しかし気になるのは「本当にまだほかのプレイヤーがいるのか?」というところ。さすがにみんな『スプラトゥーン2』に移ってしまったのでは……。とも思いましたが、せっかくの5周年なのでハイカラシティに戻ってみることにしました。
◆『スプラトゥーン』は遊べるのか? → 即遊べた
Wii Uを引っ張り出して起動してみると、さすがにフレンドは誰もいませんでした。仕方がないのでどこかの誰かがプレイしていることを祈り、レギュラーマッチ(ナワバリバトル)を選択……!
するとあっさりマッチング成立。時間帯にもよると思われますが、レギュラーマッチであればちょっと待つくらいでふつうにプレイできました。未だにプレイヤーがいるとは!
もともとレギュラーマッチはマッチングが緩やか(ガチマッチのようにウデマエで区別されるわけではなく、いろいろなプレイヤーが集まりやすい)ので、このように5年経っても迅速にプレイできるのでしょう。それにしても驚きです。
せっかくですので、ここからは懐かしい『スプラトゥーン』の世界とバトルを振り返っていきましょう。
◆かつてのシオカラーズ
それにしても『スプラトゥーン』はあまりにも懐かしすぎます。まずは起動後のニュースで出てくるシオカラーズが初々しいですね。
『スプラトゥーン2』ではふたりともすっかりベテランの雰囲気を醸し出していますが、このころは見た目もわりと幼いような気がします。
◆ハイカラシティがちょっとレトロ?
ハイカラシティも綺麗ではあるのですが、やはり『スプラトゥーン2』に比べるとちょっとグラフィックが見劣りします。イカたちの顔、ステージの小物の出来栄えの差は顕著に感じられますね。やはり続編でかなり進歩しているのでしょう。
◆Wii U GamePadがでかい
『スプラトゥーン』はジャイロ操作で銃の狙いをつけるところが斬新だったのですが、実際に動かすことになるWii U GamePadがとにかくでかい。いまになってみると、よくこのコントローラーでプレイしていましたね。
大きいのでR(ボム)が押しづらいですが、安定感はあってジャイロには向いているかも。パッドのほうでマップを見れるのも懐かしい。ただ、スティックが加水分解でべとべとになってしまっていますが……。
◆無敵スペシャルがあまりにも強すぎる
バトルで特にびっくりするのが無敵系スペシャルウェポンが異常に強いこと。バリアはほぼ即時発生で無敵になりますし、ダイオウイカは無敵になるうえに素早く移動できて相手を一撃で倒せる攻撃力まで持っています。
『スプラトゥーン2』に慣れていると「環境をぶっ壊してしまうのでは!?」と思うようなスペシャルウェポンです。
◆スーパーセンサーも強すぎる
ほかのスペシャルウェポンではスーパーセンサーが恐ろしい強さ。発動すると相手チームをセンサーで確保するので、圧倒的に相手を倒しやすくなります。
これは「マーキングガード」のギアが大人気になるわけですね。逆に『スプラトゥーン2』ではスーパーセンサーが削除、ゆえに「マーキング時間短縮」のギアパワーも使われなくなり、最終的には「爆風ダメージ軽減・改」に吸収されてしまうまでになってしまいました。
◆ゾンビ(復活時間短縮)がヤバすぎる
ギアパワーなら復活時間短縮があまりにも強すぎます。『スプラトゥーン2』と異なり発動条件がないので、ガン積みしていればやられてから2~3秒で復活可能。むちゃくちゃです。
復活時間短縮を積みまくった戦法は「ゾンビ」と呼ばれ、『スプラトゥーン』の終盤ではものすごい活用されている最強ギアパワーでした。しかも「カムバック」も「ステルスジャンプ」もさらに強かったので、とんでもない環境でしたね。
◆ポイズンボールもとんでもない
サブウェポンの「ポイズンボール」も驚きの性能です。相手に当てるとしばらく動きが遅くなるというもので、これを食らったら最高でも相打ちになるような恐ろしいサブウェポンでした。
しかも、とにかく強い「スプラスピナーコラボ」がこのサブウェポンを持っているのだからたまりません。『スプラトゥーン2』ではポイズンミストになってだいぶマイルドになりました。
◆2で続投しなかったブキが懐かしい
『スプラトゥーン』で登場したものの、『スプラトゥーン2』には出なかったブキも一部存在します。「スプラチャージャーワカメ」や一部のブキチセレクションのブキがそれにあたります。
どれも懐かしいですが、スピナーとクイックボムの相性が最悪な「スプラスピナーリペア」や、ローラーなのにスプラッシュシールドがついている「スプラローラーコロコロ」などは印象深いです。確かに、こんなおもしろいブキがありましたね。
◆いまはなき「攻撃力アップ」・「防御力アップ」
『スプラトゥーン』では「攻撃力アップ」と「防御力アップ」というギアパワーがありました。これを装備すると文字通りブキやサブウェポンのダメージが変化します。『スプラトゥーン2』における「メイン性能アップ」のダメージ増加効果と似ていますね。
『スプラトゥーン』では攻撃力アップをとにかく積みまくりクイックボムを投げまくったり、チャージャーが半チャージで相手を倒せるようになったり(後にだいぶ修正されました)、「リッター3K」なのにクイックボムで接近戦をこなすなどカオスな状況になっていたのです。
◆豊富なミニゲーム
初代ではマッチング中にもミニゲームを遊ぶことができました。「イカジャンプ」、「イカボール」、「イカレース」、「イカラジオ」とどれも懐かしいです。
◆懐かしくてカオスな『スプラトゥーン』
いまになって改めて『スプラトゥーン』を遊んでみると、とにかくバランスが尖りまくっていることを強く感じます。強烈な無敵スペシャルウェポン、とりあえず前衛はガン積みしておけばOKな復活時間短縮など。『スプラトゥーン2』はそのあたりをきちんと対応していますね。
そんな荒削りな時代を懐かしく思う方は、Wii Uを引っ張り出してハイカラシティに行ってみるのもいいかもしれません。なんせナワバリバトルは割とすぐに遊べるのですから!