その多種多様なプレイスタイルの中には、『あつ森』で何かを再現しようと考える人がいます。
もはや再現の領域を超えたものといって良いのではないでしょうか。
今回それを制作したのは、月刊ComicREX(一迅社)連載の人気漫画「お稲荷JKたまもちゃん!」の作者であるユウキレイ先生。同作の世界観が色濃く反映された島は、ファンなら絶対に訪れたいところです。
なお同作は、ケモノ女子高生「たまもちゃん」が主人公の日常系4コマ漫画。たまもちゃんは、伏見稲荷のお稲荷さんが女子高生に化けているのですが、実はクラスメイトにはバレバレ。そんな彼女のほのぼのとした日常を描いています。
2020年7月27日発売予定の最新刊である第5巻では、エジプトから来た褐色ケモノ美少女・アンプゥが登場。一波乱ありそうな展開が待ち受けていそうです!
筆者は同作の熱烈ファンということもあり、取材を言い訳にしてユウキレイ先生の島に訪れました!
作者自ら「たまちゃんコス」でお出迎え!
ユウキレイ先生の「おいなり島」に到着すると、ご本人がたまもちゃんのコスチュームでお出迎えしてくれました!……ほぼ本物のたまもちゃんだ!
空港の前にはお土産が置かれており、それらを開けてみると……
筆者の分のコスチュームも用意してくれました……感謝の言葉しかありません!
これから筆者を観光ツアーに案内してくれるみたいです。
観光ツアーは、たまもちゃんコースと稲荷山コースの二種類が用意されていたので、筆者は迷わずたまもちゃんコースを選択しました。
だって、たまもちゃんの部屋とかありそうだし!
最初に訪れたのは、Game*Spark/インサイドでゲームのプレイ絵日記を書いている謎のおじさん・吉田輝和氏の監獄。檻の中には、吉田輝和氏のものと思われるモヒカンとイラストが置かれています。
実は、吉田輝和氏は、「お稲荷JKたまもちゃん!」でも教師としてカメオ出演しており、無謀にもたまもちゃんの姉であるてんこさんに想いを寄せています。
なぜ監獄に収容されているのかユウキレイ先生に聞いたところ「覗きの罪で捕まえた」と話してくれました。
大型カメラと観衆による監視があるため、吉田輝和氏がここから脱獄するのは容易いことではないでしょう。しっかりお務めをはたしてほしいところです。
監獄を抜けると、たまもちゃんが毎朝歩く通学路が見えてきます。完全再現とはいかないまでも、彼女が見ている風景と似ているのでしょうね。
通学路の先には、たまもちゃんが愛してやまない学び舎!校舎の前にはグラウンドと校長の像(やけに昔の人)があり、学校っぽさが伝わってきますね~。
校舎の横には、13話でも登場した園芸部の菜園がありました。
ここは、品種改良した株や種を農協からいただき、部員が丹精込めて世話をしている菜園なのです(園芸部員のセリフから引用)!
まぁ、たまもちゃんはこの説明を聞いていなかったようですが……。
校舎に入ると玄関。目の前に靴箱がありました。ここでたまもちゃんは上履きに履き替えるのでしょう。
「たまもちゃんの靴箱はどれだ……ラブレター入れたい!」と筆者の魂の叫びを聞いたユウキレイ先生は、「商業漫画版の前身にあたる同人誌版で、靴箱とラブレターに関するエピソードがありましたね」と教えてくれました。
同人誌版を読んだことがない筆者としては気になります……。
他にも校舎の玄関にありそうなトロフィーや自動販売機、パンを売る購買部などがあり、漫画の登場人物が出てきそうな雰囲気がしてワクワクしました。ここで綴られるエピソードもあるのでしょうね。
ここは学校の公衆トイレです。おそらく小便器があるため男子トイレでしょう。
実は、筆者、ゲームに登場する最も作り込まれたトイレを勝手に表彰する「トイレ・オブ・ザ・イヤー」の審査委員長を毎年務めており、ユウキレイ先生はそのことを知ってか、このトイレを用意してくれたみたいです(嬉しい)。
ここで男子たちは、たまもちゃん愛を語り合っているのかもしれませんね。
ここは第6話に登場する図書室です。ユウキレイ先生は「ごん狐」を読んでいるとのことですが、実はこれも作中ネタ!
それなら僕は、「ごん狐」を読んでいるたまもちゃんがいる図書室に溶け込もうではないかと、椅子に座り、静かなひとときを楽しんでみました。
あぁ……まるで登場人物(モブ)になったかのようだ……。
そしてお次は職員室!4つの机には、れいこ先生や吉田先生、みうら先生、てんこ姉さんのものが割り当てられています。
ファンなら誰の机なのかひと目でわかりますね!
そして最後に案内されたのが、たまもちゃん達が勉強に励む教室!
……って私物がやけに多いな!?本当に勉強しているのかな……。
机にある小物はたまもちゃんをはじめとした登場人物のもので、机の配置は作中と同じになっているそうです。
図鑑がある机がたまもちゃんだとすると、ニンテンドースイッチが置いてある机は一体誰のものなのか考察してみるのもいいですね。
学校からの帰り道を歩いて向かった先は……
なんと、たまもちゃんの自宅!絶対いい匂いするところだ!
小金井市の江戸東京たてもの園にある和風建築がたまもちゃんの家のモデルなんだとか。ユウキレイ先生から小ネタが次々と飛び出します。
そして、いよいよたまもちゃんの部屋に入りました!
壁には、これまで漫画の表紙でたまもちゃんが着ていたコスチュームが並べられており、部屋に置かれた小物も作中登場するものばかり!
特に筆者が注目したのがたまもちゃんの布団!自分、ここで寝ていいっすか!?
しかし、ユウキレイ先生が許しても世界中のファンが許さないため断念しました。
その代わりに、たまもちゃんのタンスの中を覗いちゃいました(みんなごめん)。
作者の前でやりたい放題ですが、次の部屋に向かいましょう。
次は、たまもちゃんの妹であるおさきちゃんの部屋です!ユウキレイ先生もたまもちゃんからおさきちゃんのコスチュームに変身!……ほぼおさきちゃんだ!
たまもちゃんの部屋と打って変わって乙女っぽい雰囲気が出ていますね。
おさきちゃんは、漫画好きということもあり、床には漫画雑誌の束が置かれています。ちゃぶ台にはまんがかセットがありますが……これがまさか裏設定のことなのでしょうか!?おさきちゃんは漫画家を目指しているのかも……?
最後は、たまもちゃんの姉であるてんこさんのお部屋です!他のふたりと違って、随分と豪華絢爛……。
もちろんユウキレイ先生は、てんこさんのコスチュームに身を包んで登場してくれました。
博物館寄贈レベルの美術品がびっしり!ただ、筆者としてはベッドの隣りにある酒棚が気になりました。
たまもちゃんコースはここまで!次はユウキレイ先生にインタビューを敢行し、おいなり島の気になるアレコレについて訊いてきました!
<cms-pagelink data-text="次のページ:自作品再現島をつくったユウキレイ先生にインタビュー&「お稲荷JKたまもちゃん!」と深い関わりがある稲荷山コースに行ってきた!" data-page="2" data-class="center"></cms-pagelink>
おいなり島のユウキレイ先生にインタビュー!
――今回は島に歓迎していただきありがとうございます!なぜ自分の作品を『あつ森』の島で再現しようと思ったのですか?
ユウキレイ:『あつ森』プレイヤーの皆さんは、何かしらテーマに沿って島作りをしているので自分らしいテーマで作ってみました!
――今回の島で一番手間がかかったところはどこですか?
ユウキレイ:稲荷山ですね。神社だけではなく稲荷山をモデルにしたので山全体を再現するのにずいぶん時間と手間がかかりました。
――たまもちゃんやてんこ姉さんをはじめとした登場人物の部屋や学校の教室など、再現された場所には、やはり細かい設定が仕込んであるのでしょうか?
ユウキレイ:そのキャラが着るであろう服や使うであろう小物を配置してます。漫画そのままに……とはいかないのでゲーム内で再現できるものを置いてますね。小物の配置は、ずっとそのままではなく、日によって変えています。
例えば、部屋にある花瓶などは「朝、あの子ならこうするだろう」とキャラの生活を想像しながら配置を変えて楽しんでいるんです。あと、小物の中には裏設定に関わるものも……。
――「お稲荷JKたまもちゃん!」の裏設定!?それは見つけたい!何かヒントはいただけないでしょうか?
ユウキレイ:では、ひとつだけ。実は、校舎の裏には秘密の通路があって、その先には実際の伝説や伝承を再現したエリアが待ち受けています。ぜひそこを調べて考察してみてください!
――これまで島に訪れたファンの方々はどんな反応を示していましたか?
ユウキレイ:ファンの中には、広場にある掲示板にイラストやメッセージを残してくれています!どれも応援や励ましのメッセージなどが綴られていて仕事の励みになりますね。
また、これから来島しようと思っている方々には、「お稲荷JKたまもちゃん!」の世界観を少しでも味わってくれれば嬉しいですね。
――裏設定も仕込んでいるとあれば、コアなファンなら絶対に訪れたい島ですね。
ユウキレイ:もう少し島を開ける機会を増やすようにします……(笑)(※「夏の無料アップデート 第2弾」によって追加された新要素「ゆめみ」で、いつでも、誰でもユウキレイ先生のおいなり島に行けるようになりました!詳細については末尾でご紹介します)
『あつ森』では、漫画の中では描き切れなかった部分がゲーム内でつくれます。このようにいろんな遊び方ができるのがこのゲームの魅力ですね!
――最後に7月27日に発売される最新刊「お稲荷JKたまもちゃん!」第5巻について何かコメントをください!
ユウキレイ:ありがたいことに第5巻まで続いてます!第6巻、第7巻と続けられるよう頑張りますので、応援よろしくお願いします!「お稲荷JKたまもちゃん!」を読んだことがない人もTwitterやPixiv、ニコニコ静画などで公開しているエピソードもあるので、気になったら読んでみてください!
――ありがとうございました!
ユウキレイ先生解説付の稲荷山コースに行った!
ユウキレイ先生がインタビューで言及していた稲荷山コースも行ってきました!
「お稲荷JKたまもちゃん!」の各4コマの片隅には、神道に関する豆知識などが綴られています。特に、同作と稲荷信仰は深い関わりがあり、伏見稲荷大社とその背後にある稲荷山は、稲荷信仰を語るうえで欠かせない存在。そういうこともあってユウキレイ先生は忠実に基づいて稲荷大社や稲荷山を作っているのです。
ユウキレイ先生は、仕事着仕様のたまもちゃんに変身して案内してくれました!
階段を登り、鳥居の先にあったのは伏見稲荷大社の本殿。本殿の中には果物が奉納されており、神聖な雰囲気が伝わってきます。
もちろん神社なので、おみくじや絵馬もありますよ!
ユウキレイ先生は本殿の方で、二礼二拍手一拝をしているみたいです。
願いを込めて持ち上げた時に予想より石が軽かったら願い事が叶う、重かったら叶わないと云われている「おもかる石」も再現!
……って説明口調で書いていますが、実際のところ、筆者はここで初めておもかる石のことを知りました……。
次は稲荷山の参道です!
三ノ峰、間ノ峰、二ノ峰、一ノ峰と、忠実のルートを通るように作ったそうです。
神社に詳しくない筆者は、参道を歩いているうちに、取材のことを忘れて案内役の話を聞くツアー客と化していました……。
参道には奉納用の小さな鳥居もしっかりあります。
ここは稲荷山山頂付近の四つ辻。
『あつ森』ではたぬき商店が建っていますが、実際には茶屋があるそうです。既存のものを何かに見立てるのは再現島のテクニックのひとつですね。
さらに奥に進むと、作中にも登場する稲荷大神のお住まいがありました!本殿から直線上に御神体として配置されている徹底っぷりです。
ユウキレイ先生の解説によると、1467年の応仁の乱の翌3月に消失するまでは山中に本殿があり、参道の千本鳥居も実は近代になってから集められたものだそうです。今はある本殿は1499年に再建されたのだとか。
そして、ついに稲荷大神のお住まいに入りました!厳粛な雰囲気がありながらも少し生活感が出ていて作中の稲荷大神らしさを感じますね。
屏風の先にある部屋には一体何が……
まさかの神域……!
なんと荘厳な景色なのでしょうか……ここが神々が住まうと云われる世界なのですね!
「こんな神聖な場所、筆者のような人間が足を踏み入れていいのか……」と葛藤をしているうちに恐ろしさすら感じてしまいました。
「神域でも電波入りますよ!」
ユウキレイ先生のせいで急に現実に戻されました……。
さて、ユウキレイ先生によるおいなり島の観光ツアーはいかがでしたか?
この島には、今回紹介しきれなかった名所がたくさん残っています。それらの名所やそこに仕込まれた裏設定は、あくまで『あつ森』で再現されたものなので、忠実とは限りません。
しかし、そこから作品の要素を探し当て、作品の裏側まで考察していくのも、この島の楽しみ方のひとつといえるのではないでしょうか。
朗報です!2020年7月30日の「夏の無料アップデート 第2弾」によって追加された新要素「ゆめみ」で、いつでも、誰でもユウキレイ先生のおいなり島に行けるようになりました!
おいなり島の夢番地
DA-1039-0367-0416
まずは同アップデートを適用した状態で、自宅のベッドで眠り「ゆめみ」に会ってください。あとはインターネットに接続し、上記の夢番地を記入するだけです!
前述したとおり、2020年7月27日には「お稲荷JKたまもちゃん!」の第5巻が発売されるのですが、なんとユウキレイ先生が描く、イケメンブラックキャット×ブラック企業OLの日常系4コマ漫画「佐伯さん家のブラックキャット」(秋田書店)の第1巻も同日発売予定なんです(「お稲荷JKたまもちゃん!(5)」「佐伯さん家のブラックキャット (1)」2作品、紙の単行本をご購入の方には抽選で直筆サイン入り特製ブロマイド2枚セットをプレゼント!詳しくはコミックス帯をご確認ください)。
同作の舞台のひとつであるカフェもおいなり島にあるので、ファンの方々は機会があればぜひ訪れてみてください。
※UPDATE(2020/07/30 20:00):ユウキレイ先生のおいなり島の夢番地を加筆しました。


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