iOS/Androidアプリ『Fate/Grand Order』第2部が大いに盛り上がっています。現時点で気になる点が多すぎますが、そもそもカルデア自体謎が多いんです。
そこで、今まで出た情報を元に年表を作ってみることにしました。主にロマニやレオナルド・ダ・ヴィンチの発言などを元にしています。ネタバレ要素有なので、まだクリアしていない人はご注意ください。

いくつか違う記述もあるため、解説と推察なども入っています。年齢が明確に分かっているマシュを軸に書いています。

※『Fate/Grand Order』のネタバレにご注意ください。
※ 書かれているのはあくまでも一個人の推察と解釈です。

◆人理継続保障機関フィニス・カルデア年史
[1950年]
事象記録電脳魔・ラプラス成功。
[1990年]
疑似地球環境モデル・カルデアス完成(実際は未完成)。
[1999年]
近未来観測レンズ・シバ完成。
レフ・ライノールがカルデアに赴任。
[2000年]
マシュがデザインベビーとして誕生。

[2004年]
マシュ4歳。
冬木で聖杯戦争が始まる(※1月30日の時点では既に行われている)。
マリスビリー・アニムスフィアが指輪を触媒にソロモンを召喚(守護英霊召喚システム・フェイト一号)。
6人の魔術師を殺し、聖杯戦争に勝利。
マリスビリーは巨万の富を、ソロモンは人間になることを聖杯によって叶える。
ソロモンはロマニ・アーキマンに成る(年齢諸説あり)が、人理焼却される未来を視る。
事実隠蔽のため、勝利者はセイバーと記録される(方法は不明、ラプラスの記録は偽造?)。
[2005年]
マシュ5歳。
ロマニがカルデアに赴任(1)。
「特例として聖杯戦争の翌年カルデアのスタッフとして招かれている」発言より。
ソロモンを召喚(?)。
「たった11年前の話だ」発言より。

[2007年]
マシュ7歳。
ロマニがカルデアに赴任(2)。
「ボクがカルデアに赴任したのが5年前」発言より。
[2010年]
マシュ10歳。
ラプラスが2004年に冬木で聖杯戦争が行われ、セイバーが勝利したことを確認。
それを元にマリスビリー・アニムスフィアが英霊召喚システム・フェイトの召喚式を作成。
英霊召喚システム・フェイトでギャラハッドをマシュの肉体を使い融合術式で召喚。
召喚例第二号として成功したが、ギャラハッドは目覚めなかった。
マシュの容態が悪化し、マリスビリーがロマニに助けを求める。
ロマニはその時に初めて英霊憑依実験が行われていたことを知る。
[2011年]
マシュ11歳。
マリスビリー・アニムスフィア死亡(1)(諸説有り)。

ロマニ「その一年後、前所長は所長室で亡くなった」発言より。
[2012年]
マシュ12歳。
ロマニがマシュの主治医になる。
英霊召喚システム・フェイト第3号 レオナルド・ダ・ヴィンチ、本人の同意の元召喚。
マリスビリー・アニムスフィア死亡(2)。
ダ・ヴィンチ「その年の暮れにマリスビリーは亡くなったからね」発言より。
[2013年]
マシュ13歳。
マリスビリー・アニムスフィア死亡(3)。
ロマニ「三年前に前所長……彼女のお父さんが亡くなって」発言より。
オルガマリー・アニムスフィアが所長に就任。
[2014年]
マシュ14歳。
本来マリスビリー・アニムスフィアが死ぬはずだった年代。

マシュ・キリエライトがカルデアに赴任。
レフがマシュの魔術の師となる。
[2015年]
マシュ15歳。
最後の担当者であるレフ・ライノールが自身を魔神柱と自覚。
カルデアに霊子演算装置・トリスメギストスをアトラス院が提供。
フォウがカルデアに住みつくが、マシュの前にしか姿を現さない。
[マシュがAチームの首席になる半年弱前]
マシュがマスター候補に抜擢。
[人理焼却の未来を発見する半年前]
マシュがAチームの首席になる。
[2016年]
グランドオーダー半年前:カルデアスの火が消え、人理焼却の未来が発見される。
この期間に冬木に「観測できない領域」を発見する。
グランドオーダー1ヶ月前:Aチームが機能する。
グランドオーダー当日:マシュ・キリエライトの誕生日、ロマニが初めてフォウを見る。

※レフ・ライノールの発言とマテリアルIVにはレイシフト実験が2015年と記載されている。
※レフ・ライノールは魔神柱2015年担当と2016年担当どちらの記述も存在している。

次のページは解説と推察

◆マリスビリー・アニムスフィアの死因と時期
マリスビリー・アニムスフィアの死亡時期については、2011年、2012年、2013年の3つ候補があります。推察から言うと、2012年の暮れが一番可能性が高いと思われます。理由としては、ダ・ヴィンチが「当時の所長が優れた魔術師でね。彼なら信用できると契約したんだ」「前所長との面識はわずかしかない」と発言していますので、召喚時期に生きていたはずです。マシュの融合実験が2010年の末であれば、「一年後」というのもそこまで離れた時期ではなく、特異点Fの「三年前」というのも、グランドオーダー開始が2016年の頭であれば2012年ともとれなくはありません。

ちなみに余談ですが召喚例について「資料では三体だけ呼び出せたらしいけど、わたしは二体しか知りません。前所長の頃に第一号。わたしが所長になってから第二号、第三号」というオルガマリーの発言があります。対して「第一号と第二号は機密事項として扱われている。詳細は先代所長しか知らなかった筈だよ」というダ・ヴィンチの発言があります。
矛盾しているのですが、どちらも比較的序盤の発言なので、誤魔化しているのかなというのがこちらの考えです。読んだ当時にオルガマリーはギャラハッドのことを知らないと思っていましたが、特異点Fでマシュの姿を見て「わたしが訊きたいのは、どうして今になって成功したかって話よ!」と言っています。さらにロマニが「ヒステリーも普段の三倍増しだった」とマシュがスタッフ入りした当初のことを語っているので、知っていたのでしょう。真名を伝えなかったことは、オルガマリー自身がサーヴァントの説明をしている時に真名を隠す重要さを語っているので、そのあたりが理由かなと思われます。

そしてマリスビリー・アニムスフィアの死因についてですが、ロマニが第五章で「今にして思うと、先代所長の死は事故ではなく殺人だったんだろう」「レフが、殺めた可能性が高い」と話し、第六章で「現場の状況から自殺だと認定されている」と言っています。最新の情報である自殺だとは思うのですが、詳細は今でも不明です。あと疑問なのが、終局特異点でのソロモンの回想でマリスビリーに対し「彼は、彼に残された十年の活動時間内では」なんてことも思っています。ソロモンは千里眼があったはずなので、この十年が事実かどうか知っていたはず。否定がないので、マリスビリーの十年という寿命は本来あったはずの未来だったのではとも思えます。ただ、ソロモンは「怒る自由がない」と無関心にならざるをえない事情もあったようなので、語らなかっただけかもしれませんが……さらに考えると、その十年あったはずの寿命が、レフおよびゲーティアの介入によって壊されたというのなら分かる話ですが、それだと自殺したとは考えにくいんですよね。

あとやはりマリスビリーのサーヴァントであるソロモンは、「マテリアルIV」の記述によるとシステム・フェイトにて召喚されたようです。冬木の聖杯の力を使っていないということなのでしょうか?一時期マリスビリーは八人目のマスターではないかと考えていたのですが、現状これを証明することはできなく……そうなると六人のマスターを殺害しているので、一人生き残っていることにもなってしまいますしね。システム・フェイトについてはまだ謎があるかなと思っています。

◆ロマニ・アーキマンの年齢
ロマニの年齢については、あまり深くは考えなくていいのではと思うのですが、気になる方もいると思いますので推察していきます。まず年齢についての記載があるのが第六章のホームズの「22歳で医療機関のトップに」、第五章の主人公「ロマン、三十歳独身だもんね!」、第二章のマシュの「ドクター、30才を控えた独身男性の趣味に口出しは」という台詞。主人公の台詞は四捨五入していると考えられるので、マシュの発言を軸にして考えたいと思います。

気になるのは「22歳で医療機関のトップに」という台詞。この前の台詞が「聖杯戦争の翌年(2005年)、特例としてカルデアのスタッフとして招かれている」なので、2005年に22歳ともとらえられそうですが、そうすると2016年時点で33歳になります。なので、招かれたのは2005年として、医療機関のトップになったのはもう少し後ではないかと。「思えば、勉強と研究、それと調査しかやってこなかった10年だった」あたりのロマニの発言からも、入ってきて突然医療機関のトップになったとは考えにくいです。さらに2012年マシュに対し「ボクがカルデアに赴任したのが5年前」と言っています。なので、2005年にスタッフとして招かれ、2007年に医療機関のトップに就任=正式に赴任ということではないでしょうか?そうすると2007年に22歳で、2016年は31歳……30歳越えとるやないか!それか2015年で30歳なので、2章の時点でギリ29歳だった。第5章は次の誕生日前で30歳だった……辻褄が合うけどグランドオーダーがそもそも2016年開始……。なんかもうマシュには鯖を読んで伝えたんじゃないでしょうか。サーヴァントだけに!ワハハ!そのうち筆者は考えるのをやめた。

次のページはマシュについて

◆マシュ・キリエライトはどこまで知っていたのか

マシュがどの範囲まで自分のことを知っていたのかは微妙に分かっていません。筆者の推察で言うと、寿命のことは知っていて、融合のことは知らなかったと思われます。寿命について知っていた事実は回想や終局特異点などで書かれていますね。

融合については、特異点Fに行く前に事前に用意されていたサーヴァントについて「そのサーヴァントも先ほどの爆破でマスターを失い、消滅する運命にあった。ですがその直前、彼はわたしに契約をもちかけてきました」と言っています。ど、どういうこと?と思ってしまう内容ですが、マシュが嘘をつくと思えないので、やはり知らなかったのではないかと。マシュの中にいたギャラハッドも、マシュを助けるのに必死だったのでしょう。

しかし疑問なのは「カルデアでは事前にサーヴァントが用意されていました」という発言。事前に用意されていたサーヴァントたちは、システム・フェイトの召喚例としてカウントされていません。“例”ではなく実践だからと理由付けもできますが……だとしても、用意されたサーヴァントは現地集合だったのでしょうか?1月30日に冬木の大橋前で集合ね~みたいな。考察するならば、カルデアに召喚された者が“召喚例”であり、レイシフト先に直接召喚されるものが“用意されたサーヴァント”だったのかなと。作中では現地で召喚されたサーヴァントとカルデアから引きつれたサーヴァントの区分けがなかなか微妙なのですが、カルデアにいるサーヴァントたちは「戦闘時だけ出てくるシステム」なのかもしれません。

そして「『FGO』一体どうなるの?全員怪しすぎて頭を抱える第2部を徹底推察【特集】」でも語りましたが、Aチームのマスターはそれぞれサーヴァントのクラスが決まっていました。そして召喚するサーヴァントは7騎という制限があります。そうするとやはりマシュを担当するサーヴァントがいなかったことになるんですよね。そこはやはり違和感があります。

◆まとめ
まとめる前に年代の齟齬について、各々の発言に意味がある可能性ももちろん高いのですが、『FGO』のリリース時期を軸に考えてみると……最近始めた方は知らないと思いますが、2015年夏にスタートした当時は人類が絶滅するのが「2016年7月」という設定だったんですね。これはリリース時期から約一年後ということになります。現在該当部分は修正済みですが、他のストーリーでは、その時の設定が反映されているのかもしれません。

年表にまとめると意外と短い期間に色々なことが起こったように思えますね。あと、マシュって平成生まれなんですね!しかも2000年生まれということは、PS2が発売したり新五百円硬貨が発行された年です。震えます。

カルデアの存在がさらに重要になるであろう第2部。果たして何が明かされるのか?まだ不明な部分も多いので、その謎が解けることに期待したいですね。次の更新も楽しみに待ちましょう!

■過去の連載はこちら

●『FGO』一体どうなるの?全員怪しすぎて頭を抱える第2部を徹底推察【特集】

●『FGO』第2部の前にストーリーを振り返る~終局特異点の巻~【特集】

●『FGO』第2部の前にストーリーを振り返る~第七特異点バビロンの巻~【特集】

●『FGO』第2部の前にストーリーを振り返ろう~第六特異点キャメロットの巻~【特集】

●『FGO』第2部に向けて第1部を振り返る~第五特異点イ・プルーリバス・ウナムの巻~【特集】

●『FGO』第2部の前にストーリーを振り返ろう~第四特異点ロンドンの巻~【特集】

●『FGO』ネタバレ有りで振り返る第1部~第三特異点オケアノスの巻~【特集】

●『FGO』ネタバレ有りで振り返る第1部~第二特異点セプテムの巻~【特集】

●『FGO』ネタバレ有りで振り返る第1部~第一特異点オルレアンの巻~【特集】

●『FGO』第1部を改めて振り返ろう~特異点F・冬木の巻~【特集】

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