日本酒を独自の「低温浄溜」技術で蒸留し、新しい和酒「浄酎-JOCHU-」を生み出すナオライ社は、能登半島地震で被災した地域の復興と、酒蔵文化の再生を目指す。

同商品は現在、クラウドファンディングサイト「Kibidango」でサポートを受け付けており、能登発の「浄酎」を地域創生の起点として広く発信していく。

この機会に同日本酒を手に取り、能登に思いを馳せたい。

能登から未来へつなぐ新しい和酒「浄酎」誕生。クラウドファンデ...の画像はこちら >>

独自技術で生まれた第三の和酒「浄酎-JOCHU-」

「浄酎-JOCHU-」は、特許技術である「低温浄溜」によって純米酒を蒸留した新しいカテゴリーの和酒だ。高温を避けて蒸留するため、日本酒本来の華やかな香りや旨みを凝縮できるのが特徴となっている。アルコール度数は41度と高いが、角の取れたまろやかな口当たりで、時間の経過とともに熟成が進み、より深い味わいへと変化する。

同酒の原酒となるのは、「鳥屋酒造」が醸した純米生酒。同酒は、白山地区で育てられた五百万石(ごひゃくまんごく)という酒米を使用した、55%まで磨いて仕込んだ生酒だ。グラスに注げば、原酒から引き継いだ青りんごのような吟醸香がふわりと広がり、ロックや水割りでもその香りと味わいは損なわれることはない。

同プロジェクトのリターン商品のラインナップとしては、「JOCHU White NOTO 35」「JOCHU White NOTO 41」「 JOCHU Gold NOTO 41 MIZUNARA」の3種類が登場。いずれも魅力的な味わいで、3種類の飲み比べセットも用意されているため、気になる場合は試してみるのも良いだろう。

そのほかにも、手元で熟成させて楽しめるミニ樽や、200Lの樽オーナーになれるプランなど幅広いリターンがあり、好みに合わせて選べるところも嬉しいポイントだ。

能登から未来へつなぐ新しい和酒「浄酎」誕生。クラウドファンディングを開始

能登で挑む酒蔵文化の再生に注目

日本酒業界は、後継者不足や経営難により過去20年で約4割の酒蔵が姿を消している。石川県・能登も例外ではなく、少子高齢化や地震被害により酒造りの存続は困難を極めている。

しかし能登には「能登杜氏」という全国に名を馳せる杜氏集団が存在し、酒造りの誇りと技術が脈々と受け継がれてきた。ナオライ社は、2024年にNOTO Naorai社を設立し、さらに今年は能登浄溜所を開設。

地元の老舗「鳥屋酒造」が醸す純米酒を原料に初の能登産「浄酎」を生み出した。

クラウドファンディングで得た資金は、設備整備や地域に開かれた拠点づくりに活用される予定だ。能登から新しい酒文化を発信し、観光や町おこしの核となる拠点を目指す取り組みは、被災地の未来を照らす挑戦といえる。

地域と共に広がる「浄酎モデル」

同社が描くのは、単なる新商品の普及ではない。「浄酎」を軸に、地域の酒蔵と共に歩む持続可能な仕組み=「浄酎モデル」である。酒蔵にとっては蒸留用の日本酒を供給することで新たな収益源となり、地域には雇用を生み、さらに観光資源としての活用も可能となる。

NOTO Naorai社の従業員は全員が中能登町へ移住しており、地域密着で事業を推進しているのも大きな特徴だ。今後は2025年に全国8拠点、2028年には47拠点の浄溜所を展開し、約600の酒蔵との連携を目指すという。地域文化を未来へつなぎながら、世界市場にも挑む――「浄酎モデル」は日本酒文化の新しい希望といえるだろう。

能登から未来へつなぐ新しい和酒「浄酎」誕生。クラウドファンディングを開始

自然の恵みと杜氏の技を受け継ぎながら、新しい価値を宿した「浄酎」。その誕生は能登の再生だけでなく、日本の酒文化の未来を形づくる挑戦でもある。クラウドファンディングを通じて広がる支援の輪が、地域と酒蔵を次世代へつなぐ力になるだろう。

Kibidango プロジェクトページ:https://kibidango.com/2825

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000030877.html

(kyoko.)

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