今回の特集記事では、『星のカービィ』シリーズにおけるさまざまな名シーンをいくつかピックアップしてご紹介します。思わずドキリとするシーン、カービィがカッコよく決めてくれるシーンなど、カービィファンなら印象に残っているであろう場面ばかりとなっています。
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※注意事項
この記事には『星のカービィ』シリーズのネタバレとなる情報が含まれています。
◆ドン!
スーパーファミコンの『星のカービィ スーパーデラックス』といえば「ドン!」でしょう。リアルタイムで遊んでいたプレイヤーならば一度や二度……、いや、もはや数を覚えていないくらいに遭遇したかもしれません。初めての時は驚きと不安に陥る「ドン!」ですが、慣れてくれば恒例行事として受け入れられることでしょう。
『星のカービィ スーパーデラックス』はセーブデータが消えやすいという問題を抱えており、急にセーブデータがすべて0%になるという問題が発生していました。そしてこのセーブデータ選択画面では「ドン!」という印象的な効果音が鳴ることもあり、プレイヤーにとってはとても記憶に残る場面となったのです。
しかしながら、セーブデータが消えてもそれはそれで楽しく遊べてしまうゲームなので、これはむしろ良い思い出と解釈されているのがカービィのすごいところです。
◆マウントデデデへ乗り込むカービィ
ゲームボーイ『星のカービィ』などでは、ステージが始まる前に短めの映像が挿入されます。蝶に追いかけられるカービィ、のんびりと釣りを楽しむカービィ、雲の中でいきなり増えてしまうカービィと、どれも楽しげな雰囲気です。
しかし、ラストステージとなるマウントデデデは一味違います。ワープスターに乗ってデデデ大王の本拠地に乗り込む映像が映され、そのまま流れるようにステージへと突入。演出とゲームプレイが噛み合ったインパクトのある場面となっています。
◆デデデ大王がすがるシーン
今でこそデデデ大王は仲間になることも多いですが、かつては単なる悪者でした。ゲームボーイ『星のカービィ』ではプププランド中の食料を独り占めしようとしたわけで、食いしん坊なカービィとしては許せない存在とも言えたわけです。
そのせいか『星のカービィ 夢の泉の物語』の最終ステージでは、夢の泉にスターロッドを納めてはならないと言うデデデ大王が無視されてしまいます。しかし、その行動は本当にプププランドを思ってのことでした。つまり、ここからカービィとデデデ大王の関係が変化し始める名シーンとなったわけです。
◆リップルスター女王がニヤリ
『星のカービィ64』では、カービィと仲間たちがリップルスターを救うために冒険を繰り広げます。道中ではクリスタルというものを集めつつリップルスターへと向かうのですが、それをすべて手に入れないと真の敵と戦えない中途半端なエンディングとなってしまうのです。
そのエンディングは一見するとふつうなのですが、カービィたちがプププランドへ帰るシーンの時にリップルスター女王がニヤリと不気味に笑うのです。その表情はゾッとするようなものになっており、これを見て真エンディングを目指したプレイヤーも多かったのではないでしょうか。
◆「(…すまない)」
カービィのライバル(?)とも言える仮面の騎士メタナイト。敵であるような味方であるようなよくわからない存在でしたが、『星のカービィ スーパーデラックス』内に収録されている「メタナイトの逆襲」で、そのカッコよさが明らかになりました。
このモードではメタナイト軍団がカービィに戦いを挑みます。しかしカービィはさすがに強く、メタナイトたちの拠点となる戦艦ハルバードをいともたやすく破壊。墜落しかけたハルバードを見て、メタナイトは部下たちに脱出をしろと命令します。
しかし、ほとんどの部下たちは最後まで戦うと忠誠を誓うのです。そこでメタナイトが放った言葉は「…しにぞこないどもめ。かってにするがよい。」という冷たいもの。ただ、実は部下たちに感謝をしており、心の中で「(…すまない)」とつぶやきます。このシーンではメタナイトのカッコよさがとても表れており、ここから彼を好きになっていったという人も多いのではないでしょうか。
◆ギャラクティック・ノヴァの終焉
『星のカービィ スーパーデラックス』といえば「銀河に願いを」のラストシーンも素晴らしいです。カービィはさまざまな願いを叶えてくれるギャラクティック・ノヴァに太陽と月のケンカを止めてもらうよう願おうとするのですが、そこに突如マルクが登場。
悪魔のような姿となったマルクをなんとか退けると、ヤツはギャラクティック・ノヴァのほうへ吹き飛んでゆき一緒に爆散。この名シーンはBGMと演出がとても噛み合っており、静止画では伝えきれない感動があるのです。
◆最後のウルトラソード
やはり『星のカービィ』シリーズのラストシーンはとてもカッコよくなっていることが多く、それは『星のカービィ Wii』にも同じことが言えるでしょう。マホロアを助けたつもりが騙されていたカービィたちは、最後にマスタークラウンに支配されたヤツと戦いを繰り広げることになります。
マスタークラウンの力は強大なものの、これまでいくつもの戦いに勝利してきたカービィとその仲間たちには通用しません。そして最後には、スーパー能力「ウルトラソード」でビシッと決めるカービィ。そこから発生する鍔迫り合い、その後に見せつけられる“マホロアの本気”も印象深いものとなっています。
◆第四の壁を超えるビッグバンすいこみ
『星のカービィ トリプルデラックス』では、カービィが“きせきのみ”を食べると「ビッグバンすいこみ」というとてつもない力を使えるようになります。この能力さえあれば、どんな大きなものであろうとひとのみ。カービィの食欲が大爆発します。
そしてこの能力はラストバトルでも大活躍。
◆星の夢の正体
『星のカービィ ロボボプラネット』はむしろ名シーンが多すぎて困ったくらいなのですが、とりあえず2点選んでいます。まずは、プレジデント・ハルトマンを操っていた「星の夢」の正体が明らかになるシーンです。
ロボボアーマーに乗り込んだカービィは、ハルバードと合体して星の夢を止めようとします。星の夢はダメージを受けると次第に形態を変え、その真の姿を表します。その姿は、過去の『星のカービィ』ファンをひたすらに驚かせるものでした。
◆ロボボアーマーとの別れ
星の夢を倒し、世界を救ったカービィ。しかし力尽きたのか目を閉じたまま動こうとしません。それを救ったのは、相棒として一緒に冒険をしたロボボアーマー。カービィを座席から離し、涙を流すかのように目の部分からオイルを漏らします。
ロボボアーマーが意思を持っておりカービィを助けたのか、はたまた単なる偶然なのか。いずれにせよ、名曲「ココロ・プラネット」と相まってプレイヤーの涙腺を刺激することは間違いないでしょう。