長野の雪山を舞台に、自らの手で生ハム原木を仕込む「第5期 生ハム原木オーナー仕込み会」が開催される。
同イベントは自然の力を活かした長期熟成生ハム「掬月 Jamón KIKUZUKI(ハモンキクヅキ)」を製造する「SATOKA」が主催する人気企画で、毎年300人ほどが参加する究極のガストロノミー体験。
信州の雪山でしか味わえない仕込み体験
「生ハム原木オーナー仕込み会」は、長野市郊外の雪山に佇む工房で行われる。
参加者は白銀の景色に包まれながら、骨抜きや整形、血抜き、塩漬けといった仕込みの最初の工程を体験できる。普段はシェフや職人が担う専門的な作業を、自らの手で行う緊張感と達成感は格別だ。
仕込み後の原木は工房で徹底管理され、15か月以上熟成される。雪深い環境だからこそ実現できる寒暖差と湿度管理が、独特の旨味を育み、参加者は自ら仕込んだ原木が時間をかけて変化していく過程を待つ喜びを体験するのだ。
欧州の伝統と日本の発酵文化を融合した味わい
「掬月 Jamón KIKUZUKI」の最大の特徴は、日本人の繊細な味覚に寄り添うこだわりにある。
信州の銘柄豚6品種を厳選し、湖塩によって肉の甘みを引き出し、さらに日本酒づくりにも使われる麹菌を活用。こうして生まれる生ハムは、しっとりとした口溶けと和食にも合う旨味を実現する。
さらに、日本の四季に合わせた「3温度帯」を用いた熟成術で、温度や湿度を管理。冬の仕込みから春の目覚め、夏の熟成を経て秋を迎える過程で、肉は少しずつ旨味を深めていく。
完成品は国内外のトップシェフからも高く評価され、ミシュラン星付きレストランや五つ星ホテルでも提供されている。
生ハムを通じて広がる新しい食文化
仕込み会はレストラン関係者の参加も多いが、一般の人も安心して参加できるイベントとなっている。
自分で仕込んだ原木を熟成させ完成を待つプロセスは、単なる食品の購入では得られない体験だ。
掬月が目指すのは、「日本の食文化や想いを掬い上げる」ことだという。雪山での体験を通じて、参加者は自然の恵みと人の手が織りなす循環を実感するだろう。

雪深い自然とともに仕込まれた生ハムは、日本の新たな食文化を体感する特別なひとときをもたらす。
第5期 生ハム原木オーナー仕込み会
開催期間:12月~2026年2月の火・土曜日
定員:10人/回(見学者含む)
所在地:長野県長野市塩生乙302-1
公式サイト:https://jamon-kikuzuki.com
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000090957.html
(kyoko.)
※開催日は年末年始を除く