2019年10月9日より『マリオカート ツアー』ではトーキョーツアーが開催されました。このツアーにはシリーズ恒例の高難易度コース「レインボーロード」も含まれているのですが……。
ちょっと様子がいつもと違うようです。

レインボーロードといえばとにかく落ちやすく、初心者にとってはかなり難しいという印象がつきまとうコースです。しかし『マリオカート ツアー』では“絶対に落ちないコース”になっており、にわかに話題になっています。

◆SFC『スーパーマリオカート』のレインボーロード
そもそも「レインボーロードが難しい」という印象になったのは、スーパーファミコン『スーパーマリオカート』の影響でしょう。シリーズ初作となる本作では、一番最後の難関コースとしてレインボーロードが登場しました。

仕掛けは無敵のドッスンがいくつか配置されている程度で、割とシンプルな構造。しかしながら道幅がとても狭いため、他キャラの妨害があると非常に難しいコースになるのです。

しかも『スーパーマリオカート』は操作にかなり癖があるほうなので、初心者は落ちずに走り切るだけでも一苦労。これによって「レインボーロードは難しい」という印象がついたものと思われます。

◆スイッチ『マリオカート8 デラックス』のレインボーロード
ニンテンドースイッチ『マリオカート8 デラックス』には初代レインボーロードのリメイクコースが収録されています。ギラギラと輝く道、無敵のドッスンなどはそのままに、走りやすくアレンジされているのです。

道幅がとても広くなったのでコースアウトはしづらくなりましたが、途中にジャンプ台が設置されています。
これをうまく活用すればスピードが上がりますが、落下しやすいというリスクもあります。

コース中盤には、ドリフトを決めることでインを突ける高難易度ジャンプ台も。成功させれば大幅短縮なものの落ちればピンチになる形式で、「ハイリスク・ハイリターンな要素もあるけれども、無視すれば割と安全に走れる」というコースになっています。

終盤にはダッシュキノコを使うことでドッスンを回避できるルートも用意されました。

◆スマホ『マリオカート ツアー』のレインボーロード
そして、『マリオカート ツアー』に登場したのも初代のレインボーロードをアレンジしたコースです。基本的にはニンテンドースイッチ版がベースになっていますが、背景が宇宙空間のようになっていたり、一部が簡略化されています。

まずコース中盤のハイリスク・ハイリターンなジャンプ台がなくなっており、このショートカットはできなくなっています。また、終盤のドッスン回避ルートはアイテムがなくても進める親切設計になっているのです。

何より驚くべきポイントは、コースの外周に見えない壁があるらしく本当に落下しないこと。それこそ一切操作しなくても安定してゴールができてしまいます。これにはショックを受けるかもしれませんが、実は簡単なレインボーロードというのは過去にもあったのです。

◆スイッチ『マリオカート8 デラックス』のレインボーロード(64)
ニンテンドウ64の『マリオカート64』にもレインボーロードが登場するのですが、こちらは初代で反省したのかかなり簡単なコースになっています。
『マリオカート8 デラックス』でもリメイク版が収録されており、同じようにのんびり走れるコースとなっています。

道幅がとても広いうえに一部には柵があるので落下はしづらいですし、カーブもだいぶゆるやか。最後のダッシュボードを踏もうとするとリスクが出てきますが、おおむね優しいと言っても問題ないでしょう。

『マリオカート ツアー』のレインボーロードは確かに驚くべき親切さですが、そもそもすべてのレインボーロードが非常に難しいというわけでもありません。時代やハードによって、レインボーロードもさまざまな形に変化するということがよくわかりますね。

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