※ゲームの性質上どうしても排泄物の話題が出てきますので、閲覧の際にはご注意ください。
日本うんこ学会は、iOS/Android向けゲーム『うんコレ』を11月15日(いいうんこの日)に配信しました。
令和の時代にここまで「うんこ」を直球で投げつけてくるゲームはそうありません。この姿勢に感銘を受けた筆者は、迷わず本作をダウンロード。気になるゲーム性をさっそく体験してきましたので、今回はそのプレイレポートをお届けします。
『うんコレ』はオープニングからツッコミどころ満載! 異世界で真っ先に行ったのは「観便」
いざアプリを遊んでみると、起動直後からプレイヤーを笑わせる仕掛けが登場。本作を手掛けた「日本うんこ学会」のロゴが達筆で表示されるうえ、なんと数パターンのボイス付き。「日本うんこ学会!」とはきはき宣言される本作の始まり方に、さっそく期待が高まります。
ゲームが始まるとプレイヤーは、トイレの流れる音をバックに異世界「ウントピア」で目覚めます。ウントピアは“トイレの向こう側の世界”らしいので、文字通り流されてきたのでしょう。
トイレットペーパー片手に話しかけてくる女神を前に、開口一番から便通の話題が展開。ストーリーはフルボイスとなっており、女神が便の太さや色、形を食い気味に聞いてきます。
異世界で目を覚ましたら、女神っぽい存在が便のことを聞いてくる……ゲーム開始からここまで1分足らずですが、異世界転生小説でもなかなか見ない怒涛の展開です。
暴走気味の女神を止めたのは、便座とナースを合体させたようなマスコット「大天使ベンジェル」でした。エンジェルではなく、ベンジェルです。
ベンジェルの登場により、便の話題はいったんストップ。先ほどから便談していた女神「カンベンヌ」が軽い自己紹介をした後に、再び便の話に戻りました。いや便に戻るの早すぎない?
そのまま話の流れで、プレイヤーの便通をチェックする「観便(カンベン)」の簡易版がスタート。なぜ自分がウントピアに召喚されたのか? ウントピアで何をすればいいのか? などは置いて、何よりも観便が優先されます。
ファースト観便を終えると、実戦形式で諸々の設定が語られました。この世界は「クリーブス」と呼ばれる敵に脅かされており、それを滅する巫女こと「メディウム」が存在。メディウムは腸内細菌を身にまとって「コロナイゼーション(変身)」することで、クリーブスに対抗してきました。
プレイヤーは世界でも珍しい腸内細菌の所有者であり、菌を解放してメディウムにまとわせることで、メディウムたちは今まで以上の力を発揮して戦えるというわけです。この時にメディウムたちの衣装は、まとう菌をイメージしたデザインに変化します。
ストレートな言い方すると、プレイヤーの大腸菌を女の子たちがまとって変身! ウントピアを脅かす敵を倒していく! といった感じ。
戦闘はいたってシンプルで、パーティーに編成したメディウムが自動でボスを攻撃します。ボスは攻撃手段として、画面上部から「手下」を召喚。画面下部の「メディウムバー」に手下が当たるとダメージを受けるので、プレイヤーは手下をタップで撃破し、メディウムバーへの到達阻止を目指します。
ボスを直接タップして攻撃することも可能。また、タップでスキルゲージを溜めて、メディウム固有の強力なスキルを撃つこともできます。ノーダメージでの連続タップ数や残り時間でスコアも上がるので、戦闘中はずっとタップし続けるのがベストです。
難易度は軽症、中等症、重症の3つが用意されており、高難度ほど敵のHPや手下の数も増加。特に重症は手下の数が膨大で、指一本では撃破が追い付きません。筆者も5本の指を総動員してやっとクリアできたほどです。
なお、オンラインランキングが用意されているので、総合スコアで他プレイヤーとの競い合いを楽しめます。
<cms-pagelink data-text="次のページ:課金の代わりに「観便」でガチャを体験! 第一印象とは真逆な『うんコレ』の本質にも迫る" data-page="2" data-class="center"></cms-pagelink>
課金の代わりに観便でガチャ! 『うんコレ』の大きな特徴「観便」を体験
本作の大きな特徴が、課金の代わりに観便をしてガチャが引けることです。
選択した便の状態によって、カンベンヌ様からのコメントも変化。良い便だった場合は「たいへんよくでました」のスタンプが、問題のある便だった場合は、より詳細な質問の後にアドバイスがもらえます。
筆者は昨晩に蒙古タンメンを食べたので、少し便に下痢っぽさが……。カンベンヌ様からのアドバイスを元に、水分補給をちゃんとしておきます。
観便を終えると、ガチャを引くために必要なアイテム「雲母」を1つ獲得。一通りプレイしたところ、雲母を貰えるのは観便だけでした。また、キャラクターを入手できるのもガチャだけなので、強くなるには観便をしてガチャを引くのが基本的な流れとなります。
なお、観便自体は1日に何回もできますが、雲母が貰えるのは1日1回だけです。
ネタ寄りに見えて実は真面目―『うんコレ』の本質は“健康管理アプリ”だった
リリース直後なのもありますが、現在の『うんコレ』は戦闘が3ステージ、アドベンチャーパートが5パートしかなく、ゲーム的なコンテンツ不足が否めません。戦闘パートを遊ぶためのスタミナ回復も遅く、できることがすぐに無くなります。
ここで改めて本作の注意書きを読み返せば、「『うんコレ』は観便がメインコンテンツです。」と記載。ゲーマー目線で物語や戦闘をメインコンテンツと考えていましたが、そんなことは無かったのです。
代表理事:石井洋介氏
本作を詳しく調べてみると、制作委員会代表理事は多くの消化器疾患の手術を行ってきた本物の医師でした。大腸に関する疾患の症状が早く出るのは便の色や形状の変化らしく、手術をする上で「早期に気付いて病院へ来ていれば……」と後悔するケースがあったとのこと。
真面目なだけの医療情報には興味が持たれないことを実感していたので、これを解決するため、多くの人にとって身近なスマホでゲームを作り、面白さの中に真面目な医療要素を混ぜて興味を持ってもらおうと考えたわけです。
これを踏まえた上で『うんコレ』を振り返ると、観便がメインコンテンツになっているのも納得です。便の色や形状をチェックできるうえ、毎日続ければ雲母も獲得できてガチャが引けると一石二鳥。
観便には連続日数ボーナスが用意されており、5日目には雲母×2個、7日目には雲母×5個が獲得できるので、大量の雲母欲しさに「明日も観便しよう!」と習慣を身につけられるのも上手いポイントです。
また、筆者はアドバイス程度で済みましたが、異常な便形状が報告された場合は医療機関への受診を勧奨するメッセージも出されるとのこと。上記のような「早期に気付いて病院へ来ていれば……」というケースも回避できます。
さらに、アドベンチャーパートや画面遷移時には、医療のミニ知識が紹介。キャラクターとの友好度を高めるコンテンツとして、そのキャラクターにまつわる医療クイズも遊べるなど、楽しみながら医療情報を学べる機会がしっかり用意されています。
第一印象は明らかにネタ寄りのゲームだった『うんコレ』ですが、その本質はとても真面目なものでした。今思えば、本作のキャッチコピー「うんこで救える命がある」も、毎日の観便でプレイヤーの異常を早期に発見できる=うんこでプレイヤーの命を救えるという意味だったと分かります。
もちろん、便をテーマにしたゲームなだけあって、前半で紹介したオープニングのようにネタへ走った部分も存在。ただ、現状はコンテンツが少なく、ゲームとして見ると物足りなさを感じてしまうのも事実です。公式Twitterによれば、シナリオが定期的に1話程度ずつ緩やかに更新されていく予定なので、今後のアップデート頻度に期待するしかありません。
これからのウントピアを救う冒険に向けて、そして自身の体調を守ることを目指して、皆さんも観便で戦力補充と健康管理を行っておいてはいかがでしょうか。
日本うんこ学会は、iOS/Android向けゲーム『うんコレ』を11月15日(いいうんこの日)に配信しました。
「うんこで救える命がある」をキャッチコピーに掲げる、腸内細菌擬人化ゲームとなる本作。
令和の時代にここまで「うんこ」を直球で投げつけてくるゲームはそうありません。この姿勢に感銘を受けた筆者は、迷わず本作をダウンロード。気になるゲーム性をさっそく体験してきましたので、今回はそのプレイレポートをお届けします。
『うんコレ』はオープニングからツッコミどころ満載! 異世界で真っ先に行ったのは「観便」
いざアプリを遊んでみると、起動直後からプレイヤーを笑わせる仕掛けが登場。本作を手掛けた「日本うんこ学会」のロゴが達筆で表示されるうえ、なんと数パターンのボイス付き。「日本うんこ学会!」とはきはき宣言される本作の始まり方に、さっそく期待が高まります。
ゲームが始まるとプレイヤーは、トイレの流れる音をバックに異世界「ウントピア」で目覚めます。ウントピアは“トイレの向こう側の世界”らしいので、文字通り流されてきたのでしょう。
トイレットペーパー片手に話しかけてくる女神を前に、開口一番から便通の話題が展開。ストーリーはフルボイスとなっており、女神が便の太さや色、形を食い気味に聞いてきます。
異世界で目を覚ましたら、女神っぽい存在が便のことを聞いてくる……ゲーム開始からここまで1分足らずですが、異世界転生小説でもなかなか見ない怒涛の展開です。
暴走気味の女神を止めたのは、便座とナースを合体させたようなマスコット「大天使ベンジェル」でした。エンジェルではなく、ベンジェルです。
ベンジェルの登場により、便の話題はいったんストップ。先ほどから便談していた女神「カンベンヌ」が軽い自己紹介をした後に、再び便の話に戻りました。いや便に戻るの早すぎない?
そのまま話の流れで、プレイヤーの便通をチェックする「観便(カンベン)」の簡易版がスタート。なぜ自分がウントピアに召喚されたのか? ウントピアで何をすればいいのか? などは置いて、何よりも観便が優先されます。
ファースト観便を終えると、実戦形式で諸々の設定が語られました。この世界は「クリーブス」と呼ばれる敵に脅かされており、それを滅する巫女こと「メディウム」が存在。メディウムは腸内細菌を身にまとって「コロナイゼーション(変身)」することで、クリーブスに対抗してきました。
プレイヤーは世界でも珍しい腸内細菌の所有者であり、菌を解放してメディウムにまとわせることで、メディウムたちは今まで以上の力を発揮して戦えるというわけです。この時にメディウムたちの衣装は、まとう菌をイメージしたデザインに変化します。
ストレートな言い方すると、プレイヤーの大腸菌を女の子たちがまとって変身! ウントピアを脅かす敵を倒していく! といった感じ。
文字にしても声に出してもヤバい内容ですね。
戦闘はいたってシンプルで、パーティーに編成したメディウムが自動でボスを攻撃します。ボスは攻撃手段として、画面上部から「手下」を召喚。画面下部の「メディウムバー」に手下が当たるとダメージを受けるので、プレイヤーは手下をタップで撃破し、メディウムバーへの到達阻止を目指します。
ボスを直接タップして攻撃することも可能。また、タップでスキルゲージを溜めて、メディウム固有の強力なスキルを撃つこともできます。ノーダメージでの連続タップ数や残り時間でスコアも上がるので、戦闘中はずっとタップし続けるのがベストです。
難易度は軽症、中等症、重症の3つが用意されており、高難度ほど敵のHPや手下の数も増加。特に重症は手下の数が膨大で、指一本では撃破が追い付きません。筆者も5本の指を総動員してやっとクリアできたほどです。
なお、オンラインランキングが用意されているので、総合スコアで他プレイヤーとの競い合いを楽しめます。
<cms-pagelink data-text="次のページ:課金の代わりに「観便」でガチャを体験! 第一印象とは真逆な『うんコレ』の本質にも迫る" data-page="2" data-class="center"></cms-pagelink>
課金の代わりに観便でガチャ! 『うんコレ』の大きな特徴「観便」を体験
本作の大きな特徴が、課金の代わりに観便をしてガチャが引けることです。
オープンニングで経験した通り、観便とは今日の便通を報告することです。便が出たか? 出なかったか? だけを聞いた簡易版と違い、こちらは色や形まで正確に報告します。
選択した便の状態によって、カンベンヌ様からのコメントも変化。良い便だった場合は「たいへんよくでました」のスタンプが、問題のある便だった場合は、より詳細な質問の後にアドバイスがもらえます。
筆者は昨晩に蒙古タンメンを食べたので、少し便に下痢っぽさが……。カンベンヌ様からのアドバイスを元に、水分補給をちゃんとしておきます。
観便を終えると、ガチャを引くために必要なアイテム「雲母」を1つ獲得。一通りプレイしたところ、雲母を貰えるのは観便だけでした。また、キャラクターを入手できるのもガチャだけなので、強くなるには観便をしてガチャを引くのが基本的な流れとなります。
なお、観便自体は1日に何回もできますが、雲母が貰えるのは1日1回だけです。
ネタ寄りに見えて実は真面目―『うんコレ』の本質は“健康管理アプリ”だった
リリース直後なのもありますが、現在の『うんコレ』は戦闘が3ステージ、アドベンチャーパートが5パートしかなく、ゲーム的なコンテンツ不足が否めません。戦闘パートを遊ぶためのスタミナ回復も遅く、できることがすぐに無くなります。
ここで改めて本作の注意書きを読み返せば、「『うんコレ』は観便がメインコンテンツです。」と記載。ゲーマー目線で物語や戦闘をメインコンテンツと考えていましたが、そんなことは無かったのです。
代表理事:石井洋介氏
本作を詳しく調べてみると、制作委員会代表理事は多くの消化器疾患の手術を行ってきた本物の医師でした。大腸に関する疾患の症状が早く出るのは便の色や形状の変化らしく、手術をする上で「早期に気付いて病院へ来ていれば……」と後悔するケースがあったとのこと。
真面目なだけの医療情報には興味が持たれないことを実感していたので、これを解決するため、多くの人にとって身近なスマホでゲームを作り、面白さの中に真面目な医療要素を混ぜて興味を持ってもらおうと考えたわけです。
これを踏まえた上で『うんコレ』を振り返ると、観便がメインコンテンツになっているのも納得です。便の色や形状をチェックできるうえ、毎日続ければ雲母も獲得できてガチャが引けると一石二鳥。
観便には連続日数ボーナスが用意されており、5日目には雲母×2個、7日目には雲母×5個が獲得できるので、大量の雲母欲しさに「明日も観便しよう!」と習慣を身につけられるのも上手いポイントです。
また、筆者はアドバイス程度で済みましたが、異常な便形状が報告された場合は医療機関への受診を勧奨するメッセージも出されるとのこと。上記のような「早期に気付いて病院へ来ていれば……」というケースも回避できます。
さらに、アドベンチャーパートや画面遷移時には、医療のミニ知識が紹介。キャラクターとの友好度を高めるコンテンツとして、そのキャラクターにまつわる医療クイズも遊べるなど、楽しみながら医療情報を学べる機会がしっかり用意されています。
第一印象は明らかにネタ寄りのゲームだった『うんコレ』ですが、その本質はとても真面目なものでした。今思えば、本作のキャッチコピー「うんこで救える命がある」も、毎日の観便でプレイヤーの異常を早期に発見できる=うんこでプレイヤーの命を救えるという意味だったと分かります。
もちろん、便をテーマにしたゲームなだけあって、前半で紹介したオープニングのようにネタへ走った部分も存在。ただ、現状はコンテンツが少なく、ゲームとして見ると物足りなさを感じてしまうのも事実です。公式Twitterによれば、シナリオが定期的に1話程度ずつ緩やかに更新されていく予定なので、今後のアップデート頻度に期待するしかありません。
これからのウントピアを救う冒険に向けて、そして自身の体調を守ることを目指して、皆さんも観便で戦力補充と健康管理を行っておいてはいかがでしょうか。
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