関西弁、より正確に言うと大阪の言葉はとても面白いものです。愛嬌があって人情もあるようで、それこそ大阪の人たちを表しているかのような言葉と言えるかもしれません。
しかしながらその言葉、笑えたりほんわかとすることは間違いないのですが、シリアスな雰囲気にぶつけるとおかしなことになってしまいます。つまりどういうことかというと、ゲームタイトルを関西弁にしてみるとこれがまた面白いのです。
※この記事に出てくる関西弁(厳密には大阪弁)は大阪出身の方に監修して頂いておりますが、方言は細かな差異がある場合も多く、場所によっては一概にこれが正しいとは限りません。また、ものによっては意訳も含まれております。その点はご了承ください。
◆『Life is Strange』
元のタイトル:『Life is Strange』
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関西弁にすると:「人生はおもろいで」
人生にはたくさんの選択肢があります。『Life is Strange』の主人公である「マックス」は、親友の「クロエ」と自分に降りかかるさまざまな困難と運命を、時間を巻き戻す能力を活かして解決しようとしていきます。……していくのですが、「人生はおもろいで」にすると、たこ焼きを焼いているおばちゃんがドヤ顔で言っているイメージになりますね。
関西弁の「おもろい」という言葉には複数の意味が含まれており、「面白い」ということはもちろん「興味深い」というものを示すこともあり、さらには「変な」ものや相手を認める時にも使われる言葉なのです。そういう意味では確かにマックスの人生は「おもろい」ですが……。クロエが聞いたらキレそうな話でもあります。
◆『The Evil Within 2』
元のタイトル:『The Evil Within 2』(『サイコブレイク2』海外版タイトル)
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関西弁にすると:「キ○ガイがおるで2」
仰りたいことはわかりますが、落ち着いてください! 「釣りキチ三平」という作品があるように、この言葉は必ずしも単なる罵倒というわけではないのです。
サバイバルホラーゲーム『The Evil Within 2』には何かに執着する悪役が登場します。ひとりは殺しを芸術として捉えようとする異常者であり、もうひとりは信仰という言葉を利用し強権を得ようとするエゴイスト。大阪のおっちゃんが彼らを見たのならば、「キ○ガイがおるで」と言ってもおかしくないのではないでしょうか。
◆『Has-Been Heroes』
元のタイトル:『Has-Been Heroes』
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関西弁にすると:「ヒーローやってん」
Frozenbyteが開発したインディータイトル『Has-Been Heroes』は、元英雄のヒーロー軍団が双子のお姫様を学校へと送り届けるというゲームです。英雄も落ちぶれたものだ……、と思えますが、「ヒーローやってん」と表現されるとまた事情が変わってきてしまいます。
居酒屋で出会ったおっさんが「おっちゃんはなあ、昔ヒーローやってん……」などと語り始めたらビール瓶で頭をかち割りにして差し上げようかと思ってしまいそうですが、言い方次第でここまで信憑性がなくなるとは驚きです。
◆『Never Dead』
元のタイトル:『Never Dead』
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関西弁にすると:「死ねへんで」
『Never Dead』の主人公「ブライス」は自分の身体が吹き飛んでも死なず、むしろ自分で頭や腕をもぎとってしまうほどです。しかしながら「死ねへんで」という関西弁になってしまうと、どうしようもなく売れていないお笑い芸人の一発ギャグのようですね。
◆『Animal Crossing』
元のタイトル:『Animal Crossing』(『どうぶつの森』海外版タイトル)
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関西弁にすると:「なんや動物がおるで」
『どうぶつの森』の英語タイトル名は『Animal Crossing』です。これはどうぶつたちが交差する、つまり出会いがあるというような意味合いなのだと思われます。また、「(動物名) Crossing」で対象の動物が道路に飛び出すという意味もあるのだとか。
つまるところこれは意訳ですので、関西弁にする時も意味を汲まねばなりません。どうぶつたちに出会えるというようなことを関西弁で表現すると……、「なんや動物がおるで」というぶっきらぼうな言葉がピッタリだと思うのですが、ランニングシャツ姿のおっさんが野生のアライグマでも見つけたかのようなイメージになります。
◆『Neverenging Nightmares』
元のタイトル:『Neverenging Nightmares』
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関西弁にすると:「この悪夢終わらんなあ」
『Neverenging Nightmares』は本当にシリアスなインディータイトルです。制作者であるMatt Gilgenbach氏が強迫性障害と鬱に苦しんだことを表現した作品であり、恐ろしい悪夢の中を進み続ける不気味なホラーゲームなのです。もちろん闇の中で出会うバケモノも怖いのですが、寛解して現実を見つめた時も恐ろしいのです……。
しかしそんなゲームですら関西弁にすると「この悪夢終わらんなあ」となり途端に呑気になります。むしろ、つまらないお笑いを見て皮肉を言っている大阪のおばちゃんですよね。
◆『MAX ANARCHY』
元のタイトル:『MAX ANARCHY』
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関西弁にすると:「わややな」
『MAX ANARCHY』を関西弁にすると「わややな」という謎の言葉になる。これだけで大阪の言葉の不思議な魅力が垣間見えます。
「わや」というものは無茶苦茶であったり台無しなことを表現する言葉だそうで、何もかも壊れてしまったかのような状況などをこのように言うそうです。まぬけに見える言葉ですが、一説によると古語との繋がりもあり「今昔物語」にも使われているとか。
◆『アローン・イン・ザ・ダーク』
元のタイトル:『アローン・イン・ザ・ダーク』
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関西弁にすると:「暗闇にわいだけ」
日本のゲーム開発者たちに大きな影響を与え、『バイオハザード』の元ネタになったとも言えるタイトル『アローン・イン・ザ・ダーク』。
クトゥルフ神話も関わってくる恐ろしいホラーゲームも、関西弁にかかればこの有様。関西弁の恐ろしさとおもろいところが少しでも伝わったのであれば幸いです。
しかしながらその言葉、笑えたりほんわかとすることは間違いないのですが、シリアスな雰囲気にぶつけるとおかしなことになってしまいます。つまりどういうことかというと、ゲームタイトルを関西弁にしてみるとこれがまた面白いのです。
※この記事に出てくる関西弁(厳密には大阪弁)は大阪出身の方に監修して頂いておりますが、方言は細かな差異がある場合も多く、場所によっては一概にこれが正しいとは限りません。また、ものによっては意訳も含まれております。その点はご了承ください。
◆『Life is Strange』
元のタイトル:『Life is Strange』
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関西弁にすると:「人生はおもろいで」
人生にはたくさんの選択肢があります。『Life is Strange』の主人公である「マックス」は、親友の「クロエ」と自分に降りかかるさまざまな困難と運命を、時間を巻き戻す能力を活かして解決しようとしていきます。……していくのですが、「人生はおもろいで」にすると、たこ焼きを焼いているおばちゃんがドヤ顔で言っているイメージになりますね。
関西弁の「おもろい」という言葉には複数の意味が含まれており、「面白い」ということはもちろん「興味深い」というものを示すこともあり、さらには「変な」ものや相手を認める時にも使われる言葉なのです。そういう意味では確かにマックスの人生は「おもろい」ですが……。クロエが聞いたらキレそうな話でもあります。
◆『The Evil Within 2』
元のタイトル:『The Evil Within 2』(『サイコブレイク2』海外版タイトル)
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関西弁にすると:「キ○ガイがおるで2」
仰りたいことはわかりますが、落ち着いてください! 「釣りキチ三平」という作品があるように、この言葉は必ずしも単なる罵倒というわけではないのです。
また、問題なのは悪意を持って差別する人であって、言葉そのものに罪がないことはご理解いただきたい。
サバイバルホラーゲーム『The Evil Within 2』には何かに執着する悪役が登場します。ひとりは殺しを芸術として捉えようとする異常者であり、もうひとりは信仰という言葉を利用し強権を得ようとするエゴイスト。大阪のおっちゃんが彼らを見たのならば、「キ○ガイがおるで」と言ってもおかしくないのではないでしょうか。
◆『Has-Been Heroes』
元のタイトル:『Has-Been Heroes』
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関西弁にすると:「ヒーローやってん」
Frozenbyteが開発したインディータイトル『Has-Been Heroes』は、元英雄のヒーロー軍団が双子のお姫様を学校へと送り届けるというゲームです。英雄も落ちぶれたものだ……、と思えますが、「ヒーローやってん」と表現されるとまた事情が変わってきてしまいます。
居酒屋で出会ったおっさんが「おっちゃんはなあ、昔ヒーローやってん……」などと語り始めたらビール瓶で頭をかち割りにして差し上げようかと思ってしまいそうですが、言い方次第でここまで信憑性がなくなるとは驚きです。
◆『Never Dead』
元のタイトル:『Never Dead』
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関西弁にすると:「死ねへんで」
『Never Dead』の主人公「ブライス」は自分の身体が吹き飛んでも死なず、むしろ自分で頭や腕をもぎとってしまうほどです。しかしながら「死ねへんで」という関西弁になってしまうと、どうしようもなく売れていないお笑い芸人の一発ギャグのようですね。
◆『Animal Crossing』
元のタイトル:『Animal Crossing』(『どうぶつの森』海外版タイトル)
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関西弁にすると:「なんや動物がおるで」
『どうぶつの森』の英語タイトル名は『Animal Crossing』です。これはどうぶつたちが交差する、つまり出会いがあるというような意味合いなのだと思われます。また、「(動物名) Crossing」で対象の動物が道路に飛び出すという意味もあるのだとか。
つまるところこれは意訳ですので、関西弁にする時も意味を汲まねばなりません。どうぶつたちに出会えるというようなことを関西弁で表現すると……、「なんや動物がおるで」というぶっきらぼうな言葉がピッタリだと思うのですが、ランニングシャツ姿のおっさんが野生のアライグマでも見つけたかのようなイメージになります。
◆『Neverenging Nightmares』
元のタイトル:『Neverenging Nightmares』
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関西弁にすると:「この悪夢終わらんなあ」
『Neverenging Nightmares』は本当にシリアスなインディータイトルです。制作者であるMatt Gilgenbach氏が強迫性障害と鬱に苦しんだことを表現した作品であり、恐ろしい悪夢の中を進み続ける不気味なホラーゲームなのです。もちろん闇の中で出会うバケモノも怖いのですが、寛解して現実を見つめた時も恐ろしいのです……。
しかしそんなゲームですら関西弁にすると「この悪夢終わらんなあ」となり途端に呑気になります。むしろ、つまらないお笑いを見て皮肉を言っている大阪のおばちゃんですよね。
◆『MAX ANARCHY』
元のタイトル:『MAX ANARCHY』
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関西弁にすると:「わややな」
『MAX ANARCHY』を関西弁にすると「わややな」という謎の言葉になる。これだけで大阪の言葉の不思議な魅力が垣間見えます。
「わや」というものは無茶苦茶であったり台無しなことを表現する言葉だそうで、何もかも壊れてしまったかのような状況などをこのように言うそうです。まぬけに見える言葉ですが、一説によると古語との繋がりもあり「今昔物語」にも使われているとか。
◆『アローン・イン・ザ・ダーク』
元のタイトル:『アローン・イン・ザ・ダーク』
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関西弁にすると:「暗闇にわいだけ」
日本のゲーム開発者たちに大きな影響を与え、『バイオハザード』の元ネタになったとも言えるタイトル『アローン・イン・ザ・ダーク』。
2008年には同名の新作が発売されています(上記パッケージ画像はそちらのもの)。しかしこれを関西弁にすると「暗闇にわいだけ」という、ひとり倉庫に取り残されたオッサンのような状態になります。
クトゥルフ神話も関わってくる恐ろしいホラーゲームも、関西弁にかかればこの有様。関西弁の恐ろしさとおもろいところが少しでも伝わったのであれば幸いです。
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