シリーズ最新作『ポケットモンスター ソード/シールド』の予約受付が、7月12日より始まりました。子供から大人まで愛されている同シリーズは、ナンバリング作品に留まらず、『ポケモンGO』など様々なゲーム化もされてきました。


その中でも、1996年10月から現在まで続くトレーディングカードゲーム『ポケモンカードゲーム(ポケカ)』は世界各国で発売され、世界大会や幾つもの国内大会が開催される人気ぶり。2019年5月に行われ約120社が参加した「ポケモン企業対抗戦」には、インサイド編集部も参加してきました。

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『ポケモン』ファンならずとも、『ポケカ』を知っている人は多いのではないでしょうか?興味があっても、「敷居が高そうだな」となかなか『ポケカ』を始めるタイミングが見出せなかった人に対して、筆者は「今がベストだよ」とお勧めします。それは毎年この時期になると、公式大会「シールド戦」が開催されるからです。

■シールド戦

現在行われているシールド戦は、7月5日発売の強化拡張パック「リミックスバウト」を購入し、その場でパックから出たカードだけでデッキを作って戦うルール。当日のカード運と戦術だけで戦うので、カード資産による差がなく、通常の大会ルールよりも初心者が上位入賞を目指しやすいという特徴があります。

画像は「ポケモンカード公式ホームページ」より
成績に応じて、世界に300枚しか存在しない「ミュウツーGX」HRや、貴重な「ミュウツーGX」SRが入手可能。さらに参加賞として、プロモカード「エリカ」、「デッキあがりシート シールド戦ver」、「基本エネルギーカード 計90枚(草、炎、水、闘、超、悪タイプ 各15枚)」 がプレゼントされるので、夏の思い出にも持ってこいです。

画像は「ポケモンカード公式ホームページ」より
筆者はエリカが大好きなので、プロモカードにつられて『ポケカ』を始めることにしました。

すでに7月開催分は応募が締め切られていますが、8月開催分は:7月19日(金)19:00~ 7月23日(火)19:00まで応募を受け付けているのでお見逃しなく。

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■模擬戦を見学
今年のシールド戦の参加賞「エリカ」目当てで『ポケカ』を始めることにした筆者。インサイド編集部にもすえなが編集長を始めとする『ポケカ』愛好家がおり、シールド戦に向けた模擬戦を開催するというので見学に行ってきました。


優勝商品「ミュウツーGX」をかけた4人によるトーナメント方式のバトル。インサイド編集部からは、すえなが編集長とねんね太郎氏が参加しました。

有志によって提供された「ミュウツーGX」。今回の模擬戦ではこのカードを掛けて争います。(※本イベントはあくまで模擬戦であり、公式のイベントとは無関係です)
すえなが氏のデッキ
ねんね太郎氏のデッキ
『ポケカ』はポケモン同士のバトルですが、「グッズ」「サポート」「スタジアム」などのトレーナーズカードを使うと、バトルを優位に運ぶことができます。またポケモンの中には「GX」と名前の付いた特別なポケモンがおり、対戦中に1回しか使えない強力な「GXワザ」が使用可能。ただしこのポケモンが気絶すると相手に2枚ないし3枚のサイドカードを取られるというデメリットもあります。(今回のシールド戦では、先にサイドカードを4枚取ったほうが勝利)

『ポケカ』は他のTCGと比べて、手札を引いたり、デッキから目当てのカードをサーチしたりするカードが豊富。プレイヤーのイメージ通りの戦略を実践しやすい反面、デッキを消耗しやすいので(自分のターンの始めに山札が引けなかったら負け)、注意が必要です。

本稿では、すえなが氏VSねんね太郎氏による決勝戦の様子をお届けします。試合は「アローラペルシアン GX」を早い段階で場に出したねんね太郎氏が、終始バトルを有利に運びました。

このカードは、「このポケモンは、相手の「TAGTEAM」「ウルトラビースト」と、特殊エネルギーがついている相手のポケモンから、ワザのダメージや効果を受けない。」という、ある種“チート気味”な特性を持っており、すえなが氏の最も耐久力と攻撃力が高い「リザードン&テールナーGX」でも倒せない状況下でした。


しかし、何も真っ向勝負の殴り合いだけがポケモンバトルじゃありません。すえなが氏は相手のポケモンに攻撃した際に、自分のベンチポケモンと入れ替えることができる「メブキジカ」や、ベンチにいるなら自分のターンに1度相手の場とベンチのポケモンを入れ替えることができる「フィオネ」といったカードを持っていました。この2枚を駆使して、少しずつ「アローラペルシアン GX」のHPを削っていくプランを選択したすえなが氏。

しかし残念。すえなが氏のキーカードである「フィオネ」はサイドカードに落ちており、試合の最後まで引き当てることはありませんでした。『ポケカ』はデッキの一部をランダムでサイドカードに置くため、試合展開によっては頼みのキーカードを思うように引けない時もあるのです。

結果的に「アローラ ペルシアンGX」の牙城を崩すことができず、善戦するものの負けてしまったすえなが氏。「溶接工」を始めとする強力なカードを当てるなど、パック開封運がこの日一番良かっただけに、残念でした。

やはり引き運も大事なようで、同じデッキでもキーカードが引けない場合は戦術が全く変わってしまいます。これはつまり、初心者でも熟練者に勝てる確率が高いことを意味していると思います。あと今回の模擬戦では、火力が高い炎ポケモンをメインにした参加者が多かったです。ポケモンにはそれぞれ属性弱点があるので、火力だけで有利に運ぶのは難しいのですが、それでも高い火力はそれだけ魅力的なのでしょう。


今すぐ『ポケカ』を始めるならどうすればいい?

■今から「ポケカ」を始めるならスターターセットがおすすめ
『ポケカ』はポケモンだけでなく、トレーナーまで魅力的で幾つものドラマがあります。カードを通して物語を思い出したり、お気に入りのイラストを集めたりしたいなと思う人は多いかもしれません。

そんな『ポケカ』を今回紹介したシールド戦とは別に、今から本格的に始めたい人は、スターターセット「TAG TEAM GXブラッキー&ダークライGX」、「TAG TEAM GXエーフィ&デオキシスGX」の購入をお勧めします。1つ買うだけですぐに遊べるだけでなく、カードショップでは1枚数百円するようなカードが複数収録されているのに、税込1,680円という価格に収まっているからです。

「エーフィ&デオキシスGX」注目カード
超ポケモンの弱点を無くしてくれる「ジラーチGX」、「ポケモンGX」を主体にしたデッキでは欠かせない凡用サーチカード「プレシャスボール」、超またはドラゴンポケモンをサーチできる「ミステリートレジャー」があります。

「ブラッキー&ダークライGX」注目カード
悪エネルギー付け替えを生かせる「マニューラGX」と、相手のベンチを含めた高ダメージを与えられる「ブラッキー&ダークライGX」のコンボが強力。エネルギー無しで山札から2枚カードを引ける「アローラベトベター」、悪たねポケモン限定で逃げるエネルギー消費0にしてくれる「ナイトシティ」などもあります。

総合的に見ると、「エーフィ&デオキシスGX」のほうがお得感ありますね。ですが筆者はダークライが好きだったので、両方買いました。さらにカードスリーブやケースも一緒に・・・。もう一度、『ポケカ』でポケモンマスターを目指したい。
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