今回のクローズドβテストでは、世界中のプレイヤーが参加できるという事もあり、大きくアジア・オセアニア、北米、南米、欧米に分かれています。各国からたくさんの応募が来たとのことでした。
まずゲームを開始すると、対戦会場となるロビーに入ります。『グラブル』本編の拠点でもある空を飛ぶ艇「騎空艇」の上ですが、アーケードゲームの筐体が並ぶという不思議な景色が広がっています。この艇の上は歩き回れることもできるのですが、筐体が隅々までぎっしり並べられていました。
よく見ると、筐体の画面の中には、『グラブル』で使用できる「ぐらぶるっ!」の絵柄のスタンプや、ビィくんの謎のゲーム画面が映ったりしています。スタンプに関しては自分で表示するものを設定できるというこだわり機能とのことでした。
このお馴染みのスタンプは、チャットなどのコミュニケーションで使用することが可能です。今回のスタンプはクローズドβテストで使用できる5人のキャラのものとジータがあったので、製品版ではもっと種類が多いかもしれませんね。
騎空艇の上には他にも、お知らせの書かれたインフォメーション、ゲームセンターよろしくコミュニケーションノートがありました。
そして皆さんお気づきであろうプレイヤーのアバターキャラクター。こちらも「るっ!」のデザインが採用されたもので、めちゃくちゃ可愛いのです!このアバターは使用キャラが反映されるわけではないので、自由に選ぶことができます。今回は使用できる5人のアバターがあったので、こちらも製品版では増えそうです。
そしてこのアバター、なんと別カラーにもできます!使用キャラはもちろんですが、アバターも変えられるとは驚き。ちなみに今回のクローズドβテストでは、スタンダードなものを合わせて2種類のカラーが選べるようになっています。製品版では何種類のカラーが選択できるのかとても楽しみですね。今回使用できるもう一つのカラーリングは、全体的にグレーなどの落ち着いた雰囲気でした。
ロビーを楽しみ尽くしたところで、格闘ゲームの方へ……。操作の方法を簡単にお伝えすると、左の方向キーまたは左スティックが移動、ジャンプは方向キーや左スティックを上へ入力するとできます。移動は、各キャラで固有のものも有。
そしてこの必殺技「アビリティ」というのが『グランブルーファンタジー ヴァーサス』における一番のポイント。R1ボタンのみ、あるいはR1を押しながら方向キー、スティックを一方向に操作するだけで発動できます。アビリティは一度使うとクールタイムが必要で、連続で打つことができません。さらに○ボタンとの組み合わせでアビリティ+(プラス)という強い必殺技も打てるのですが、その場合はクールタイムも長くなります。
いわゆる超必殺技である「奥義」はゲージが100%たまると発動可能で、自分のHPが30%以下の場合は「解放奥義」というさらに強力な奥義を使う事ができます。ゲージは攻撃をしたり、受けたりすることや、相手の方へ攻め入るだけでも貯まっていきます。
遊んでみて、ワンボタンで必殺技ができるというのは、格闘ゲーム初心者にとって本当にありがたいと思いました。さらに回避や回り込み、投げなども簡単操作 でできるので、いろんな動作をサクサクできます。公式では梅原大吾選手とふ~ど選手による対戦動画も上がっていますので、こちらもぜひご覧ください。
操作感だけでなく、キャラクターの再現度やステージ背景のギミックにも大感動しました。
◆グラン
グランは『グラブル』における男主人公。ファンタジーな世界観ですが、フードつきのパーカーを着ていて、どこか現代的な親しみがあります。そんな服の上から鉄の胸当てや手甲を付けているわけですが、ゲームやアニメで見ても「変わった服装だなぁ」と思っていました。それが3Dになったことで、リアリティが出てきたというか、「こういう服装でも確かに戦えるかも」と思ったのが、新たな発見です。個人的には袖とズボンの開き具合、たふたふ感が好きです。
メインの攻撃は剣ですが、拳も足も使います。飛び道具もあるので初心者には使いやすく、スタンダードなプレイキャラの印象を持ちました。あとは対戦前にルリアとビィが必ず応援してくれるので、心強いです。ビィの時々出てくる辛口コメントにも、ほっこり。
編集長とグラン同士で戦ってみましたが、2Pカラーはグランだけでなくルリアとビィも赤色に。どことなくマックコラボを思い出す色合いですね。互いに同じキャラになると、2P側が自動的に色違いになります。そしてこのグランVSグラン、対戦の特殊台詞は一見の価値有です!
◆カタリナ
美しくかっこいい、みんなのお姉さんカタリナさん!凛とした声が超似合う勇ましい騎士様ですが、『グラブル』でも序盤で仲間にすることができるので、騎空士の皆さんにとっても長く共に旅をしている一人でしょう。以前より鎧の構造がどうなってるんだろうと思っていましたが、画面で見ると思った以上に体にフィットした作りとなっていました。マントと腰布のひらひら加減がかっこいいですが、腰についているリボンも可愛らしくいろんなギャップが垣間見えます。さりげないヒールやベルトのごつごつ感もポイント高いですね!ぜひリミテッドVer.の鎧も実装してほしいところです。
攻撃については、長いレイピアが特徴的。リーチの長い通常攻撃の他に、飛び道具もあるので、なかなか接近を許さないタイプです。開発者の方的にも初心者向け、一番スタンダードで使いやすく強い!とのことでした。実際に使ってみて、とてもバランスが取れていて使いやすいキャラだと思いました。
◆ランスロット
白竜騎士団の若き団長で、シナリオイベントで活躍する場面の多いランスロット。シリアスもコミカルも全力でやりきる彼は、今回のβテストでは唯一の青年枠です。そしてイケメン。個人的には移動するときの腰マントのひらひら感が大変素晴らしく感じました。開発者の方のおすすめは、解放奥義で相手に止めをさした後の特殊セリフ。台詞もポーズも最高に決まっています。
攻撃では、カタリナやグランほどリーチが長くなく接近戦向けですが、コンボがつなげやすいです。×ボタンが移動技なので、かなり俊敏に動いてくれますし、飛び道具もあるのでそれを盾に接近することもできます。そしてランスロットは水属性の騎士なのですが、カタリナも同じ属性。それぞれのキャラならではの攻撃エフェクトも、見ていて楽しいポイントです。
ランスロットの特殊技は発動時の台詞があるのですが、連続すると大変にぎやかに、互いがランスロットだとさらににぎやかになります。そんなランスロットを演じる小野友樹さんは、主人公グランの声も演じています。
◆シャルロッテ
リュミエール聖騎士団の団長であるシャルロッテ団長。筆者の一番の推しなのですが、発表を見た時本当に椅子から転がり落ちそうになりました。プレイさせてもらって改めて「推しがそこに存在してる……」と心が震えました。彼女はハーヴィンのため身長が90cmと、他のキャラの腰ぐらいまでしかないのが特徴です。こうして再現されると、より可愛さが際立ちます。スカートのフリル感もたまりません。ありがとうグランブルーファンタジー。
しかし、可愛いと侮る事なかれ。一撃一撃が重いパワー系のキャラなのであります。今回のキャラでは唯一飛び道具がなく、代わりに自分が弾丸のように突進したり、車輪のように回ったりと、大変機動力が高いです。そんな彼女は小さくて相手からは攻撃しづらそうに見えますが、実は王冠も当たり判定に含まれているとのこと。確かに彼女は身長を伸ばすために団を飛び出し、その方法を探しているという設定なので、そのコンプレックスをカバーする王冠にも、彼女の意思と肉体が宿っているのかもしれません……。
モーションや台詞が可愛らしいのはもちろん、シャルロッテの聖騎士団団長らしさが見えるのもポイント。シナリオイベント「000 どうして空は蒼いのか Part.III」で共闘していたランスロットとの掛け合いも、胸熱です。個人的には、お正月の着物、水着、ハロウィン、別属性などイラストのバリエーションも豊富なので、追加衣装を大期待です!
◆フェリ
思わずプレイした私たちも開発者の方も「ちゃん」付けをしてしまうほど可愛らしいフェリちゃん。どんな素性かは原作のメインクエストで楽しんでいただきたいので説明しませんが、アイドルデビューしたのも納得の可愛さです。引きつれているペットたちとのスキンシップを見ると「ふええ……」と語彙力を失います。ぴょんと立った耳はもちろん、髪のふわふわ感が最高です。そして脇が良い。
今回唯一剣攻撃ではないのが、このフェリちゃん。グランが戦闘前に思わず「リーチの差が手強いな」と言うほど、長い鞭を使います。さらに特殊技ではペットたちを使った設置タイプの飛び道具もあり、全体的に攻撃が特殊です。
ジャンプ移動では、上にぶら下がることも可能で、より遠いところへ飛ぶことができます。さらに奥義も特殊で、自分の強化をすることができます。こう書くと非常に強そうですが、コンボが繋げにくいというデメリットも。しかし、梅原選手とふ~ど選手には人気だったそうで、特殊だからこそ掘り甲斐があるのだと話されていたそうです。
こうして2時間がっつりと遊ばせてもらいましたが、格闘ゲーム初心者の筆者でも大変楽しく遊べました。特に必殺技が簡単に出せるのは嬉しく、『ストリートファイター2』で左手の親指を削りながら苦しんでいたうん十年前が懐かしく思えます。格闘ゲームはやってみたいけどハードルが高い……という方にもおすすめです。
『グラブル』ファンとしては、動いているキャラたちが見られるだけでとても楽しくてたまりませんでした。メインクエストやシナリオイベントでも絡まないキャラたちの掛け合いが見られるのも貴重ですし、細かい反応セリフも聞いてて臨場感たっぷり。対戦前や必殺技のモーション、カメラワークにもこだわりを感じ、アレンジBGMもかっこよく、テンションが上がること間違いなしです。
既に「ローアインやファスティバさんはどんな操作感なんだろう?他には誰が出るんだろう?」とわくわくが止まらないのですが、引き続き新情報や発売日を楽しみに待ちましょう。