『ポケットモンスター(ポケモン)』のプロデュースやライセンス管理などを手がける「株式会社ポケモン」が5月29日、東京都で「ポケモン事業戦略発表会」を開催し、ポケモンが描く次の未来のサービス、プロジェクトについて、複数のパートナー企業と共に発表しました。
左から「東宝」常務取締役・松岡宏泰氏、「ゲームフリーク」常務取締役・増田順一氏、「NetEase」副総裁・ゲーム部門パブリッシュ責任者・ワン イー氏、「株式会社ポケモン」代表取締役社長の石原恒和氏、「Niantic,inc」CEO・ジョン ハンケ氏、「任天堂」ハードウェア開発部・丸山和宏氏、「株式会社ポケモンセンター」代表取締役社長・上郷頼臣氏
同時通訳で進行した発表会は従来の日本語と英語に、新たに中国語が加わりました。
■「睡眠」をエンターテインメントに変える新アプリ『ポケモン スリープ』
石原氏より、睡眠のエンターテインメント化に挑戦したスマートフォン向け(AndroidとiOS)ゲームアプリ『ポケモン スリープ』が発表されました。同アプリは2017年に配信されたゲームアプリ『はねろ!コイキング』でタッグを組んだ「株式会社SELECT BUTTON」と開発中で2020年リリース予定。コンセプトは「朝起きるのが楽しみになるゲーム」で、ポケモンを戦わせるよりも一緒に過ごすことにフォーカスしています。
かつて、『ポケモン GO』が現実世界をポケモンと共に冒険する体験を生み出すことによって、ポケモントレーナーになった人の歩く時間や移動時間をエンターテインメントに変えたように、『ポケモン スリープ』では人々が寝る時間、休息時間をエンターテインメントに変えることに挑戦します。『ポケモン GO』とは連動しておらず、単体で遊ぶことが可能です。
■新デバイス『ポケモン GO Plus +』
また、石原氏からは「睡眠のエンターテインメント化」に挑戦した新デバイス『ポケモン GO Plus +』が発表。
新デバイス開発を担当した「任天堂」のハードウェア開発部・丸山和宏氏は、『ポケモン GO』が遊べるデバイス『ポケモン GO Plus』の機能はそのままに、眠っている時間の計測機能がプラスされていることを説明しました。
「昼は周囲にポケモン、ポケモンストップがあるなどの情報をランプと震動で知らせてくれ、夜は枕元に置くことで、内蔵された加速度センサーによって眠っている時間を計測し、その結果をBluetooth通信でスマートフォンに転送してくれます。昼に歩いている時間だけでなく、夜、皆さんが眠っている時間も、楽しい豊かな時間にするお手伝いがしたいと考えています」(丸山氏)。
また、睡眠を取り入れることで『ポケモン GO』の遊び方をさらに充実させるために、様々な施策を検討している「Niantic,inc」のCEO・ジョン ハンケ氏からは、「健康的なライフスタイルに欠かせないのが歩くことと良く休むことだと考えています。どのような形で睡眠を結びつけるかは、皆さんの健康的なライフスタイルを念頭に置いて開発を進めています」と説明が。
出現する、特別な技「あくび」を覚えた眠っているカビゴンを捕まえてくださいとも呼びかけました。
■DeNAとの共同開発新作アプリ『ポケモン Masters』
「株式会社DeNA」との共同プロジェクトとして、スマートフォン向け(AndroidとiOS)新作アプリゲーム『ポケモン Masters』が開発中であることが発表されました。
石原氏は「ポケモンシリーズの公式イラストを手がける「ゲームフリーク」の杉森建さんより、歴代のポケモントレーナーが活躍するゲームはどうか?という提案からスタートしたプロジェクトです」と説明。メインビジュアルも杉森氏が描いており、歴代のポケモントレーナーとパートナーのポケモンたちが大集結し、彼らと冒険を楽しむことが出来ます。
2019年内のリリースを予定しており、詳細は6月頃の公開を予定しています。
■東京・渋谷に最新鋭技術と調和した新たな「ポケモンセンター」をオープン
ポケモンセンターはポケモンのグッズ販売だけでなく、ファンが集まる楽しい空間を提供するためにソフト・ハードの両面で様々なサービスを提供する総合施設。
世界各地にある店舗を運営する「株式会社ポケモンセンター」代表取締役社長・上郷頼臣氏より、2019年秋開業予定の渋谷PARCOに、「ポケモンセンター 渋谷」を出店するという計画が発表されました。
「従来の店舗からコンセプトを一新し、最新鋭技術との掛け合わせ、他社との協業により、ただお買い物するだけでなく、ポケモンファンが来るだけで楽しめる空間を作っていきたいと考えています」(上郷氏)。
店舗はスタイリッシュなデザインで、入り口にはミュウツーを設置予定。新しいサービスが訪れるポケモンファンから発信され、渋谷PARCOや渋谷の街と相互に魅力を高め合えることを期待しているそうです。また、同じく渋谷PARCOへの出店が発表されている「Nintendo Tokyo」とのコラボ企画も進行中です。
■中国初の公式ゲーム『ポケモンクエスト』配信決定
全世界5.5億のアクティブユーザーを持つ世界第2位のゲーム企業「NetEase」は、2001年より様々なジャンルで200以上のゲームを開発。
「中国版『ポケモンクエスト』では、グローバル版のオリジナル体験はもちろん、PVP機能やソーシャル機能も追加しています。すでに事前登録者が170万件を突破し、ファンからの期待は非常に高まっています」(ワン イー氏)。
石原氏は、日本では考えられないスピードで開発が進んでいるとし、同社の技術力とポケモンへの愛について「非常に頼もしいパートナー」だと絶賛しました。
■全てのポケモンが集まるクラウドサービス『ポケモン HOME』
「ゲームフリーク」の常務取締役・増田順一氏より、全てのポケモンが集まる場所をコンセプトにしたクラウドサービス『ポケモン HOME』が発表されました。
増田氏は「この数年でポケモンを取り巻く環境は昔では考えられないほど大きく複雑に変化した」と報告。一方で長くポケモンを遊んでくれているユーザーは、これまでのハード間における前世代機種からの通信機能を利用し、ソフトやハードの垣根を越えてお気に入りのポケモンと一緒に冒険をしてきたことで、ポケモンがかけがえのない存在になっていると説明しました。
「そこで、多様化したポケモンが一箇所に集まり、そこを起点として様々なソフトとポケモン、さらには人と人を繋ぐ新たなポケモン体験を提供していきます」(増田氏)。
同クラウドサービスは、ニンテンドースイッチとスマートフォン(AndroidとiOS)向けに開発中で、2020年初旬にローンチ予定。『ポケモン』シリーズや『ポケモン GO』で捕まえたポケモンたちを預ける機能や、各連携ソフトへ連れていく機能を予定しています(※一部のポケモンには制限がかかる場合があります)。
これによって、スマートフォンさえあれば、いつでもどこでも、ポケモンを交換できるようになります。目の前にいる人や、インターネットを介して世界中の人々とポケモンの交換、さらに、その場で集まった複数人での同時交換機能も実装予定です。
サービス開始時には、クラウドサービス『ポケモンバンク』、ニンテンドースイッチソフト『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』、『ポケットモンスター ソード・シールド』、スマートフォンアプリ『ポケモン GO』との連携を予定しています。
■「名探偵ピカチュウ」が大ヒットを記録
ポケモン初のハリウッド映画「名探偵ピカチュウ」は、5月3日の日本での公開を皮切りに、5月10日より全米、中国など世界の多くの国々で公開中。「東宝」常務取締役・松岡宏泰氏より、世界中で大ヒットを記録していることが発表されました。
「東宝はこの映画の出資者でもあり、日本配給も担当しています。今後は7月12日公開予定の映画『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』を含め、様々な映画プロジェクトに関して新しい映像クリエイティブに挑戦していきたい」(松岡氏)。
また、石原氏より映画「名探偵ピカチュウ」の原作であるニンテンドー3DSソフト『名探偵ピカチュウ』の完結編をニンテンドースイッチ向けに着手していることが発表されました。
■「ポケモンシャツ」が販売地域拡大
最後に、『ポケモン GO』で最初に登場した151種類のポケモンのオリジナルデザインの生地を使い、ウェブサイトからデザインカスタマイズや注文ができるサービス「ポケモンシャツ」について、日本とアジアの一部地域での展開から今後は欧米を始め世界に向けて販売地域を拡大することが発表されました。
同日の発表された新戦略の詳細は続報に期待してくださいとのことでした。
左から「東宝」常務取締役・松岡宏泰氏、「ゲームフリーク」常務取締役・増田順一氏、「NetEase」副総裁・ゲーム部門パブリッシュ責任者・ワン イー氏、「株式会社ポケモン」代表取締役社長の石原恒和氏、「Niantic,inc」CEO・ジョン ハンケ氏、「任天堂」ハードウェア開発部・丸山和宏氏、「株式会社ポケモンセンター」代表取締役社長・上郷頼臣氏
同時通訳で進行した発表会は従来の日本語と英語に、新たに中国語が加わりました。
その狙いについて、同社代表取締役社長の石原恒和氏は「今後は中国語を母国語とするユーザーにも多くのサービスを提供していきたい」と語りました。
■「睡眠」をエンターテインメントに変える新アプリ『ポケモン スリープ』
石原氏より、睡眠のエンターテインメント化に挑戦したスマートフォン向け(AndroidとiOS)ゲームアプリ『ポケモン スリープ』が発表されました。同アプリは2017年に配信されたゲームアプリ『はねろ!コイキング』でタッグを組んだ「株式会社SELECT BUTTON」と開発中で2020年リリース予定。コンセプトは「朝起きるのが楽しみになるゲーム」で、ポケモンを戦わせるよりも一緒に過ごすことにフォーカスしています。
かつて、『ポケモン GO』が現実世界をポケモンと共に冒険する体験を生み出すことによって、ポケモントレーナーになった人の歩く時間や移動時間をエンターテインメントに変えたように、『ポケモン スリープ』では人々が寝る時間、休息時間をエンターテインメントに変えることに挑戦します。『ポケモン GO』とは連動しておらず、単体で遊ぶことが可能です。
■新デバイス『ポケモン GO Plus +』
また、石原氏からは「睡眠のエンターテインメント化」に挑戦した新デバイス『ポケモン GO Plus +』が発表。
新デバイス開発を担当した「任天堂」のハードウェア開発部・丸山和宏氏は、『ポケモン GO』が遊べるデバイス『ポケモン GO Plus』の機能はそのままに、眠っている時間の計測機能がプラスされていることを説明しました。
「昼は周囲にポケモン、ポケモンストップがあるなどの情報をランプと震動で知らせてくれ、夜は枕元に置くことで、内蔵された加速度センサーによって眠っている時間を計測し、その結果をBluetooth通信でスマートフォンに転送してくれます。昼に歩いている時間だけでなく、夜、皆さんが眠っている時間も、楽しい豊かな時間にするお手伝いがしたいと考えています」(丸山氏)。
また、睡眠を取り入れることで『ポケモン GO』の遊び方をさらに充実させるために、様々な施策を検討している「Niantic,inc」のCEO・ジョン ハンケ氏からは、「健康的なライフスタイルに欠かせないのが歩くことと良く休むことだと考えています。どのような形で睡眠を結びつけるかは、皆さんの健康的なライフスタイルを念頭に置いて開発を進めています」と説明が。
また、発表会後に『ポケモン GO』で
出現する、特別な技「あくび」を覚えた眠っているカビゴンを捕まえてくださいとも呼びかけました。
■DeNAとの共同開発新作アプリ『ポケモン Masters』
「株式会社DeNA」との共同プロジェクトとして、スマートフォン向け(AndroidとiOS)新作アプリゲーム『ポケモン Masters』が開発中であることが発表されました。
石原氏は「ポケモンシリーズの公式イラストを手がける「ゲームフリーク」の杉森建さんより、歴代のポケモントレーナーが活躍するゲームはどうか?という提案からスタートしたプロジェクトです」と説明。メインビジュアルも杉森氏が描いており、歴代のポケモントレーナーとパートナーのポケモンたちが大集結し、彼らと冒険を楽しむことが出来ます。
2019年内のリリースを予定しており、詳細は6月頃の公開を予定しています。
■東京・渋谷に最新鋭技術と調和した新たな「ポケモンセンター」をオープン
ポケモンセンターはポケモンのグッズ販売だけでなく、ファンが集まる楽しい空間を提供するためにソフト・ハードの両面で様々なサービスを提供する総合施設。
世界各地にある店舗を運営する「株式会社ポケモンセンター」代表取締役社長・上郷頼臣氏より、2019年秋開業予定の渋谷PARCOに、「ポケモンセンター 渋谷」を出店するという計画が発表されました。
「従来の店舗からコンセプトを一新し、最新鋭技術との掛け合わせ、他社との協業により、ただお買い物するだけでなく、ポケモンファンが来るだけで楽しめる空間を作っていきたいと考えています」(上郷氏)。
店舗はスタイリッシュなデザインで、入り口にはミュウツーを設置予定。新しいサービスが訪れるポケモンファンから発信され、渋谷PARCOや渋谷の街と相互に魅力を高め合えることを期待しているそうです。また、同じく渋谷PARCOへの出店が発表されている「Nintendo Tokyo」とのコラボ企画も進行中です。
■中国初の公式ゲーム『ポケモンクエスト』配信決定
全世界5.5億のアクティブユーザーを持つ世界第2位のゲーム企業「NetEase」は、2001年より様々なジャンルで200以上のゲームを開発。
副総裁・ゲーム部門パブリッシュ責任者・ワン イー氏より、2018年に配信開始された『ポケモンクエスト』の中国での配信が発表されました。
「中国版『ポケモンクエスト』では、グローバル版のオリジナル体験はもちろん、PVP機能やソーシャル機能も追加しています。すでに事前登録者が170万件を突破し、ファンからの期待は非常に高まっています」(ワン イー氏)。
石原氏は、日本では考えられないスピードで開発が進んでいるとし、同社の技術力とポケモンへの愛について「非常に頼もしいパートナー」だと絶賛しました。
■全てのポケモンが集まるクラウドサービス『ポケモン HOME』
「ゲームフリーク」の常務取締役・増田順一氏より、全てのポケモンが集まる場所をコンセプトにしたクラウドサービス『ポケモン HOME』が発表されました。
増田氏は「この数年でポケモンを取り巻く環境は昔では考えられないほど大きく複雑に変化した」と報告。一方で長くポケモンを遊んでくれているユーザーは、これまでのハード間における前世代機種からの通信機能を利用し、ソフトやハードの垣根を越えてお気に入りのポケモンと一緒に冒険をしてきたことで、ポケモンがかけがえのない存在になっていると説明しました。
「そこで、多様化したポケモンが一箇所に集まり、そこを起点として様々なソフトとポケモン、さらには人と人を繋ぐ新たなポケモン体験を提供していきます」(増田氏)。
同クラウドサービスは、ニンテンドースイッチとスマートフォン(AndroidとiOS)向けに開発中で、2020年初旬にローンチ予定。『ポケモン』シリーズや『ポケモン GO』で捕まえたポケモンたちを預ける機能や、各連携ソフトへ連れていく機能を予定しています(※一部のポケモンには制限がかかる場合があります)。
これによって、スマートフォンさえあれば、いつでもどこでも、ポケモンを交換できるようになります。目の前にいる人や、インターネットを介して世界中の人々とポケモンの交換、さらに、その場で集まった複数人での同時交換機能も実装予定です。
サービス開始時には、クラウドサービス『ポケモンバンク』、ニンテンドースイッチソフト『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』、『ポケットモンスター ソード・シールド』、スマートフォンアプリ『ポケモン GO』との連携を予定しています。
■「名探偵ピカチュウ」が大ヒットを記録
ポケモン初のハリウッド映画「名探偵ピカチュウ」は、5月3日の日本での公開を皮切りに、5月10日より全米、中国など世界の多くの国々で公開中。「東宝」常務取締役・松岡宏泰氏より、世界中で大ヒットを記録していることが発表されました。
「東宝はこの映画の出資者でもあり、日本配給も担当しています。今後は7月12日公開予定の映画『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』を含め、様々な映画プロジェクトに関して新しい映像クリエイティブに挑戦していきたい」(松岡氏)。
また、石原氏より映画「名探偵ピカチュウ」の原作であるニンテンドー3DSソフト『名探偵ピカチュウ』の完結編をニンテンドースイッチ向けに着手していることが発表されました。
■「ポケモンシャツ」が販売地域拡大
最後に、『ポケモン GO』で最初に登場した151種類のポケモンのオリジナルデザインの生地を使い、ウェブサイトからデザインカスタマイズや注文ができるサービス「ポケモンシャツ」について、日本とアジアの一部地域での展開から今後は欧米を始め世界に向けて販売地域を拡大することが発表されました。
同日の発表された新戦略の詳細は続報に期待してくださいとのことでした。
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