月の世界を舞台とした『Fate/EXTRA』シリーズ最新作、PS4/PS Vita向けアクションゲーム『Fate/EXTELLA LINK』が6月7日に発売されます。そこで今回は、ストーリーの核となるFateシリーズ初登場のサーヴァント「シャルルマーニュ」を使って、作中3日目までを先行プレイしました。
■『Fate/EXTELLA LINK』は月の世界が舞台
2030年代の近未来世界が舞台となる『Fate/EXTRA』シリーズは、月面で発見された人類のあらゆる叡智を超える「ムーンセル・オートマトン」によって構成された霊子虚構世界「SE.RA.PH」において、「聖杯戦争」に参戦するというストーリーが展開。
最新作『Fate/EXTELLA LINK』では、月の聖杯戦争の覇者であるマスターとサーヴァント「アルテラ」が、争いの平定した霊子虚構世界「SE.RA.PH」にて、突如出現した攻撃性プログラムの群れに襲撃されるところから幕が上がります。
うぅ、尊い…
アルテラが戦う力を持たないため、窮地に立たされるマスターでしたが、「ここは、颯爽と斬り捨てるってのがカッコイイよな!」と現れたサーヴァント、シャルルマーニュに助けられます。しかし、傍に居たはずの幼いアルテラは姿をくらませていたのでした。
マスターを襲った攻撃性プログラムは、あらゆるものを隷属・同一化させる天声同化(オラクル)の力を持ったカール大帝によるもの。かつての仲間だったサーヴァントたちも同化されて霊子虚構世界「SE.RA.PH」の領地に侵攻する中、マスターは月の世界を守るために再び戦いに身を投じることになります。
■Fateシリーズ初登場のシャルルマーニュとは
ワダアルコ先生が描いたシャルルマーニュを見た時から心奪われていた
シャルルマーニュはその伝説において、アストルフォを始めとする十二勇士を束ねた人物であり、フランク王国の国王でカール大帝(在位:768年~814年)でもある英雄。史実におけるカール大帝は歴史上の九偉人に数えられ、当時のヨーロッパのほぼ全てを統一した人物です。
そんなシャルルマーニュですが、「自分はあまり王に向いていないんだよ」と嘯(うそぶ)く呑気な若者で、あくまで「カッコイイかどうか」「カッコ悪いかどうか」が行動基準。セイバーのクラスということで、戦闘ではジュワユーズという名の剣を持って戦います。
トランプのハートのキングのモデルでもあるカール大帝
愛剣ジュワユーズ
シャルルマーニュは攻撃ごとに武器が様々な形態に変化する
武勲詩「ローランの歌」にも登場するジュワユーズは、天下無双の御佩刀(みはかせ)と讃えられ、柄の中には聖遺物である聖槍ロンギヌスの穂先が収められていると伝えられています。作中ではシャルルマーニュ十二勇士が使った武器に形態変化できるようで、攻撃モーションに合わせて自動で武器が変わります。
宝具
王勇を示せ、遍く世を巡る十二の輝剣(ジュワユーズ・オルドル)
シャルルマーニュ十二勇士の化身である12本の剣が顕現し、敵に向かって爆撃のように一斉に降り注ぐ。カッコいい上に、えげつない破壊力。
我が儚き栄光よ(シャルル・パトリキウス)
シャルルマーニュが保有する空中要塞。「俺の宝具だが俺の宝具じゃないっつーか」と言っているので、何か秘密があるのかもしれません。プレイヤーであるマスターのベースキャンプとなります。
ハイスピードアクションバトルの爽快感がたまらない
■美麗なグラフィックでハイスピードアクションバトルが楽しめる
マスターはサーヴァントと共に1日ごとにバトルステージに出撃し、勝利を収めることでストーリーが進行。難易度はステージごとに、イージー・ノーマル・ハードの3段階から選択できます。
広大なステージで思う存分暴れまくれ!
戦闘においてマスターは、自身の魔術装備である「礼装」に埋め込まれた能力強化や回復など、様々な効果を持つ「コードキャスト」を使ってサーヴァントを援護するのが役目。出撃ごとに自分が操作するメインサーヴァント1体と戦闘をアシストするサポート役のサーヴァントを2体選びます。
ステージはいくつかの領域(セクター)によって区切られ、敵軍のセクターは赤色、自軍のセクターは青色で表示。敵軍のセクターを制圧し、自軍のセクターを増やすことで戦いを有利に進めることができます。
セクターを制圧するには、番人であるアグレッサーを倒さないといけません。同様に、自軍のサーヴァントなどが守る拠点を敵に奪われないように守る必要があります。とくにマスターが撃破されるとその時点でゲームオーバーになってしまうので注意しましょう。
同化によってカール大帝に従うサーヴァントだけでなく、自らの意思で従うサーヴァントも
前作よりも進化した美麗なグラフィックは、細部にわたって作り込まれています。さらに、サーヴァントのアクション操作も非常に滑らか。スピーディーに360度自由自在に動かすことができ、空中攻撃だってお手のもの。ボスである敵サーヴァントの登場シーンもカッコいいので、自然とこちらも熱が入ります。
■基本操作は直感的に行える
移動とカメラ
コントローラーの左スティックでサーヴァントの移動、右スティックではカメラアングルを操作でき、それ以外にジャンプとダッシュがボタン一つで行えます。セクターを守るアグレッサーやボスサーヴァントが出現すると自動でカーソルが出現してナビゲートするため、視界から外れても見失うことがありません。実際に、画面外にいて見えなくても、カーソルを追いかけて攻撃を繰り返して倒せました。
攻撃と防御
弱攻撃・強攻撃・防御の3つのボタンがあります。弱攻撃と強攻撃のボタンを組み合わせることでコンボ攻撃、ボタンを押す順番を変えることで攻撃範囲や攻撃の異なる技を繰り出せます。アクションの爽快感に酔って、防御を疎かにしないようにしましょう。
■アクティブスキルとムーンドライヴで戦況を有利に運び、最後は宝具をぶっ放せ
簡単操作で発動できる使い勝手の良いアクティブスキル
サーヴァントは4つまでアクティブスキルをセットできます。それぞれ攻撃力が高かったり、攻撃範囲が広かったりと、バトルを有利に進めることが可能。ただし、1度使用するとクールダウンが必要です。また、サーヴァントのレベルが上がることで、新しいアクティブスキルを覚えたり、強化されたりします。
無敵感が漂うムーンドライヴ
敵を倒すことで青色の魔力球を回収しドライヴゲージを溜めることができ、MAXになるとサーヴァントの攻撃力と防御力が大きく上昇するムーンドライヴを発動できます。ムーンドライヴ状態では、大量の敵を一気に殲滅できる強力なドライヴスキルを放てます。ただし、放った直後にムーンドライヴが終了するので注意が必要です。
戦局を覆せる宝具真名解放
ムーンドライヴ中に敵を撃破すると、黄金の魔力球を回収して宝具ゲージを溜めることができます。
■いざという時は令呪を使え!
筆者は3日目クリアまでに3回、HPが0になりました。防御大事!
サーヴァントのHPが0になると令呪メニューが開きます。令呪は全部で3画あり、出撃ごとに補充されるので遠慮なく使い切っちゃいましょう。
令呪:復活
サーヴァントのHPを全回復させて、戦場に復活させる。消費画数=1
令呪:魔力解放
サーヴァントの全魔力を強制解放し、HP全回復に加え、ドライヴゲージMAX、宝具ゲージMAXの状態になります。消費画数=3画
令呪:空間転移
任意のセクターに移動が出来る。消費画数=1画
ステージごとにクリアランクが判定される
■ベースキャンプ
シャルルマーニュの宝具でもある空中要塞が、戦いの拠点・ベースキャンプに。ベースキャンプ内には、サーヴァントのレベル上げやスキルのセットアップなどができる「マイルーム」、サーヴァントと交流が出来る「宿舎」、出撃する際に入る「作戦会議室」の3つがあります。
マイルーム
QPを使ったサーヴァントのレベル上げ、アクティブスキルのセット、インストールスキルのセット、衣装チェンジ、ステージで集めた「強化骨子」で礼装の作成などができます。
サーヴァントの能力を強化できるインストールスキルは、ステージクリアごとに入手可能。自分だけのカスタマイズをしましょう
サーヴァントのコスチュームは、ゲーム中やDLCの購入などで手に入ります。
宿舎
女の子の部屋に上がるというドキドキなシチュエーション
サーヴァントが住む宿舎ではサーヴァントとの会話を楽しむことができます。サーヴァントの「絆レベル」が上がることで会話の内容も変化し、親密になることでサーヴァントからプレゼントがもらえることも。絆レベルは戦闘中にサーヴァントから課せられたサイドミッションをクリアしたり、魔術「コードキャスト」でサポートしてあげたりすると上昇します。
■重厚なストーリーで先が気になって仕方がない
シリアスなストーリーの中にも、キャラクター同士コミカルなのやり取りが随所に見られる
Fate作品は、張り巡らされた伏線や感情移入してしまう人間ドラマが最大の見所。『Fate/EXTELLA LINK』においても、味方であるシャルルマーニュと敵の親玉であるカール大帝の関係が最初から気になりっぱなしですし、アルテラはなかなか戻って来ませんし、とにかく先が読めない展開が続きます。
後から未プレイのルートを遡ったり、一度クリアしたステージを再プレイしたりできる
さらに、ストーリー自体が分岐していて、遡ることで辿らなかったルートも見ることができるようになっています。実際に筆者がプレイしてみた、1ルートのみを辿った3日目までのクリア時間は2時間22分。始めてプレイする人にも分かりやすく親切に作られており、サクサク進められます。
■やりこみ要素も充実
サーヴァントのボイスもじっくり聞ける
ほかにも本作には、ゲーム本編とは違う特別な戦いが楽しめる「エクストラバトル」、インターネットに接続することでプレイヤー同士が競うオンライン対戦(PS4版)、一度見たイベントや用語集などを好きな時に見られる「ギャラリー」などが用意されています。
スキルや衣装など自由なカスタマイズができるため、サーヴァント1体だけでも育成を楽しめますが、発表されているサーヴァントは26体もいますので、色んなサーヴァントと共に戦ううちに新しいお気に入りも見つかるはず!筆者の場合もシャルルマーニュのカッコ良さに痺れた後は、ネロや玉藻の前の可愛さに酔いしれたいなどと思っています。使うサーヴァントが変わればステージの景色が変わる。サーヴァントの衣装が変われば視点も変わる。
ネロの可愛さは不変だと思うの
プロデューサーの佃健一郎氏にプチインタビュー
■プロデューサーの佃健一郎氏ミニインタビュー
最後に、プロデューサーの佃健一郎氏(以下、佃)に開発経緯をお聞きしました。
ーーシャルルマーニュを含め、登場するサーヴァントはどのように選んだのですか?
佃
シャルルマーニュは、まず本作最大の敵がカール大帝に決まり、原作担当のTYPE-MOONさんから「主人公はシャルルマーニュで行こう!」というご提案を頂き、「え!?」とびっくりしたのをとてもよく覚えています(笑)
他のキャラクターは、やはり前作で出せなかった『Fate/EXTRA』のキャラクターを中心に、『Fate/EXTELLA』に参戦しているサーヴァントと縁のあるキャラクターや、3Dアクションだからこそ、動きが映えるキャラクターといった感じで選んでいます。
ーーシャルルマーニュには王道主人公のようなカッコ良さを感じました。これまで登場したサーヴァントとどのように差別化を図ったのでしょうか?
佃
TYPE-MOON さんから頂いた設定を元に、彼の使う武器「ジュワユーズ」ならではの表現、王道のカッコ良さを意識しながら、ゲームとして遊んだ時にプレイヤーにとっても癖がなく扱いやすいことも、主人公の条件という所でどう表現するかを考えました。
また、他のキャラクターたちが、すでに派手でカッコいい数々の技やアクションをしていたので、それに負けないために個性を活かすようにしています。
ーー新アクションシステム「アクティブスキル」の使い勝手がよく、演出もカッコ良かったです。どのような狙いで追加しましたか?
佃
「遊びやすくする」というのが基本です。コンボをつなげていくのも楽しいのですが失敗すると技が発動しないので、サーヴァントの派手で、出して楽しい技は簡単に使えるようにしたいという狙いがありました。
アニメの撃ち合いのシーンを再現したい、などFateシリーズが好きなユーザーの方々がやりたいことをアクションゲームとして遊びやすく楽しめることを目指しています。
ーーグラフィックが綺麗でアクションもスピーディーでした。前作と比べてどれくらいバージョンアップしていますか?
佃
かなりバージョンアップしているのではないでしょうか。新参戦キャラクターはもちろんですが、前作に登場したキャラクターも全て手を入れています。モデルだけでなく、モーションも手を入れているので、みなさんに、楽しんでいただける出来になっているかと思います。
ーーやりこみ要素の中でもオンライン対戦がとても気になります。オンライン対戦の楽しみ方を教えてください。
佃
オンライン対戦と言いつつ、一人でもNPCを設定して練習も兼ねて遊べるように作成しています。格闘ゲームのように、個別の腕前で決着が着くというよりは作戦勝ちできる要素で構成されていますので、ぜひ一度遊んでみて頂ければと思います。
前作から大きくバージョンアップを遂げた『Fate/EXTELLA LINK』。お気に入りのサーヴァントを使って戦場を縦横無尽に駆け巡る爽快感は病みつきになるほどの仕上がりでした。美麗なグラフィックで描かれたサーヴァントたちの多様なアクションモーションを、360度お見逃しなく。
『Fate/EXTELLA LINK(フェイト/エクステラ リンク)』公式サイト
(C)TYPE-MOON (C)2018 Marvelous Inc.
また、本作のプロデューサーを務める佃健一郎氏にもミニインタビューを実施。発売直前の『Fate/EXTELLA LINK』の魅力をお届けします。
■『Fate/EXTELLA LINK』は月の世界が舞台
2030年代の近未来世界が舞台となる『Fate/EXTRA』シリーズは、月面で発見された人類のあらゆる叡智を超える「ムーンセル・オートマトン」によって構成された霊子虚構世界「SE.RA.PH」において、「聖杯戦争」に参戦するというストーリーが展開。
最新作『Fate/EXTELLA LINK』では、月の聖杯戦争の覇者であるマスターとサーヴァント「アルテラ」が、争いの平定した霊子虚構世界「SE.RA.PH」にて、突如出現した攻撃性プログラムの群れに襲撃されるところから幕が上がります。
うぅ、尊い…
アルテラが戦う力を持たないため、窮地に立たされるマスターでしたが、「ここは、颯爽と斬り捨てるってのがカッコイイよな!」と現れたサーヴァント、シャルルマーニュに助けられます。しかし、傍に居たはずの幼いアルテラは姿をくらませていたのでした。
マスターを襲った攻撃性プログラムは、あらゆるものを隷属・同一化させる天声同化(オラクル)の力を持ったカール大帝によるもの。かつての仲間だったサーヴァントたちも同化されて霊子虚構世界「SE.RA.PH」の領地に侵攻する中、マスターは月の世界を守るために再び戦いに身を投じることになります。
■Fateシリーズ初登場のシャルルマーニュとは
ワダアルコ先生が描いたシャルルマーニュを見た時から心奪われていた
シャルルマーニュはその伝説において、アストルフォを始めとする十二勇士を束ねた人物であり、フランク王国の国王でカール大帝(在位:768年~814年)でもある英雄。史実におけるカール大帝は歴史上の九偉人に数えられ、当時のヨーロッパのほぼ全てを統一した人物です。
そんなシャルルマーニュですが、「自分はあまり王に向いていないんだよ」と嘯(うそぶ)く呑気な若者で、あくまで「カッコイイかどうか」「カッコ悪いかどうか」が行動基準。セイバーのクラスということで、戦闘ではジュワユーズという名の剣を持って戦います。
敵として登場するカール大帝と同一人物と思われますが…。
トランプのハートのキングのモデルでもあるカール大帝
愛剣ジュワユーズ
シャルルマーニュは攻撃ごとに武器が様々な形態に変化する
武勲詩「ローランの歌」にも登場するジュワユーズは、天下無双の御佩刀(みはかせ)と讃えられ、柄の中には聖遺物である聖槍ロンギヌスの穂先が収められていると伝えられています。作中ではシャルルマーニュ十二勇士が使った武器に形態変化できるようで、攻撃モーションに合わせて自動で武器が変わります。
宝具
王勇を示せ、遍く世を巡る十二の輝剣(ジュワユーズ・オルドル)
シャルルマーニュ十二勇士の化身である12本の剣が顕現し、敵に向かって爆撃のように一斉に降り注ぐ。カッコいい上に、えげつない破壊力。
我が儚き栄光よ(シャルル・パトリキウス)
シャルルマーニュが保有する空中要塞。「俺の宝具だが俺の宝具じゃないっつーか」と言っているので、何か秘密があるのかもしれません。プレイヤーであるマスターのベースキャンプとなります。
ハイスピードアクションバトルの爽快感がたまらない
■美麗なグラフィックでハイスピードアクションバトルが楽しめる
マスターはサーヴァントと共に1日ごとにバトルステージに出撃し、勝利を収めることでストーリーが進行。難易度はステージごとに、イージー・ノーマル・ハードの3段階から選択できます。
広大なステージで思う存分暴れまくれ!
戦闘においてマスターは、自身の魔術装備である「礼装」に埋め込まれた能力強化や回復など、様々な効果を持つ「コードキャスト」を使ってサーヴァントを援護するのが役目。出撃ごとに自分が操作するメインサーヴァント1体と戦闘をアシストするサポート役のサーヴァントを2体選びます。
ステージはいくつかの領域(セクター)によって区切られ、敵軍のセクターは赤色、自軍のセクターは青色で表示。敵軍のセクターを制圧し、自軍のセクターを増やすことで戦いを有利に進めることができます。
セクターを制圧するには、番人であるアグレッサーを倒さないといけません。同様に、自軍のサーヴァントなどが守る拠点を敵に奪われないように守る必要があります。とくにマスターが撃破されるとその時点でゲームオーバーになってしまうので注意しましょう。
同化によってカール大帝に従うサーヴァントだけでなく、自らの意思で従うサーヴァントも
前作よりも進化した美麗なグラフィックは、細部にわたって作り込まれています。さらに、サーヴァントのアクション操作も非常に滑らか。スピーディーに360度自由自在に動かすことができ、空中攻撃だってお手のもの。ボスである敵サーヴァントの登場シーンもカッコいいので、自然とこちらも熱が入ります。
■基本操作は直感的に行える
移動とカメラ
コントローラーの左スティックでサーヴァントの移動、右スティックではカメラアングルを操作でき、それ以外にジャンプとダッシュがボタン一つで行えます。セクターを守るアグレッサーやボスサーヴァントが出現すると自動でカーソルが出現してナビゲートするため、視界から外れても見失うことがありません。実際に、画面外にいて見えなくても、カーソルを追いかけて攻撃を繰り返して倒せました。
直感的に操作できるのが楽しい。
攻撃と防御
弱攻撃・強攻撃・防御の3つのボタンがあります。弱攻撃と強攻撃のボタンを組み合わせることでコンボ攻撃、ボタンを押す順番を変えることで攻撃範囲や攻撃の異なる技を繰り出せます。アクションの爽快感に酔って、防御を疎かにしないようにしましょう。
■アクティブスキルとムーンドライヴで戦況を有利に運び、最後は宝具をぶっ放せ
簡単操作で発動できる使い勝手の良いアクティブスキル
サーヴァントは4つまでアクティブスキルをセットできます。それぞれ攻撃力が高かったり、攻撃範囲が広かったりと、バトルを有利に進めることが可能。ただし、1度使用するとクールダウンが必要です。また、サーヴァントのレベルが上がることで、新しいアクティブスキルを覚えたり、強化されたりします。
無敵感が漂うムーンドライヴ
敵を倒すことで青色の魔力球を回収しドライヴゲージを溜めることができ、MAXになるとサーヴァントの攻撃力と防御力が大きく上昇するムーンドライヴを発動できます。ムーンドライヴ状態では、大量の敵を一気に殲滅できる強力なドライヴスキルを放てます。ただし、放った直後にムーンドライヴが終了するので注意が必要です。
戦局を覆せる宝具真名解放
ムーンドライヴ中に敵を撃破すると、黄金の魔力球を回収して宝具ゲージを溜めることができます。
ゲージMAXになると放てる宝具はセクターの敵全体に大ダメージを与えることができるので、劣勢だって覆せます。シャルルマーニュの宝具の演出がめちゃくちゃカッコ良くて鳥肌が!剣が大好きだった、騎士に憧れていた、そんな中二病だった頃の自分が呼び覚まされるー!
■いざという時は令呪を使え!
筆者は3日目クリアまでに3回、HPが0になりました。防御大事!
サーヴァントのHPが0になると令呪メニューが開きます。令呪は全部で3画あり、出撃ごとに補充されるので遠慮なく使い切っちゃいましょう。
令呪:復活
サーヴァントのHPを全回復させて、戦場に復活させる。消費画数=1
令呪:魔力解放
サーヴァントの全魔力を強制解放し、HP全回復に加え、ドライヴゲージMAX、宝具ゲージMAXの状態になります。消費画数=3画
令呪:空間転移
任意のセクターに移動が出来る。消費画数=1画
ステージごとにクリアランクが判定される
■ベースキャンプ
シャルルマーニュの宝具でもある空中要塞が、戦いの拠点・ベースキャンプに。ベースキャンプ内には、サーヴァントのレベル上げやスキルのセットアップなどができる「マイルーム」、サーヴァントと交流が出来る「宿舎」、出撃する際に入る「作戦会議室」の3つがあります。
マイルーム
QPを使ったサーヴァントのレベル上げ、アクティブスキルのセット、インストールスキルのセット、衣装チェンジ、ステージで集めた「強化骨子」で礼装の作成などができます。
サーヴァントの能力を強化できるインストールスキルは、ステージクリアごとに入手可能。自分だけのカスタマイズをしましょう
サーヴァントのコスチュームは、ゲーム中やDLCの購入などで手に入ります。
既に「ネロ」と「玉藻の前」の水着姿実装が発表されており、ほかにもどんな衣装があるかワクワク
宿舎
女の子の部屋に上がるというドキドキなシチュエーション
サーヴァントが住む宿舎ではサーヴァントとの会話を楽しむことができます。サーヴァントの「絆レベル」が上がることで会話の内容も変化し、親密になることでサーヴァントからプレゼントがもらえることも。絆レベルは戦闘中にサーヴァントから課せられたサイドミッションをクリアしたり、魔術「コードキャスト」でサポートしてあげたりすると上昇します。
■重厚なストーリーで先が気になって仕方がない
シリアスなストーリーの中にも、キャラクター同士コミカルなのやり取りが随所に見られる
Fate作品は、張り巡らされた伏線や感情移入してしまう人間ドラマが最大の見所。『Fate/EXTELLA LINK』においても、味方であるシャルルマーニュと敵の親玉であるカール大帝の関係が最初から気になりっぱなしですし、アルテラはなかなか戻って来ませんし、とにかく先が読めない展開が続きます。
後から未プレイのルートを遡ったり、一度クリアしたステージを再プレイしたりできる
さらに、ストーリー自体が分岐していて、遡ることで辿らなかったルートも見ることができるようになっています。実際に筆者がプレイしてみた、1ルートのみを辿った3日目までのクリア時間は2時間22分。始めてプレイする人にも分かりやすく親切に作られており、サクサク進められます。
■やりこみ要素も充実
サーヴァントのボイスもじっくり聞ける
ほかにも本作には、ゲーム本編とは違う特別な戦いが楽しめる「エクストラバトル」、インターネットに接続することでプレイヤー同士が競うオンライン対戦(PS4版)、一度見たイベントや用語集などを好きな時に見られる「ギャラリー」などが用意されています。
スキルや衣装など自由なカスタマイズができるため、サーヴァント1体だけでも育成を楽しめますが、発表されているサーヴァントは26体もいますので、色んなサーヴァントと共に戦ううちに新しいお気に入りも見つかるはず!筆者の場合もシャルルマーニュのカッコ良さに痺れた後は、ネロや玉藻の前の可愛さに酔いしれたいなどと思っています。使うサーヴァントが変わればステージの景色が変わる。サーヴァントの衣装が変われば視点も変わる。
ストーリーとスピードアクションバトル以外にも要注目です。
ネロの可愛さは不変だと思うの
プロデューサーの佃健一郎氏にプチインタビュー
■プロデューサーの佃健一郎氏ミニインタビュー
最後に、プロデューサーの佃健一郎氏(以下、佃)に開発経緯をお聞きしました。
ーーシャルルマーニュを含め、登場するサーヴァントはどのように選んだのですか?
佃
シャルルマーニュは、まず本作最大の敵がカール大帝に決まり、原作担当のTYPE-MOONさんから「主人公はシャルルマーニュで行こう!」というご提案を頂き、「え!?」とびっくりしたのをとてもよく覚えています(笑)
他のキャラクターは、やはり前作で出せなかった『Fate/EXTRA』のキャラクターを中心に、『Fate/EXTELLA』に参戦しているサーヴァントと縁のあるキャラクターや、3Dアクションだからこそ、動きが映えるキャラクターといった感じで選んでいます。
ーーシャルルマーニュには王道主人公のようなカッコ良さを感じました。これまで登場したサーヴァントとどのように差別化を図ったのでしょうか?
佃
TYPE-MOON さんから頂いた設定を元に、彼の使う武器「ジュワユーズ」ならではの表現、王道のカッコ良さを意識しながら、ゲームとして遊んだ時にプレイヤーにとっても癖がなく扱いやすいことも、主人公の条件という所でどう表現するかを考えました。
また、他のキャラクターたちが、すでに派手でカッコいい数々の技やアクションをしていたので、それに負けないために個性を活かすようにしています。
ーー新アクションシステム「アクティブスキル」の使い勝手がよく、演出もカッコ良かったです。どのような狙いで追加しましたか?
佃
「遊びやすくする」というのが基本です。コンボをつなげていくのも楽しいのですが失敗すると技が発動しないので、サーヴァントの派手で、出して楽しい技は簡単に使えるようにしたいという狙いがありました。
アニメの撃ち合いのシーンを再現したい、などFateシリーズが好きなユーザーの方々がやりたいことをアクションゲームとして遊びやすく楽しめることを目指しています。
ーーグラフィックが綺麗でアクションもスピーディーでした。前作と比べてどれくらいバージョンアップしていますか?
佃
かなりバージョンアップしているのではないでしょうか。新参戦キャラクターはもちろんですが、前作に登場したキャラクターも全て手を入れています。モデルだけでなく、モーションも手を入れているので、みなさんに、楽しんでいただける出来になっているかと思います。
ーーやりこみ要素の中でもオンライン対戦がとても気になります。オンライン対戦の楽しみ方を教えてください。
佃
オンライン対戦と言いつつ、一人でもNPCを設定して練習も兼ねて遊べるように作成しています。格闘ゲームのように、個別の腕前で決着が着くというよりは作戦勝ちできる要素で構成されていますので、ぜひ一度遊んでみて頂ければと思います。
前作から大きくバージョンアップを遂げた『Fate/EXTELLA LINK』。お気に入りのサーヴァントを使って戦場を縦横無尽に駆け巡る爽快感は病みつきになるほどの仕上がりでした。美麗なグラフィックで描かれたサーヴァントたちの多様なアクションモーションを、360度お見逃しなく。
『Fate/EXTELLA LINK(フェイト/エクステラ リンク)』公式サイト
(C)TYPE-MOON (C)2018 Marvelous Inc.
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