ゲームとしての素晴らしさはもちろんですが、そのグラフィックも目を奪わんばかり。光輝く日差しに包まれた草原や静謐な月光に照らし出される山肌など、自然の佇まいが生み出す美しい風景の数々は、プレイを終えた後も色濃く記憶に残るほどです。
「あの美しい世界を直に味わいたい!」と強い気持ちに突き動かされ、このたび筆者は「日本のハイラル」と一部(編集部周辺)で名高い北海道へとファストトラベルしてきました。ハイラルにファストトラベルできる祠(新千歳空港)まで、ロード時間は2時間半ほど。現実世界はロード時間が長くていけません。
すると早速、目の前にモヨリ橋らしきものを発見。初めてハイリア川を超えた時を、ついつい思い出してしまいます。そういえば、ゲームで初めて渡った橋がモヨリ橋でした。渡りかけた時にボコブリンの集落を見つけ、引き返して襲撃したっけなぁ……。
余すところなくハイラル(北海道)を満喫したいところですが、時間には限りがあります。そこで今回は、ハイリア湖(支笏湖)を目指すことに決定。とはいえ、このままハイリア川に沿って進むのも味気ないので、ポプラー高地や樹海ダムゼルを超えて、フィローネ樹海経由でハイリア湖(支笏湖)に向かいました。
おお、ここがフィローネ樹海(水明郷)か! 雄々しい木々と目にも眩しい新緑に取り囲まれると、それだけで心が和みます。しかしここには、チュチュなども潜んでいるので油断はできません。不意打ちで攻撃を食らわす森オクタに何度痛い目を見たことか……!
しかし景色に罪はありません。木立を縫うように奥へと続く小道を行くと、靴越しに伝わる土の感触も心地よく、足どりも自然と軽くなります。ちなみに、道すがらに「木の枝」を発見。最序盤は大変お世話になりました。
ちょっと方向を誤ってしまったのか、高原の馬宿(支笏湖ビジターセンター)に到着。曲がり道を間違えてしまったようです。ついでなので、最寄りの祠にも寄ってみました。なかなかユニークな形をしている祠でした。よし、次回からはここにファストトラベルしよう。
残念ながら、働き者のファンファさんや、この周辺で噂になっている馬の話を教えてくれるソエさんと会うことはできませんでしたが、折角なので休憩を兼ねつつ食事を摂ることに。
ですが、噴火ハンバーグセットという、更に惹かれるメニューを発見。噴火ということは、デスマウンテンをイメージしたのでしょうか? 注文してみると、確かにハンバーグから熱々の湯気が吹き出ました。しかもこれは、鹿肉を使っているとのこと。確かにヤツらは、美味しそうなケモノ肉になるから、こんな風に料理されてしまうのも無理のない話なのかも……。
次のページでは、いよいよハイリア湖に!?
若干の紆余曲折を経て、とうとうハイリア湖(支笏湖)に到着! ちょっと雲が多めですが、やはり見事な絶景です。遠くに見えるのは双子山かな? 雪が見え隠れする辺りの山々は、ラネール山の近くなのかもしれません。
対岸は霞んでおり、その輪郭も朧気です。さすがハイリア湖(支笏湖)、壮大です。あちらに広がるのは、テグリー平原とカッポレ山でしょうか。なかなか険しそうで、登るには一苦労することでしょう。
続いて、ハイリア大橋に到着。ここから覗く湖面も美しく、実に澄んでいます。いつもならリザルフォスが巣くっているところですが、今日は幸い影も形もありません。今のうちに、向こう側に渡っておきましょう。
向こう岸から眺める双子山も実に見事。手を伸ばせば届きそうな錯覚に襲われますが、向かってみると想像以上に遠いのでしょう。ゲームの中でもよく味わいました。「がんばりゲージ」がよく尽きたっけ……。
ハイリア湖(支笏湖)のほとりにカヌーも発見。ウオトリー村で見かけたものに見ていますが、色合いはこちらの方が特徴的ですね。澄み渡った湖面をカヌーで進む……想像しただけで心地よさそう。ゾーラ一式装備がここにあったら迷わず飛び込んだのに、惜しいばかりです。
最後に、外周沿いにぐるっと回りこんでみました。あちらに見えるのは、フロドーラ台地でしょうか。山々が水面に浮かぶ様も絵になり、ハイリア湖(支笏湖)の雄大さをより強く感じさせます。こんな景色の中ならば、フロドラがいても不思議ではありません。
まさに身も心も洗われるような体験でしたが、残念ながら今回はここまで。ファストトラベル地点から現実に逆戻りです。しかしこの世界には、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のごとき美しい光景がまだまだ広がっているに違いありません。しかし、個人で紹介するには限界があるのもまた事実。
そこでインサイドでは、読者の方々から『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』っぽい風景を広く募集します。「あの場所にそっくり!」や、お勧めしたい美しい景色などがあれば、ハッシュタグ「#BotWっぽい景色」を添えてTwitterに投稿してください。教えていただいた景色は、後日インサイド上にて紹介させていただきます。この世界とハイラルの距離を、あなたの写真で縮めてください!