構成となっている。
街の風景を日々更新するような、静かな“作品との共生”が楽しめるのも、同施設の魅力のひとつだ。
幡ヶ谷の「今」と「これから」が交差する場所へ
THESTEPSは、単なる施設の更新ではなく、半世紀の記憶を未来へつなぐ試みでもある。
コーヒーの香りとともに始まり、ワイン片手に語らいが生まれる場所。そして、街の人やカルチャーが自然に行き交う場として、幡ヶ谷の日常に新たな輪郭を与えることになるだろう。
開業は10月。訪れるタイミングごとに異なる出会いと風景を見せてくれる“まちの余白”が、もうすぐ動き出す。
THESTEPS(ザステップス)
開業予定:10月
所在地:東京都渋谷区幡ヶ谷1-29-2
アクセス:京王新線「幡ヶ谷駅」徒歩6分、小田急線・千代田線「代々木上原駅」徒歩15分
公式サイト:https://thesteps.jp/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000159.000007228.html
(山之内渉)