東京国立博物館と文化財活用センター、TOPPAN社が、VR作品『興福寺 国宝 阿修羅像』を東京国立博物館 東洋館地下の「TNM&TOPPAN ミュージアムシアター」で再上演する。会期は9月23日(火・祝)から12月21日(日)まで。
現代の人々を今もなお魅了し続ける、繊細な表情や造形美に注目を。
VR作品『興福寺 国宝 阿修羅像』より(総監修:法相宗大本山興福寺/監修:金子啓明・鈴木嘉吉/製作・著作:朝日新聞社・TOPPAN社)
VR作品『興福寺 国宝 阿修羅像』が再上演
『興福寺 国宝 阿修羅像』は、2009年の興福寺創建1300年記念「国宝 阿修羅展」を機に制作され、その後ミュージアムシアター向けに改編されたVR作品。

VR作品『興福寺 国宝 阿修羅像』より(総監修:法相宗大本山興福寺/監修:金子啓明・鈴木嘉吉/製作・著作:朝日新聞社・TOPPAN社)
作品の軸となるのは、阿修羅像が安置された西金堂を築いたことで知られる光明皇后だ。朝廷の権力抗争が渦巻く時代に、仏教に根差した国づくりを志した皇后の視野から阿修羅像誕生の背景をたどり、現代に至るまで1300年の歳月で度重なる火災をくぐり抜け、守り継がれてきた歴史を描き出す。

VR作品『興福寺 国宝 阿修羅像』より(総監修:法相宗大本山興福寺/監修:金子啓明・鈴木嘉吉/製作・著作:朝日新聞社・TOPPAN社)
同作品をつくるにあたり、制作チームは阿修羅像をクオリティ高く再現するため、三次元計測と色彩計測に基づいたデジタルアーカイブ情報と高精細撮影を投入。実物展示では難しい至近距離や多方向からの鑑賞を可能にした。

VR作品『興福寺 国宝 阿修羅像』より(総監修:法相宗大本山興福寺/監修:金子啓明・鈴木嘉吉/製作・著作:朝日新聞社・TOPPAN社)
また、阿修羅像は奈良時代に造られた八部衆像のうちの1体としても知られているが、作品ではこの八部衆像についても紹介。“脱活乾漆造”という阿修羅像に用いられている技法についても触れる。
「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」にも注目
なお、11月30日(日)までの期間、東京国立博物館 本館で「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」も特別開催。興福寺ゆかりの仏像の魅力を多面的に紹介する。阿修羅像そのものは特別展に出品されないが、きっと理解や教養を深められるはずだ。
かつてVR作品『興福寺 国宝 阿修羅像』を見逃した人は、この機に東京国立博物館へと足を運んでほしい。
VR作品『興福寺 国宝 阿修羅像』再上演
会期:9月23日(火・祝)~12月21日(日)
上演時間:水・木・金 12時~16時まで毎時、土・日・祝・休日 11時~16時まで毎時上演
会場:東京国立博物館 東洋館地下1階 TNM&TOPPAN ミュージアムシアター
所在地:東京都台東区上野公園13-9
TNM&TOPPAN ミュージアムシアター公式サイト:https://www.toppan-vr.jp/mt/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001758.000033034.html
(IKKI)
※上演スケジュールは都合により変更となる場合がある
※内容は発表日現在のもの。