好きなサーヴァントのサンタ姿が楽しめるのは、クリスマスイベントならではの楽しさ。しかも正式加入すれば、今後いつでもマイルームに呼び出せますし、戦闘にも参加してくれます。
しかし、配布サーヴァントはクリスマスイベントだけではありません。累計すると、30騎近くものサーヴァントたちが配布として登場。プレイ開始時期にもよりますが、マスターたちのカルデアには、少なくない数の配布サーヴァントがその一角を占めていることでしょう。
サンタたちが戦力になるかどうかは、その他に召喚した面々に左右するところが大きいので一概には言えません。ですが、参加したマスターの多くが手に入れているであろう配布サーヴァント内での比較であれば、かなり現実的な話となるでしょう。
そこで今回は、「サンタサーヴァントの今」という視点で、配布サーヴァント内におけるサンタたちの立ち位置に迫ってみたいと思います。また、読者アンケートで最も多く票を集めたサンタサーヴァントの紹介や、コメントの一部なども合わせて紹介させていただきますので、ぜひご覧ください。
原点にして至高!「アルトリア・ペンドラゴン〔サンタオルタ〕」
『Fate』シリーズの顔とも言える「アルトリア・ペンドラゴン」のオルタが、なんとサンタ姿として登場した2015年のクリスマス。しかも、これまでの全サンタ6騎を通してみても、サンタらしい服装という点でも未だトップクラスと、原点でありながら至高のサンタサーヴァントなのです。
配布サーヴァントという点では、実装されたのは4番目とかなり早め(事前登録の「アルトリア・ペンドラゴン〔リリィ〕」を1騎目としての通算)。
今現在の環境を通してみると、スキルが全体的にシンプルで、ちょっと物足りなさがあるかもしれません。ですが、それは分かりやすく使えるとも言えますし、宝具の威力はかなり高め。全体攻撃宝具持ちの配布ライダーの中では、後発の「イシュタル」と比べても、「アルトリア・ペンドラゴン〔サンタオルタ〕」に軍配が上がります(自己バフでの比較)。
No.1サンタを決めるアンケートで寄せられた意見の中にも「周回の時に大いに役立ってもらっている」と、今も現役で活躍しているとの声がありました。また、人気投票の結果としても、堂々の第2位。惜しくも1位を逃しましたが、登場時期と入手しているマスターの割合を考えると、かなりの健闘と言えるでしょう。
敢えて難点を挙げるならば、遅くとも2016年の復刻開催時に手に入れないといけなかったところでしょうか。至高のサンタは、最も手の届かない存在でもあるようです。
イベント出演機会も多数!「ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ」
2016年のサンタとして登場したのは、「ジャンヌ・ダルク」「ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕」に続く、3騎目のジャンヌこと「ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ」。その名前の長さも、当時話題となりました。
「リリィ」なので全体的に幼く、しかし立派なサンタになろうと心がける姿は実に健気。
まず配布サーヴァントとして見ても、全体攻撃宝具持ちのランサーは彼女が初。宝具威力もあり、自身に1ターンの無敵を付与、また味方単体のHPを回復できるなど、攻防に渡って小回りのいい活躍をしてくれます。
そして、「自己変革 A」で自身のNPを20増やせるのも大きなポイントです。概念礼装の「カレイドスコープ」があれば即宝具が撃てますし、イベントなどで手に入る50%系礼装と苦組み合わせるだけでも、発動まで大きく近づけます。しかも、「自己変革 A」のスキルレベルを上げなくても、NPの増加量が変わらない点も見逃せません。
同クラス・全体攻撃宝具持ちの配布サーヴァントには、「宇津見エリセ」がいます。ですがエリセは即死効果を持つ宝具ですし、クリティカル関連の自己サポートや〔サーヴァント〕特攻状態の付与などが特徴なので、「ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ」とは棲み分けが出来ています。
ちなみに「リリィ」という在り方のおかげか、「ジャック・ザ・リッパー」や「ナーサリー・ライム」たち一緒に、子供サーヴァント枠としてイベントなどに出演する機会も少なくありません。戦闘だけでなく、シナリオ展開で顔を見る機会もある点も、彼女の強みと言えるでしょう。アンケートに届いたコメントにも「かわいいは正義」とあり、性能だけに留まらない魅力がマスターの間に広まっています。
<cms-pagelink data-text="続いては、アーチャー&エクストラクラスのサンタに迫る!" data-page="
" data-class="center"></cms-pagelink>
ジャラジャラ出るスターが楽しい!「アルテラ・ザ・サン〔タ〕」
「アルテラ・ザ・サン〔タ〕」が登場したイベント「冥界のメリークリスマス」は、メインストーリーとの関連性も深く、待望の「エレシュキガル」実装も話題となりました。ですが、「アルテラ・ザ・サン〔タ〕」の活躍あってこその結末。その意味でも、存在感は決して小さくありません。
配布サーヴァントとして見ると、単体攻撃宝具のアーチャーとして、先に「クロエ・フォン・アインツベルン」(以下、クロエ)が実装されています。「クロエ」は、全属性のバフやクリティカル関連など、様々な自己バフが得意。しかも、最大で50NPを増やすスキルもあり、これがかなり強力です。
全配布サーヴァントの中でも、使い勝手や強さの論議になると必ず名前が挙がるほど、有力なサーヴァントとして名が通っている「クロエ」。ですが、「アルテラ・ザ・サン〔タ〕」が完全に負けているのかと言えば、大きな声でNOと言えます。
自己バフのみの比較では、宝具威力は「アルテラ・ザ・サン〔タ〕」が上回ります。また、最大20NPの増加も可能。数字的には「クロエ」に劣るものの、こちらは味方単体が対象なので、他のサーヴァントのNPを増やす目的にも使える点が強みです。更に、宝具威力のアップも味方単体なので、サポート役として立ち回れる器用さがあります。
また「アルテラ・ザ・サン〔タ〕」の特徴として、大量にスターを獲得できる宝具効果も外せません。最低でも20個、自身のスキルを合わせたりオーバーチャージを果たせば、より多くのスターを生むことができます。そのため、「まずは宝具で一撃、次のターンはクリティカル攻め」といった戦略も可能に。敵のHPゲージが複数合っても、有効打と成り得る戦い方です。
こうした特徴で「クロエ」と差別化が出来ていますし、むしろ「クロエ」と並べて使うのも十分アリ。カードの配分に合わせて、それぞれがクリティカルアタッカーとして立ち回るのも一興でしょう。
そして、「アルテラ・ザ・サン〔タ〕」の強みはもうひとつあります。サンタサーヴァントはいずれも、期間限定イベントの時期を逃すと加入させることができません。しかし、「アルテラ・ザ・サン〔タ〕」が登場した「冥界のメリークリスマス」は、メイン・インタールード入りを果たしているので、一定のレアプリズムと引き換えに「アルテラ・ザ・サン〔タ〕」を加入させることが可能です。
一定の条件こそありますが、いつでも手に入る唯一のサンタこと「アルテラ・ザ・サン〔タ〕」。アーチャーの戦力が乏しい方は、彼女の加入を一考してみるのも悪い手ではありません。
唯一のエクストラクラスなサンタ!「ケツァル・コアトル〔サンバ/サンタ〕」
サンバなサンタという、一般的なサンタイメージからは歴代で最も遠い「ケツァル・コアトル〔サンバ/サンタ〕」。
そして配布サーヴァントとしての立ち位置ですが、これまで先発あるいは後発でライバルが登場しているサンタサーヴァントの中で唯一、同クラスの配布サーヴァントがいません。「ケツァル・コアトル〔サンバ/サンタ〕」のクラス・ルーラーは、現時点で9騎しかおらず、同クラスの配布サーヴァントは彼女のみ。
しかも、同じレアリティのルーラーとして見ても、ほかの「マルタ」と「アストライア」は、いずれも単体攻撃宝具。全体攻撃宝具持ちの彼女は、この時点ですでに唯一性があり、その立ち位置を脅かす配布サーヴァントは現在誰もいない状況です。
強いて難点とするならば、相性的に有利なムーンキャンサーと戦う機会が少ないため、等倍ダメージになりがちな点が挙げられます。とはいえ、数多くのクラス相手に防御有利が取れるので、戦力の穴を埋めてくれたり、持久戦に向いていたりと、活躍どころがしっかりとあるサンタです。
性能面以外で問題があるとすれば、唯一イベントの復刻が行われていない点でしょうか。今のところ、加入できたチャンスは2018年のクリスマスのみ。現在開催中の「栄光のサンタクロース・ロード ~封じられたクリスマスプレゼント~」がどうなるかは未定ですが、それ以外は全て復刻開催も行われているため、加入の機会が一度きりなのは「ケツァル・コアトル〔サンバ/サンタ〕」だけです。
プレイを開始したばかりの方ほど、「ケツァル・コアトル〔サンバ/サンタ〕」は頼もしい存在となり得る性能を持っています。
アンケートのコメントにも「サンバ姉さんが1番好きです! 高身長で明るいお姉さんが好きですし、宝具演出のジャガ村も最高ですよね…。復刻はしないのでしょうか…?」と、彼女の魅力を賞賛する一方で、復刻を気にかける声が届いています。いずれかのタイミングで訪れることを、強く願うばかりです。
<cms-pagelink data-text="ライバルの数だけ強くなれるのか? 残り2騎のサンタの魅力はここだ!" data-page="
" data-class="center"></cms-pagelink>
高難易度のバトルで活躍!「ナイチンゲール〔サンタ〕」
2019年のクリスマスイベントを彩った「ナイチンゲール〔サンタ〕」。今年10月にイベントが復刻されたこともあり、記憶が鮮明に残っている方も多いことでしょう。
同クラスの全体攻撃宝具持ちの配布サーヴァントは、歴代で3騎目に登場した「織田信長(アーチャー)」がいます。単純な宝具威力では「ナイチンゲール〔サンタ〕」が有利ですが、「織田信長」はスキルと宝具で2種類の特攻を持っており、条件を満たした場合の火力は大きく跳ね上がります。
ですが、「ナイチンゲール〔サンタ〕」の長所は、宝具ダメージではありません。まず、宝具とスキルで「敵全体の強化状態」が解除でき、敵のバフ剥がしは一級品。また、味方単体に「強化解除耐性をアップ」を付与できる上に、味方全体の弱体状態をひとつ解除することも可能。敵味方を問わない状態管理能力の高さが、「ナイチンゲール〔サンタ〕」の真骨頂です。
直接の火力に結びつくサポートは、スキルの「天使が聖夜に鳴らす鐘 EX」だけなので、いわゆる周回プレイの編成などに加わる機会はさほどありませんが、メインストーリーの難所や高難易度バトルでは、他のサーヴァントでは出来ない範囲までカバーすることも。ここぞという時に頼れる、信頼度の高い看護系サンタです。
また、戦闘には関係ない点ですが、冬なのに肌の露出が多めのサンタも少なくない中、正統派のサンタ帽を被り、赤と白に彩られた裾の長い衣装を身に纏うその姿は、「アルトリア・ペンドラゴン〔サンタオルタ〕」に次いで“サンタらしい”恰好と言えます。看護だけでなく、季節感も重視するサンタとして、貴重な存在です。
剣ではなく“拳”なセイバー!「カルナ〔サンタ〕」
5周年を超え、6度目のクリスマスとなった『FGO』では、初めての男性サンタが参上。「カルナ」としても初となる別霊基の「カルナ〔サンタ〕」が、新たに誕生しました。
現在進行形でその活躍ぶりを見ている方が多いと思いますが、配布サーヴァントの中においても、「カルナ〔サンタ〕」は激しい戦いに身を置かれています。というのも、単体攻撃宝具持ちの配布セイバーは、「カルナ〔サンタ〕」を加えると、現在3騎がひしめき合っているためです。
最も実装が早い「エリザベート・バートリー〔ブレイブ〕」は、博打要素が大きいものの、スキル「真紅の勇者伝説 EX」が上手くハマると、そのダメージは相当な伸びを見せます。また、無敵状態の付与やNP獲得量アップもあるので、現在の環境でも使いやすい性能と言えます。
そして、「葛飾北斎(セイバー)」も、かなり手強いライバルです。こちらは、スター獲得・スター集中度のアップ・クリティカル時の威力アップと、クリティカル関連の強みが揃っており、通常攻撃でもかなりのダメージを叩き出せます。その上、最大でNP20を増やせるため、概念礼装と合わせた宝具発動も可能。宝具効果とスキルで宝具ダメージを伸ばせる点も見逃せまず、自己バフでの宝具威力は「カルナ〔サンタ〕」を下します。
もちろん、「カルナ〔サンタ〕」も決して見劣りする性能ではありません。スター集中度のアップやクリティカル威力アップは「カルナ〔サンタ〕」も持っており、カード性能を上げるバフや回避状態の付与など、自己強化手段が複数あります。
また、最大20NPを味方単体に付与できるので、自分に使って宝具を発動してもよし、他のサーヴァントをサポートしてよしと、フットワークの軽さも持ち合わせています。剣(けん)ではなく拳(けん)を振るうセイバーは、ボクサー並みの軽快さが武器のひとつです。ちなみに、NPが付与できる「施しの英雄(聖夜) EX」には、「弱体無効状態」(3回・3T)の効果もあり、ギミックのあるバトルでも役立ちます。
こちらは余談となりますが、今年はセイバークラスの新サーヴァントも多く、直近だけでも「斎藤一」や「渡辺綱」といった面々が、単体攻撃宝具のセイバーとして登場しました。そのため、直後に実装された「カルナ〔サンタ〕」としては、出番を競い合う相手が特に多い状態です。
──が、ライバルが多いのは、修業時代のメンタルが色濃い「カルナ〔サンタ〕」にとって、むしろ喜ばしい事態なのかもしれません。手強いライバルがいてこそ、更なる向上が望めるもの。であれば、きっと今後も「カルナ〔サンタ〕」は、ストイックな活躍を見せてくれることでしょう。
そんな「カルナ〔サンタ〕」ですが、No.1サンタを決める人気投票では、見事第1位に輝きました! 最新のサンタゆえの話題性もありますが、元来の人気の高さ、そして今後に新たな可能性を示した展開などが、大きく支持された模様です。
到着しているコメントも「ランサーのカルナが推しなので」「自分推しだからです(全てにおいて最高)」と、カルナ人気の高さを窺わせるものをはじめ、「初の男性キャラクターでのサンタクロースで、キャラデザも設定も良かったため」といった声や、「本来のサンタは伝統的に男性だろ?」「歴代最強最高のプレゼントを施したから」などの意見が寄せられました。