次世代のゲーム体験を提供する新たなコンソール機「PlayStation 5」(以下、PS5)が、11月12日に念願のリリースを迎えました。

予約できた方は、いち早くPS5デビューを飾ったことでしょう。
また、この週末にじっくり楽しんだ人も多いはず。ですが一方で、PS5の抽選に漏れ、欲しくても買えなかったユーザーも少なくありません。

入手できない悔しさは、PS5を手に入れるまで晴れません。今後も抽選販売などに挑むことと思いますが、しばらく時間がかかるのもまた事実。そこで今回は、空き時間がある今だからこそ、PS5購入前にできることや、やっておきたい準備などをお伝えしたいと思います。

PS5は意外と大きい! いつ買ってもいいように、あらかじめスペースの確保を

新しいゲームハードを購入した場合、それまで愛用していたハードを押入などにしまい、その空きスペースに新ハードを設置するというケースがポピュラーでしょう。ですが今回発売されたPS5は、ユーザーが想像する以上に大きいので、これまでのスペースでは足りないかもしれません。

PS5のサイズは、約390mm×約104mm×約260mm(幅×高さ×奥行き)。横置きにした場合は横方向に大きく、縦置きにすると約40cmもの高さになります。現状のPS4は型番によって異なりますが、公式サイトのデータでは、約265mm×39mm×288mmです。奥行きについてはPS4の方がスペースを取るものの、高さは2倍以上。幅については、10cm以上も増えています。


PS5を縦置きで設置したい場合は、約390mmにスタンド分が加算されるので、かなりのスペースが必要です。そのため、置き場所に余裕がない方は、今のうちに模様替えなどを行っておくのもいいでしょう。場合によっては大がかりになるので、購入する前にじっくり時間をかけて取り組んでください。

今後に備え、プレイしたいPS5ソフトをチョイスしておこう

PS5を購入したら、どのタイトルで遊ぶか。その選択は、新ハードを手に入れずとも行えます。PS5を発売日に購入できなかったのは残念ですが、裏を返せば「ローンチソフト以外の選択肢もある」とも言えます。

例えば12月には、『ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~』(DL版)をはじめ、『ぷよぷよテトリス2』、『Go!Go!5次元GAME ネプテューヌ re★Verse』、『Maneater』、『OVERCOOKED! 王国のフルコース』などが控えていますし、2021年になればラインナップはさらに拡大します。

また、PS4で発売されているタイトルの一部は、PS5版へのアップグレードが予定されているものもあり、そちらを候補に入れるのもお勧めです。なお、アップグレード対応の有無はタイトルによって異なるので、その点はご注意ください。

<cms-pagelink data-text="PS5でPS4ソフトを遊ぶのも、また一興です" data-page="2" data-class="center"></cms-pagelink>

PS5でPS4ソフトだって遊ぼう!

PS5は後方互換に対応しており、多くのPS4ソフトを楽しむことができます。しかもタイトルによっては、ロード時間の短縮、フレームレートや安定性の向上といった恩恵を受けることも。そのため、PS5でPS4ソフトを遊ぶ、というスタイルもお勧めです。


また、既に発売済みのPS4ソフトならば、中古でお得に購入できるといったメリットもあります。PS5購入を見越し、今のうちに押さえておくのもひとつの手です。

PS5の普及はこれからなので、PS4の中古ソフトに影響を与えるのはまだ先になるかと思います。ですが、コアな作品やマニア向けのゲームは流通量が少ないため、早めに影響を受ける可能性も否定できません。

今はダウンロード販売もあるので、遊ぶ手段という意味ではあまり困りませんが、中古価格の方が安い場合もあるので侮れません。また、手元に置いておきたい現物派の人は、市場に在庫があるうちに確保しておきましょう。ちなみに、セール中のPS4向けダウンロードソフトをあらかじめ購入しておく、というのも賢い一手です。

「PS Plus」に加入するか、今のうちに検討しておこう

定額サービスの「PlayStation Plus」(以下、PS Plus)に加入すると、対応ソフトのオンラインマルチプレイが可能になるほか、毎月提供されるフリープレイタイトルが楽しめたり、セーブデータをオンラインストレージにバックアップできたりと、様々な恩恵を受けられます。

そしてPS5向けの特典として、「PlayStation Plusコレクション」が新たに加わりました。これは、選りすぐりのPS4タイトルをPS5向けとして配信し、そのままプレイできるというサービスです。「PS Plus」加入者なら誰でも利用できる上に、開始時点から豊富なラインナップを用意。現時点の対象タイトルは、下記の通りです。


■「PlayStation Plusコレクション」対象タイトル
・Bloodborne
・Days Gone
Detroit: Become Human
・inFAMOUS Second Son
・The Last of Us Remastered
・Until Dawn - 惨劇の山荘 -
・アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝
ゴッド・オブ・ウォー
人喰いの大鷲トリコ
・ラチェット&クランク THE GAME
・BIOHAZARD 7 resident evil
Fallout 4
FINAL FANTASY XV ROYAL EDITION
・クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!
・コール オブ デューティ ブラックオプス III ゲーム オブ ザ イヤー + ゾンビクロニクル同梱版
・バットマン:アーカム・ナイト
・バトルフィールド 1
・ペルソナ5
モンスターハンター:ワールド
歯ごたえのあるアクションや、サスペンスホラー系のADV、広大なオープンワールドを舞台とする作品など、ジャンルも多種多彩です。最新のPS5ソフトをプレイ候補に加えるだけでなく、「PlayStation Plusコレクション」の活用を視野に入れてみるのもお勧めです。

<cms-pagelink data-text="PS4と併用するのもお勧めです" data-page="3" data-class="center"></cms-pagelink>

PS4を併用する場合、プレイタイトルを割り振っておこう

現時点でPS4を楽しんでいる方は、PS5購入後の扱いについても考えておきましょう。大別すると、併用して楽しむか、PS5に完全移行するかの2択になります。

PS4で楽しめる全ての要素が、PS5に受け次がれているわけではありません。例えば後方互換ついて、公式サイトでは「4,000以上のPS4タイトルのうち、99%以上がPS5でプレイ可能」としています。厳密に言えば100%の互換は保証していないので、乗り換えてもまったく問題なし、とまではいえません。

とはいえ、PS4で出来ることの大半はPS5でも可能ですし、より上質な体験も味わえます。「スペースが限られている」「TVやモニタの回りはすっきりさせたい」という方は、完全に移行するのもひとつの手です。

PS4とPS5を併用する場合、手持ちや新たに購入するPS4ソフトをどちらのハードで遊ぶか、その割り振りがポイントのひとつとなります。遊びたいPS4ソフトが一定以上ある場合は、容量の問題があるので、PS5とPS4に分けてプレイしましょう。その場合、PS5のブースト効果をあまり考慮しなくていいタイトルを、PS4側に割り振るのが吉です。
逆に、アップグレード対応などがあるタイトルは、PS5で遊ぶ方がお勧めです。

また、ロード時間短縮などの恩恵を受けられる可能性もあるので、そういったタイトルもPS5でのプレイを考慮したいところ。見極めとしては少々乱暴ですが、分かりやすさ重視で考えるなら、ゲームデータが大きいタイトルはPS5で遊び、小さめのものはPS4でプレイする──と仕分けるのも、悪い手ではありません。

そして遊びたいゲームを仕分けた後は、PS5を購入するその日まで、PS4側に分けたタイトルを楽しんでおきましょう。

ちなみに、PS4のCUH-1000/CUH-1100シリーズの修理受付が、2020年12月25日に終了します。型番が該当し、併用も含めてPS4を今後も長く使いたい方は、愛機を今のうちにチェックしておきましょう。もし調子が悪いようでしたら、2020年12月25日までに修理を行ってください。

【修理受付終了のお知らせ】 2020年12月25日(金)をもって、PS4 CUH-1000/CUH-1100シリーズ の修理受付が終了となります。https://t.co/RwdlLRSZ6RPS4本体背面から型名をご確認いただき、修理をご検討されている場合は、こちらよりお早めにお申し込み下さい。https://t.co/0ucsVJsVbm pic.twitter.com/j8EqvjkNiX&mdash; Ask PlayStation JP (@AskPS_JP) November 10, 2020
SSDの拡張は今後の動向次第! PS5に合わせたTV・モニタの購入も時期を見て判断を

PS5購入に向けた準備のひとつとして、SSDの拡張を考えている方もいるはず。PS5搭載のSSDは825GBですが、ここからシステム分などが割かれるため、実際にユーザーが使えるのは660GB強。最近は100GBを超えるゲームも出ており、ユーザーによってはやりくりに苦労する可能性が十分あります。


この事態を打開する策として、SSDの拡張は有効な手段です・・・が、発売時点のPS5は、まだSSD拡張に対応していません。こちらは、今後のシステムソフトウェアアップデートで対応する予定なので、現段階での判断はまだ時期尚早と言えます。

SSDの拡張を考えるのは、少なくともシステムが対応してからで十分。仕様などが明らかになった後で、価格などを考慮しつつじっくり検討しましょう。

また、PS5の映像出力は4K 120Hz TVや8K TV、VRRに対応しているので、この性能に合わせたTVやモニタの買い換えも今できる準備のひとつ。しかし、こちらも無理に焦る必要はありません。

どこまでの性能を求めるかにもよりますが、ハイスペック重視で考える場合、現時点での選択肢はそれほど多くないのが現状です。要求するラインを下げれば選択肢は広がりますが、決して安い買い物ではないので、長く愛用したい場合は、市場全体の水準がもう少し上がってからでも遅くないでしょう。

むしろ、PS5が今後順調に普及していけば、その性能に合わせたTVやモニタが出てくる可能性もあります。PS5だけでも結構高額な買い物なので、映像についての出費は少し保留してみてはいかがでしょうか。

それでも「早めに買い換えたい!」という方は、PS5に合わせてゲーミングモニターを導入したレポート記事がありますので、そちらを参考にしてみてください。

【関連記事】
【実録】PS5からデビューするゲーミングモニターのススメ─決断のポイントは「遊ぶジャンル」と「部屋の環境」!フルHDだって十分魅力的な選択肢
https://www.inside-games.jp/article/2020/11/15/130048.html

PS5を購入済みのユーザーは、平行して設置場所も確保し、またソフト選びも済ませて楽しんでいることと思います。
未購入の方は、この時間を活用し、来るべき日に向けて着々と準備を済ませておきましょう。

余談ですが筆者も、残念ながら抽選販売に漏れたユーザーのひとり。いつか購入する日を夢見て、まずはスペースの確保から着手したいと思います。もちろん、今後の抽選販売もしっかりとチェックしながら。念願の獲得を目指して、お互い頑張りましょう!

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