「『FGO』「序/2017年12月31日」から考察する第2部のゆくえ【特集】」から約一ヶ月ぶりの更新となります、第2部考察第2弾です。大変にお待たせしました。
けっして狩猟に行ってたとか遙かなる時空にとばされていたとかではなく……はい。すみません。

前回の記事ではストーリーを考察すると書きましたが、先に第2部オープニングから今後登場するサーヴァントを予想したいと思います。公開時に色々な憶測がとびかっていましたが、果たして?第2部オープニングはネット上に公式動画がないので、気になる方は『FGO』の「マイルーム」の「マテリアル」から視聴してみてくださいね。

※本編のネタバレにご注意ください。
※本記事はあくまで当編集部による考察に過ぎません。『Fate/Grand Order』の正式な情報についてはこちらの公式サイトをご覧ください。

◆第2部オープニングの登場人物
まずは第2部オープニングに登場する人物を振り返りましょう。まずはマシュ、W主人公、レオナルド・ダ・ヴィンチ、コヤンスカヤ。あとは言峰らしき人物とマスター7人、サーヴァントらしき8人、マシュを見つめる謎の女性と最後の方に登場するボロボロの布をまとった人物です。謎の女性と言峰、アナスタシアについては前回の記事で書いているので割愛します。あと真名の分かっているキャスター・リンボも省略し、今回はサーヴァントと思われる6人をピックアップします。


それと、考察に入る前に。第2部は「異聞帯(ロストベルト)」という言葉が度々使われています。これはPVによると「過った選択、過った繁栄による敗者の歴史」のこと。この点にも注目して、サーヴァントを考えていきましょう。

◆釣竿?盾?謎の黒髪の青年

まず一人目は、オープニングから1分程度経ったところで登場。崖から飛び降りる黒髪の青年です。この人、一番頭を悩ませました。なかなか予想がつきにくいようで、ネット上では現在でもあまり確信の持てる意見が出ていない状況です。青年は一見槍を持つランサーのように見えるのですが、柄を持つ部分が下すぎるのと、先端に向かって細くなっているように見えることから「釣竿では?」と言われています。背中には盾のようなものを背負い、亀っぽくも見えますね。

釣竿からは、浦島太郎、太公望と予想できます。浦島太郎の場合は、元となった海幸彦として召喚されるかもしれません。
太公望は、他の中国系サーヴァントを見ると、それなりに中華風な服装が多いのでこの服装なら可能性は低めかなと……とはいえ、服装に関しては坂田金時の前例もあります。服装はスルーしてもいいのかなと思いつつ、特徴があるようでない不思議な服で、特定しづらくもありますね。

そして背負っているのが盾じゃないかというヒントから、アイアース、アイネイアースあたりも予想できます。アイアースといえば、『Fate/stay night』のアーチャーも宝具として使っています。その全貌は明らかになっていなかったので、出ればファン待望とも言えそうです。アイネイアースはそこまで盾は有名じゃないですが、関連しているサーヴァントのアキレウスなどが『Fate』シリーズに既に登場しているので、可能性はゼロではないかと。ちなみに有名な盾といえばアキレウスやペルセウスなのですが、どちらも既に『Fate』シリーズに登場済み。あとは、『Fate/EXTELLA LINK』に登場するシャルルマーニュ関連から、魔法の盾を使うルッジェーロなんかもありえそうです。

苦し紛れに言うならば、黄色い布なので三国志の黄巾党関係なんてどうでしょう……有力な情報、募集中です!

次のページでは仮面の美青年と黒いハットの美少女について

◆双剣を振るう仮面の美青年

黒髪の青年、アナスタシアに続いて登場したのは、中華チックな衣装に身を包んだ仮面の青年。双剣なので、おそらくセイバーではないかと思われます。仮面には額に水晶、目と耳と牙っぽいものが付いていて、何かの獣を表しているように見えますね。肩には勾玉のような装飾も付いています。


こちらについては、蘭陵王ではないかという意見が多く出ており、私もそう考えています。というか、他に思いつかないぐらいですね……。蘭陵王と言えば日本では雅楽で有名です。実際は中国の高長恭という人の王号になります。美貌故に仮面を付けて戦ったという伝説があり、雅楽でも特徴的な仮面を付けて踊ります。高長恭は自軍を勝利へ導きながらも、それを気にくわなかった主君に追いつめられ、最後には毒薬で自殺するという悲劇の人物です。異聞帯という言葉にも合っているのではないかと思います。

他には「三国志」の劉備の予想も見かけましたが、あまり他の意見は見かけませんね。個人的には蘭陵王だと思っていますが、もしかして女性なんじゃないかな……とも思ったり。体の細いラインもそうなのですが、顔のつくりがなんとなく女の子っぽいような気がします。

◆黒いハットのかわいい女の子と謎の妖精

続いて登場したのが黒いハットに白いドレスの可愛らしい女性。頭には赤いバラ、ドレスには黒いバラがついていますね。
そして卵が割れたような物体に唇と羽、わっかのついた妖精のようなものがいます。

彼女についてはシャルロット・コルデーではという意見が圧倒的に多いです。シャルロット・コルデーはフランスの暗殺者であり、その美貌から「暗殺の天使」とも呼ばれた人物。普通の女性でしたが、フランス革命の最中暗殺に手を染めます。しかしあまりの可愛さに、本人の絵や話が多く残っているという不思議な人物です。妖精は、彼女に暗殺を囁いた何かという捉え方もできそうですし、髪が短いのは処刑される前に切ったからかもしれません。ただ、シャルル=アンリ・サンソンに処刑された人物でもあり、同時期のマリー、モーツァルトと並べると、服装がやや近代的すぎる気が……そこだけ気になります。

あと予想できるのは「鏡の国のアリス」のアリスぐらいかなと。この予想は、卵っぽい妖精から。卵といえばハンプティ・ダンプティ、「鏡の国のアリス」に限らず色々な作品に登場しているキャラクターです。背景がどこかイギリスっぽいような気がするのも理由。そして「鏡の国のアリス」は作中で「ジャバウォックの詩」がうたわれるのですが、その中でヴォーパルソードという剣が登場します。
アリス自身が使ったわけではなく、どういう剣なのか説明がほとんどないのでいかようにもできます。しかしアリスと言っても、『Fate/EXTRA』でのナーサリー・ライムがそれに似た立ち位置だったので、改めて書くだろうか?という疑問もあります。

あと気になる点は、持っている武器の形状。ペンチングナイフにも見えなくないので、画家かな?とも思ったのですが、時代が特定できないと難しいですね。ダ・ヴィンチちゃんのライバル画家も女の子になって登場とかでも面白いかもしれませんが……。

次のページでは褐色のランサーと謎の二人について

◆けもみみ褐色ランサー

特徴があるけど分かりにくいなぁというのがこのランサーと思われるサーヴァントです。褐色で獣の耳のようなものが頭にあり、槍と盾を持っています。真っ白な髪の毛を後ろに束ねているようです。

今の所トール、オーディン、カイネウス、ワルキューレの誰かかなと思っています。特にトール、オーディンあたりではと思っているのですが、その理由は防具の装飾。盾には無限などを示すメビウスの輪が描かれているのですが、このマークは頭の装飾にも描かれています。さらに槍の先端にも蛇っぽい装飾とこのマークが付けられているのです。
このマークは尻尾をくわえた蛇、ウロボロスを表すマークの一つで、ウロボロスと言えばヨルムンガンド。そのヨルムンガンドを倒したのがトールなのです。

「プリズマイリヤ」シリーズにも関連したキャラクターが出てきているのですが、それはひとまずおいておきます。懸念点は、トールといえばミョルニルという鉄槌が有名で、槍ではないところ。じゃあランサーはおかしいのでは?と思いますが、父親が槍で有名なオーディンなので、お父さんのを借りてきたとか……。そしてトールと言えば雷神と讃えられていたので、この雷を呼んでいるかのような動作も納得です。あと女装したエピソードもありますので、この姿が女装の可能性も?お父さんのオーディンもヨルムンガンドに深く関わり、槍使いなので、可能性はあります。性別は気になりますが、ギリシャ神話の神様たちは性別に関しては比較的自由な思想だったようなので……。

カイネウスは、女性から男性に変わったというギリシャ神話でも珍しいタイプの人です。槍の使い手というよりは槍の逸話がある人で、アルゴー船にも乗っていた?なんて話もあります。そしてワルキューレ。これといってあてはまる人はいないのですが、個人的ノルンの三姉妹が出るといいなぁなんて思っています。

◆暗闇に潜む二人のサーヴァントの正体は?

雷の次のシーンでは、二体のサーヴァントらしき姿が見えます。一人は岩の上なのですが、手は四本、下半身はケンタウロスのように見えます。もう一人は屈強な肉体をもつ大柄の男性に見えますね。

まずは屈強な男性の方から。こちらはオリオンと言う意見が大多数です。一瞬見えるベルトや持っている棍棒が似ており、かなり可能性は高いのではと思います。とうとうオリオンの人間バージョン(?)が出るのでしょうか?そうするとアーチャーのオリオンはどうなってしまうのでしょうか……オリオンっていうかアルテミスですけど。

そしてもう一人のサーヴァントですが、特徴的な見た目なのに絞りきれません!多数の腕があることからインド系の予想が多く、シヴァ、カーリー、インドラジッド、ヴィシュヌなどが考えられます。シヴァは奥さんのパールヴァティも実装されたので、この中であれば可能性は高いかなと思います。そうするとパールヴァティと同一とも言われるカーリーも可能性はあるのですが、間桐桜の疑似サーヴァントなので……パッションリップやメルトリリスのように増えていくのでしょうか?「Fate/EXTRA CCC FoxTail」のサクラファイブ的な感じで……いっぱい登場するなら、最後には踊ってほしいですね。

あとは、下半身がケンタウロスのようになっているのではなく、動物か人である可能性もあります。というのも映像をよく見ると、足が何本もあるように見えるんですよね。後ろに伸びているのは、大きな尻尾なんて可能性もあります。そこで他に候補を出すならば、テスカトリポカでしょうか。テスカトリポカは「Fate/Grand Order material IV」にてケツァルコアトルの欄に記載されました。ケツァル姉さんいわく「クソ蜘蛛ヤロウ」という意見なので、見た目も蜘蛛っぽいのだと思います。そうすると、このサーヴァントのシルエットでもおかしくなさそうですね。

6体ということでがっつり考えてしまいました。今回は長くなってしまったのでここまでですが、どこかでこのサーヴァントが出てほしいなぁなんてことも書いていきたいと思います。次回はマスターかストーリーあたりを考察していきたいと思います。お楽しみに!

■過去の記事はこちら

●『FGO』「序/2017年12月31日」から考察する第2部のゆくえ【特集】

●『FGO』現在出ている情報からカルデアの年表を考察【特集】

●『FGO』一体どうなるの?全員怪しすぎて頭を抱える第2部を徹底推察【特集】

●『FGO』第2部の前にストーリーを振り返る~終局特異点の巻~【特集】

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