美しい自然を取り戻すために神である主人公「アマテラス」が、人々と触れ合って願いを叶えながら、世界を荒廃させている妖怪を退治するネイチャーアドベンチャー『大神 絶景版』ニンテンドースイッチ版が8月9日に発売されます。
同作は2006年にPS2から『大神』として発売され、日本画のような美しいグラフィックと心温まるストーリー、胸躍る冒険で大きな反響を呼び、平成18年度(第10回)文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門大賞、2007年度に本ゲーム大賞優秀賞を受賞。
名作と言われていることは知っていたものの、プレイしたことがなかった筆者。先行プレイするにあたってネット上の声を拾ってみたところ、「これは面白い!」「自信を持っておすすめできる」「作り込みがハンパない」「音楽が素晴らしい」など神ゲーと絶賛する人が多かったです。歴代アクションゲームのベスト5に入ると評価する人もおり、これは期待感が高まりますね。
■ストーリー
はるか昔に封印された大妖怪ヤマタノオロチが蘇り、草や樹、動物、人間、命をもつあらゆるもの、太陽さえもが闇に呑み込まれてしまった世界。ただ一つ災厄を免れた「神木村」の守護神である「大神像」に命が宿り、かつてオロチを封じた伝説の大神「アマテラス」が降臨します。妖精イッスンをお供に、少しずつ力を取り戻しながら世界の生命を取り戻していく。
伝承の妖怪や日本神話、昔話、史実の英雄まで登場するので、日本人なら親近感が湧く人が多いと思います
同作は「和」をモチーフにしており、『古事記』や『南総里見八犬伝』、桃太郎や浦島太郎などのおとぎ話でおなじみのキャラクターが多数登場してアマテラスとイッスンの旅を彩ります。
■妖怪と戦うアマテラスの力~三種の神器~
世界に光を取り戻すために妖怪たちと戦うアマテラスが武器として使うのは、鏡、勾玉、剣の「三種の神器」。サブとメインの2つを装備することができ、メイン装備の場合とサブ装備の場合で性能が変化します。武器は旅をする中で集めて行くことになりますが、武器が無い状態だと突進して戦います。勇ましい。
■荒廃した世界に美しい自然を取り戻すアマテラスが持つ森羅万象を操る神業「筆しらべ」
世界を絵のように切り取り、筆を走らせることで様々な奇跡を起こすことができる力。例えば、筆しらべ「桜花」を使って枯れ木に円を描くと、樹に命を宿すことができます。また、枯れた賽の芽に対して「桜花」を使うと、大神降ろしが起こって辺り一帯がかつての美しい姿を取り戻します。
ネット上ではこの「大神おろし」の描写の美しさを絶賛する声が多く、実際に見た時の鮮やかさは筆舌にし難い美しさがありました。同作品は日本の四季の美しさを見事に表現していて、海外の方にも好評であるのも納得ですね。ほかにも太陽や月を出現させて昼夜を逆転させたり、疾風や竜巻を起こしたりと、様々な筆しらべの技があります。
筆しらべ「光明」は夜空に丸を描くことで昼間になるぞ
筆しらべ「月光」は真昼に月を出現させて夜にする
筆しらべ「疾風」は風を巻き起こす
水面に蓮の葉を出現させて足場にするなど、ゲームを進めるうえで筆しらべを使うところはたくさんあります
■一部の筆しらべは妖怪との戦闘でも使える
妖怪との戦闘で使うことができる筆しらべ「一閃」と「輝玉(てかだま)」は、戦闘を有利に展開させてくれます。そのほか、妖怪の弱点に合わせて使えるものも。筆しらべ発動はRボタンを押すことで時を止めることができるので、慌てずゆっくり描けます。ただし、墨は使い切ってしまうと一定時間溜まるのを待たないといけないので注意が必要です。
「一閃」
横一筆書きすることで妖怪に強烈な斬撃を与えます。本体だけでなく相手の攻撃武器も斬ることができるので汎用性は高いです。
「輝玉(てかだま)」
出現した爆弾は破壊力満点。相手の動きを見ながら仕掛ける場所やタイミングが大事になってきます。
■ニンテンドースイッチ版ならでは!直感的な操作で「筆しらべ」ができる
タッチ操作
通常のコントローラー操作では、Rボタンを押している間に筆しらべが行えるのですが、携帯モードの時ならタッチスクリーンに直接タッチすることで、素早くより直感的に筆しらべができます。これは本当に思考と行動のタイムラグがないので、気持ちよかったですね。
ジャイロ操作
TVモードまたはテーブルモードの時、Rボタンを押しながら、Joy-Conを描きたいように直感的に動かすことで、筆しらべができます。コントローラーの設定で「筆しらべ・釣り(センサー操作)」のオン・オフや左右どちらのJoy-Conで操作を行うか、ジャイロセンサーの感度などお好みで変更することもできます。
■バトルだけじゃない!ミニゲームが盛りだくさん
ゲームを進めて行くうえで、様々なミニゲームをクリアする場面が出てきます。今回体験したのは水源掘りと魚釣りの2つ。基本的には複雑な操作はありませんでしたが、水源掘りでは筆しらべの能力を応用する発想力が求められます。タイムトライアル形式なので手に汗握りました。
制限時間内におじいちゃんを連れて水源まで辿り着け!
魚釣りでは、橋を渡るために「生きた刀を釣りたい」と言うベンケイを手伝うことに。Switch版では筆しらべに加えて、釣り竿にかかった魚との駆け引きもJoy-Conのジャイロ操作で楽しめます。
生きた刀とは一体…?
■サントラ付きパッケージ版も登場
本作はダウンロード版(2769円+税)とパッケージ版(2990円+税)で発売されますが、パッケージ版のジャケットは『大神』のキャラクターデザインを担当した吉村健一郎氏によるパッケージアートと『大神』(2006年)発売時に同氏が描いた海外版ポスターアートのリバーシブル仕様になっています。
また、サウンドトラックCD「大神 幸玉旋律集」がセットになった「大神 絶景版 幸しらべ」も同時発売(3990円+税)。サウンドトラックCDは、ゲームで使用された楽曲のほか、アレンジCD「大神 編曲集 其の壱、レトロ」、「大神 編曲集 其の弐、ジャズ」、「大神 編曲集 其の参、ラウンジ」、「大神 編曲集 其の四、ヒーリング」、「大神 五重之音調」の楽曲も収録された豪華な内容となっています。さらに、「大神 絶景版 幸しらべ」を収納するBOXには、吉村氏が描きおろしたアートを使用しており、凛々しく勝ち名乗りをあげているアマテラスとイッスン、その背景には大神降ろしによって、世界に命が蘇っている様が描かれています。
美しく優しい「和」テイストのグラフィックだけでなく、和太鼓や笛の音、鈴音など和を取り入れた音楽が聞けば聞くほど味わい深く、本作の評価を高めていると言っても過言ではないと感じました。ゲームを遊ばない間も音楽を聴くことで仕事や勉強の疲れも癒される気がします。
元々、10年以上経っても評価が衰えない名作でありながら、携帯モードで遊べること、タッチ操作ができるようになったことが、プレイイングのハードルを下げてくれています。日々の生活で疲れていて、ゲームが好きだけど昔観たいにやる体力が残っていないという人も、癒される本作なら久しぶりにゲームの楽しさを満喫できると思います。余談ですが、作中のキャラクターの音声言語はゲームオリジナルで聞き取れないのですが、こちらも可愛らしかったです。
公式サイト
同作は2006年にPS2から『大神』として発売され、日本画のような美しいグラフィックと心温まるストーリー、胸躍る冒険で大きな反響を呼び、平成18年度(第10回)文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門大賞、2007年度に本ゲーム大賞優秀賞を受賞。
2017年12月にHDリマスターされた『大神 絶景版』がPS4/Xbox One/PC向けに発売されたのに続き、待望のNintendo Switch(以下、ニンテンドースイッチ)版としても登場します。
名作と言われていることは知っていたものの、プレイしたことがなかった筆者。先行プレイするにあたってネット上の声を拾ってみたところ、「これは面白い!」「自信を持っておすすめできる」「作り込みがハンパない」「音楽が素晴らしい」など神ゲーと絶賛する人が多かったです。歴代アクションゲームのベスト5に入ると評価する人もおり、これは期待感が高まりますね。
■ストーリー
はるか昔に封印された大妖怪ヤマタノオロチが蘇り、草や樹、動物、人間、命をもつあらゆるもの、太陽さえもが闇に呑み込まれてしまった世界。ただ一つ災厄を免れた「神木村」の守護神である「大神像」に命が宿り、かつてオロチを封じた伝説の大神「アマテラス」が降臨します。妖精イッスンをお供に、少しずつ力を取り戻しながら世界の生命を取り戻していく。
伝承の妖怪や日本神話、昔話、史実の英雄まで登場するので、日本人なら親近感が湧く人が多いと思います
同作は「和」をモチーフにしており、『古事記』や『南総里見八犬伝』、桃太郎や浦島太郎などのおとぎ話でおなじみのキャラクターが多数登場してアマテラスとイッスンの旅を彩ります。
■妖怪と戦うアマテラスの力~三種の神器~
世界に光を取り戻すために妖怪たちと戦うアマテラスが武器として使うのは、鏡、勾玉、剣の「三種の神器」。サブとメインの2つを装備することができ、メイン装備の場合とサブ装備の場合で性能が変化します。武器は旅をする中で集めて行くことになりますが、武器が無い状態だと突進して戦います。勇ましい。
■荒廃した世界に美しい自然を取り戻すアマテラスが持つ森羅万象を操る神業「筆しらべ」
世界を絵のように切り取り、筆を走らせることで様々な奇跡を起こすことができる力。例えば、筆しらべ「桜花」を使って枯れ木に円を描くと、樹に命を宿すことができます。また、枯れた賽の芽に対して「桜花」を使うと、大神降ろしが起こって辺り一帯がかつての美しい姿を取り戻します。
ネット上ではこの「大神おろし」の描写の美しさを絶賛する声が多く、実際に見た時の鮮やかさは筆舌にし難い美しさがありました。同作品は日本の四季の美しさを見事に表現していて、海外の方にも好評であるのも納得ですね。ほかにも太陽や月を出現させて昼夜を逆転させたり、疾風や竜巻を起こしたりと、様々な筆しらべの技があります。
筆しらべ「光明」は夜空に丸を描くことで昼間になるぞ
筆しらべ「月光」は真昼に月を出現させて夜にする
筆しらべ「疾風」は風を巻き起こす
水面に蓮の葉を出現させて足場にするなど、ゲームを進めるうえで筆しらべを使うところはたくさんあります
■一部の筆しらべは妖怪との戦闘でも使える
妖怪との戦闘で使うことができる筆しらべ「一閃」と「輝玉(てかだま)」は、戦闘を有利に展開させてくれます。そのほか、妖怪の弱点に合わせて使えるものも。筆しらべ発動はRボタンを押すことで時を止めることができるので、慌てずゆっくり描けます。ただし、墨は使い切ってしまうと一定時間溜まるのを待たないといけないので注意が必要です。
「一閃」
横一筆書きすることで妖怪に強烈な斬撃を与えます。本体だけでなく相手の攻撃武器も斬ることができるので汎用性は高いです。
「輝玉(てかだま)」
出現した爆弾は破壊力満点。相手の動きを見ながら仕掛ける場所やタイミングが大事になってきます。
■ニンテンドースイッチ版ならでは!直感的な操作で「筆しらべ」ができる
タッチ操作
通常のコントローラー操作では、Rボタンを押している間に筆しらべが行えるのですが、携帯モードの時ならタッチスクリーンに直接タッチすることで、素早くより直感的に筆しらべができます。これは本当に思考と行動のタイムラグがないので、気持ちよかったですね。
ジャイロ操作
TVモードまたはテーブルモードの時、Rボタンを押しながら、Joy-Conを描きたいように直感的に動かすことで、筆しらべができます。コントローラーの設定で「筆しらべ・釣り(センサー操作)」のオン・オフや左右どちらのJoy-Conで操作を行うか、ジャイロセンサーの感度などお好みで変更することもできます。
■バトルだけじゃない!ミニゲームが盛りだくさん
ゲームを進めて行くうえで、様々なミニゲームをクリアする場面が出てきます。今回体験したのは水源掘りと魚釣りの2つ。基本的には複雑な操作はありませんでしたが、水源掘りでは筆しらべの能力を応用する発想力が求められます。タイムトライアル形式なので手に汗握りました。
制限時間内におじいちゃんを連れて水源まで辿り着け!
魚釣りでは、橋を渡るために「生きた刀を釣りたい」と言うベンケイを手伝うことに。Switch版では筆しらべに加えて、釣り竿にかかった魚との駆け引きもJoy-Conのジャイロ操作で楽しめます。
魚が弱って飛び上がった瞬間、Rボタンを押して筆しらべの「一閃」で魚を斬りつけると釣り成功。こちらはJoy-Conのジャイロ操作が直感的でスムーズに操作できて楽しかったですね。
生きた刀とは一体…?
■サントラ付きパッケージ版も登場
本作はダウンロード版(2769円+税)とパッケージ版(2990円+税)で発売されますが、パッケージ版のジャケットは『大神』のキャラクターデザインを担当した吉村健一郎氏によるパッケージアートと『大神』(2006年)発売時に同氏が描いた海外版ポスターアートのリバーシブル仕様になっています。
また、サウンドトラックCD「大神 幸玉旋律集」がセットになった「大神 絶景版 幸しらべ」も同時発売(3990円+税)。サウンドトラックCDは、ゲームで使用された楽曲のほか、アレンジCD「大神 編曲集 其の壱、レトロ」、「大神 編曲集 其の弐、ジャズ」、「大神 編曲集 其の参、ラウンジ」、「大神 編曲集 其の四、ヒーリング」、「大神 五重之音調」の楽曲も収録された豪華な内容となっています。さらに、「大神 絶景版 幸しらべ」を収納するBOXには、吉村氏が描きおろしたアートを使用しており、凛々しく勝ち名乗りをあげているアマテラスとイッスン、その背景には大神降ろしによって、世界に命が蘇っている様が描かれています。
美しく優しい「和」テイストのグラフィックだけでなく、和太鼓や笛の音、鈴音など和を取り入れた音楽が聞けば聞くほど味わい深く、本作の評価を高めていると言っても過言ではないと感じました。ゲームを遊ばない間も音楽を聴くことで仕事や勉強の疲れも癒される気がします。
元々、10年以上経っても評価が衰えない名作でありながら、携帯モードで遊べること、タッチ操作ができるようになったことが、プレイイングのハードルを下げてくれています。日々の生活で疲れていて、ゲームが好きだけど昔観たいにやる体力が残っていないという人も、癒される本作なら久しぶりにゲームの楽しさを満喫できると思います。余談ですが、作中のキャラクターの音声言語はゲームオリジナルで聞き取れないのですが、こちらも可愛らしかったです。
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