楽器・音響製品の開発・販売を手がけるナイスカンパニーと老舗桐箪笥メーカー・総桐箪笥和光が共同開発した“桐製音響パネル”が、ブランド「Waecho acoustics(ワコーアコースティックス)」として誕生。9月25日(木)より販売が始まる。

自然素材「桐」とプロ仕様の音響設計を融合させた本製品は、スタジオやリスニングルームだけでなく、一般家庭の空間にも心地よい音の調和をもたらす。

伝統素材「桐」の可能性を、音の世界で再構築

桐は古来、日本の生活文化を支えてきた素材。軽量で高耐久、優れた調湿性をもち、美しい木肌が特徴だ。

今回のコラボレーションでは、総桐箪笥和光が長年培ってきた素材加工の技術と、ナイスカンパニーの音響設計ノウハウが融合。吸音・拡散の両機能を備えた、全く新しい音響パネルが誕生した。

目指したのは、“伝統”を活かしながらも、“現代の音空間にフィットする本物の音響材”としてのあり方。施工性やインテリア性、そしてサステナビリティにも配慮された設計は、空間に自然と溶け込みながら、確かな音響効果を発揮する。

コーナーにも壁にも。空間になじむ4種のラインナップ

「Waecho acoustics」では、設置場所や用途に応じて4つのモデルを展開している。

低音の吸音と中高音の拡散を両立した「JUST PUT CORNER」は、コーナーに立てるだけの縦型タイプで、高さ1,800mmと存在感がある一方、7.5kgと軽量だ。

JUST PUT CORNER 148,000円(税別)

同じくコーナー設置型の「CORNER」は小型で扱いやすく、中高音の拡散に特化している。

CORNER 49,800円(税別)

壁や天井に貼って使える「WALL」は、厚みわずか100mmで空間に溶け込むフラットな設計。

さらに、障子の意匠を取り入れた「SHOJI STYLE」も用意され、和室にも自然に馴染む。

SHOJI STYLE 25,000円~(税別)

いずれも国内製造で、桐やグラスウールなどを用いた高品質な構造となっている。

サステナブルな“音場設計”へ。伝統×革新の挑戦

桐は生育が早く、再生可能な資源としても注目される素材。今回の製品群は、その特性を活かしながら、エコロジカルな視点でも設計されている。

時代を超えて使われてきた“木”の力に、音響の知見を掛け合わせることで、単なる防音材や吸音材ではない、“響き”そのものをデザインするパネルが完成した。

和の素材が現代の空間に映える、新しい音の提案。「Waecho acoustics」は、日本の音響デザインに、新たな一歩を刻みそうだ。

各製品ページ:
JUST PUT CORNER:https://niceinc.jp/waecho/product/165
CORNER:https://niceinc.jp/waecho/product/168
WALL:https://niceinc.jp/waecho/product/167
SHOJI STYLE:https://smiths-digital.com/product/waecho-acoustics-shoji-style/

ナイスカンパニー ブランドサイト:https://niceinc.jp/waecho/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000005492.html

(山之内渉)

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