鹿児島・大隅半島にある菱田蒸溜所が、初のモルト100%ニューボーン「菱田蒸溜所 ニューボーン Prelude3」を発表した。

発売は11月4日(火)。

同蒸溜所の貯蔵施設「有明エイジングセラー」で21ヶ月熟成させた一本が市場へ届けられる。焼酎蔵として120年以上の歴史を持つ天星酒造が手がける、新たな挑戦の結晶だ。

鹿児島の地で芽吹いた、新たなモルトの系譜

「菱田蒸溜所」は、1901年創業の焼酎蔵・天星酒造の敷地内に2022年に設立されたウイスキー製造所。

平成の名水百選に選ばれた「普現堂湧水源」由来の超軟水で仕込み、温暖な大隅半島の気候を活かしてモルトとグレーンウイスキーの両方を生産している。

今回登場した「Prelude3」は、同蒸溜所初のモルト100%ニューボーン。熟成期間3年未満ながらも、PXシェリー樽で21ヶ月寝かせた原酒がもたらす芳醇な香味が特徴だ。

短熟ながら深みを湛えた味わいは、南の風土が育むウイスキーの新たな可能性を感じさせる。

PXシェリー樽が織りなす、濃密な甘みと余韻

「Prelude3」の熟成に使われたのは、PX(ペドロヒメネス)シェリー樽。

チーフブレンダー・屋久佑輔氏(長濱蒸溜所)が監修したテイスティングでは、ドライフルーツや黒糖、バニラ、蜂蜜、カラメルなどの香りが調和し、トロピカルフルーツのニュアンスも感じられるという。

口に含むと、リッチでコクのある甘みが広がり、干しブドウやダークチョコレートを想わせる芳醇なアロマが漂う。

温暖な熟成環境が生む滑らかな舌触りと、オーク由来のウッディな余韻が一体となり、若々しさと重厚さを併せ持つ一本に仕上がっている。

有明エイジングセラーで育まれる新しい挑戦

「Prelude3」は、菱田蒸溜所の貯蔵施設の「有明エイジングセラー」で熟成。創業以来120年以上にわたり焼酎づくりを続けてきた天星酒造が、その技術と感性をウイスキーに昇華させた一本だ。

鹿児島の風土とともに熟成を重ねた新たなモルトを、グラスの中で確かめてみてはいかがだろうか。

菱田蒸溜所 ニューボーン Prelude3
発売日:11月4日(火)
原材料:モルト(イギリス産)
内容量:700ml
アルコール度数:47%
ボトリング本数:2,000本
希望小売価格:5,500円(税抜)
公式サイト:https://tensei-shuzo.com/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000157294.html

(山之内渉)

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