iOS/Androidアプリ『Fate/Grand Order』(以下、FGO)で実施される次回の期間限定イベントは、「いざ鎌倉にさよならを ~Little Big Tengu~」。1月20日 18時より、いよいよ幕を明けます。


ストーリーの導入部などはいち早く判明しており、霊基に異常が発生した牛若丸を追い、各地の特異点を巡る冒険に挑むとのこと。また、ストーリーを最後まで進めることで、イベント限定サーヴァント「★4(SR) 鬼一法眼」が正式に加入(1月27日 18:00以降)します。

条件を満たすことで入手できる、いわゆる「配布サーヴァント」は、ガチャに頼ることなく確実に戦力を増強できる貴重な存在です。しかも宝具LV5も狙えるため、よほど手持ちの戦力が揃っていない限り、見逃す手はありません。

ですが、こういった前提以外にも、今回の「鬼一法眼」を入手しておきたいポイントがいくつかあります。まだ全容が判明した訳ではないので、推定に基づく部分もありますが、現時点において獲得を一考する価値のあるサーヴァントという点は間違いありません。

特に、ここ1年以内に始めた新人マスターには、強くお勧めしたい「鬼一法眼」。その理由について、詳しく解説させていただきます。

他と比べても層が薄くなりがちな「★4以上の全体攻撃アサシン」。その理由は?

「鬼一法眼」のクラスはアサシン。そして、公開されている宝具映像を見ると、3体の敵に対してダメージを与えているため、全体攻撃宝具という点も確定しています。この「アサシン」と「全体攻撃宝具」の組み合わせが、「鬼一法眼」の獲得を強くお勧めしたい大きな理由のひとつです。


全体攻撃宝具持ちのアサシンは、これまで多数実装されてきました。ですが、例えば『FGO』を始めたばかりの初心者が「お勧めの全体攻撃宝具のアサシンは誰ですか?」と質問した場合、現実的な返答としては「★3の風魔小太郎」と返ってくることが少なくありません。

★4以上のサーヴァントを狙うのは、簡単ではありません。ですが、ある程度遊び続けていれば、★5は滅多になくとも、★4サーヴァントなら(よほど運が悪くない限り)手に入ります。「狙ったサーヴァントではないものの、戦力的に役立つ★4サーヴァントがたまたま来た」という経験を持つ方は、少なくないでしょう。

ですが、「★4以上の全体攻撃宝具持ちアサシン」については、たまたま手に入る機会がかなり稀です。というのも、ピックアップ対象外でも登場する可能性を持つ、俗に言う「恒常サーヴァント」の中に、「★4以上」「全体攻撃宝具」「アサシン」の条件を満たすサーヴァントが1騎もいないためです。

■★4・★5 恒常アサシン一覧
・ジャック・ザ・リッパー
・刑部姫
・ステンノ
・エミヤ〔アサシン〕
・カーミラ
・新宿のアサシン
・不夜城のアサシン
・アサシン・パライソ

ストーリー召喚を含めれば、ようやく「加藤段蔵」と「虞美人」が条件を満たします。が、排出確率を考えると、ストーリー召喚で特定のサーヴァントを狙い打つのはかなり厳しいため、現実的ではありません。

そのため、「★4以上」「全体攻撃宝具」「アサシン」の全条件をクリアするサーヴァントを手に入れるには、ピックアップされた上での召喚が主な狙い目となります。しかし、当然ですがピックアップの対象になる必要があるので、狙える機会はごく僅か。

基本7クラスのうち、アサシン以外の全クラスに「★4以上」「全体攻撃宝具」の恒常サーヴァントが複数存在します。
逆にアサシンだけは、全体攻撃宝具を持つ★4以上のサーヴァントを、恒常から入手するのは不可能なのです(2021年1月時点)。前述の質問への返答が、フレンドポイント召喚で入手可能な「風魔小太郎」となるのも、こういった理由ゆえとなります。

ですが、ガチャに頼らずとも、★4以上の全体攻撃宝具持ちアサシンを入手できる例外的な手段が存在します。それこそが、配布サーヴァントの獲得であり、今回の「鬼一法眼」を見逃せない理由に他なりません。

ピックアップ対象となり、そのガチャに挑んで、限られた聖晶石(=試行回数)で当たりを引く──このハードルを乗り越えなければ、★4以上の全体攻撃宝具持ちアサシンをガチャで入手することができません。一方、イベントをクリアすれば「鬼一法眼」は手に入ります。

基本7クラス・★4以上の単体/全体攻撃宝具持ちの中でも、全体攻撃宝具持ちアサシンの入手は、特に厳しい部類。遊び始めたばかりの新人マスターならば、機会と運に恵まれない限り、この部分の戦力は不足しがちです。そのウィークポイントを、今回の「鬼一法眼」が埋めてくれるので、その点だけでも獲得する価値のあるサーヴァントと言えるでしょう。

<cms-pagelink data-text="「鬼一法眼」の入手をお勧めしたい理由は、まだまだあります!" data-page="2" data-class="center"></cms-pagelink>

ATKや宝具の性能など、可能性を感じさせる点も多数

「★4以上」「全体攻撃宝具」「アサシン」という、薄くなりがちな戦力を穴を埋めてくれるであろう「鬼一法眼」。ですが、注目したい点はそこだけではありません。

★5アサシンは文字通り格が違う存在なので、まずは他の★4アサシンと比べる形で、「鬼一法眼」の魅力を推察したいと思います。
ひとつめは、与ダメージに直接影響するATKについて。「鬼一法眼」の最大ATK(LV80時)は9434と、同じ★4アサシンの中ではかなり高めの数字です。

アサシンは全体的にATKが低めの傾向にあり、★4だと8000台のATKも珍しくありません。そのせいもあり、恒常の★4アサシン全員と比べても、「鬼一法眼」の方がATKで上回っています。期間限定の「牛若丸(アサシン)」や、鬼一法眼と同じ配布の「グレイ」など、僅かの差で負ける相手もいるものの、ほぼ同水準なので、同クラス・同レアの中では恵まれたATKと言えるでしょう。

また、これまで全体攻撃宝具持ちの配布アサシンは、2騎登場しています。1騎目は、2016年に実装された「スカサハ〔アサシン〕」。理由は後述しますが、「鬼一法眼」の宝具属性はクイックと思われるので、同じ属性の「スカサハ〔アサシン〕」とは役割が被るかもしれません。

ただし「鬼一法眼」の方がATKが高いので、スキルやカード性能で劣っていなければ、彼女と同等以上の活躍が見込めるでしょう。そもそも「スカサハ〔アサシン〕」が獲得できるイベントはすでに復刻済みなので、少なくとも当面手に入る目途はありません。そのため未所持の方(新人マスター含む)にとっては、「スカサハ〔アサシン〕」と比較する必要すらないので、「鬼一法眼」の獲得を目指すのがお勧めです。

もう1騎は、前述でも触れた「グレイ」です。
彼女は自身のNPを20増やすスキルを持つほか、自バフなども豊富ですし、〔死霊〕特攻状態の付与も可能。そのため基本的にダメージは高めですし、死霊相手ならば同クラスの★5を凌ぐダメージを叩き出す、頼もしいアタッカーです。

そんな「グレイ」と比べるには、「鬼一法眼」に関する情報が少なすぎますが、向こうの宝具はバスターなので、住み分けは十分にできます。なお、「グレイ」が獲得できるイベントはまだ未復刻。この先、入手できる可能性はあるものの、それがいつになるのかは全くの未定です。「グレイ」に惹かれる方も、まずは「鬼一法眼」を手に入れておくのがベターでしょう。

最後は、「鬼一法眼」の宝具「六韜三略・魔王尊大羽扇」に注目。全体攻撃アサシンの貴重さについては既に触れましたが、ここでは性能面について迫ります。

現段階では、「六韜三略・魔王尊大羽扇」の詳細は発表されていません。ですが、公開済みの宝具映像を見ると、いくつか推察できる点があります。

まず宝具の属性についてですが、攻撃を繰り出す直前に「クイックアップ」の表示が確認できました。このことから、「六韜三略・魔王尊大羽扇」はクイック属性の可能性が高そうです。


クイック系のサポートと言えば、「スカサハ=スカディ」。現時点では入手できないサーヴァントですが、フレンドから借りてくるだけでも、「鬼一法眼」の力を存分に活かせそうです。また、同じクラスの「不夜城のアサシン」に支援してもらう手もあります。

そして敵へのヒット数をチェックしたところ、1体当たり6~7HITしている模様。(おそらく7HIT)。まずは断続的に3HIT、そして一気に3~4HITの攻撃を叩き込んでおり、全体のHIT数はかなり多いと見てよさそうです。

HIT数が多いということは、スターの発生数やNP獲得量が大きい可能性が十分あります。蓋を開けてみるまで正確なところは分かりませんが、現時点では期待したくなるHIT数なのも確か。概念礼装やサポート次第では、クリティカルによるダメージ増や、宝具の連射などを視野に入れることができるかもしれません。

新人マスターの戦力を支えてくれるだけでなく、これまでの全体攻撃★4アサシンとは一線を画する──かもしれない可能性を感じさせてくれる「鬼一法眼」。推定の部分もありますが、現時点の情報だけでも、手に入れて損のないサーヴァントだと思われます。特に1年以内に『FGO』を始めた方は、是非「鬼一法眼」をゲットしてください!

<cms-pagelink data-text="「平景清」も、注目したい新サーヴァント!" data-page="3" data-class="center"></cms-pagelink>

「平景清」について注目したいポイントは?

「鬼一法眼」については以上となりますが、同じイベントで実装される「★5(SSR) 平景清」にも少々触れてみたいと思います。
確定している情報は鬼一法眼よりも多く、宝具の内容なども判明済みです。

宝具はクイック属性の単体攻撃宝具で、クラスはアヴェンジャー。「宝具の攻撃範囲」と「レア度」が並ぶ同クラスのサーヴァントとしては、「ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕」がいるので、彼女と比較する形で「平景清」の特徴に迫ってみます。

まずATKですが、こちらは「ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕」の圧勝。全サーヴァントの中でも一番高いATK(13244)を持っているため、「平景清」でも超えがたい壁となりました。といっても、「平景清」のATKも12705と高水準なので、決して低いわけではありません。

スキルについては、「平景清」の詳細がまだ未定なので比べられませんが、参考までに。「ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕」は様々なバフを持ち、クリティカル関連に強い一面もあります。ただし、スター発生に繋がるスキルはないので、十全に活かすにはサポートが欠かせません。

「ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕」の宝具は、高いATKに支えられた威力のほかに、「強化無効状態を付与」の効果も侮れません。ブレイク後のバフを防ぐケースもあるので、なかなか便利です。また、呪い状態も付与できるため、パーティ編成によっては面白い立ち回りも可能。

ですが、「平景清」の宝具も負けていません。まず、攻撃前に「強化状態を解除」が発動するため、この点だけでもかなり使いやすい宝具と言えます。ブレイク後の行動にも対応できる「強化無効状態を付与」と、相手のバフごと叩き斬る「強化状態の解除」。活躍する場面が異なるだけに、いずれも強力な効果と言えます。

そして「平景清」の宝具は、「自身に付与されている〔復讐の怨念〕状態の数に応じて威力がアップ」という効果があるため、ダメージを更に伸ばすことが可能です。この〔復讐の怨念〕状態の付与の仕方はまだ不明ですが、おそらく自身のスキルによるものでしょうし、威力の上がり具合次第ではかなりのダメージ増も考えられます。

宝具によるダメージそのものについては、〔復讐の怨念〕状態による威力向上が未知数ですし、その他のスキルの影響も考える必要もあるので、まだ一概には言えません。ですが、「ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕」の地位を脅かす可能性を持つ「平景清」もまた、気になる存在と言えるでしょう。

実装後に性能を確認する価値は十分あると思われるので、始めからスルーを決めつけず、「平景清」の登場を見守るのがお勧めです。もちろん、キャラクターとして強く惹かれている場合は、無理のない範囲でガチャに挑みましょう。

戦力の穴を埋めてくれそうな「鬼一法眼」に、〔復讐の怨念〕状態を活用する高ダメージが期待できそうな「平景清」。昨年からここまで、それぞれ特色を持つ新サーヴァントが多数登場しましたが、今回の2騎も興味深い存在です。まずは「鬼一法眼」の正式加入を目指しつつ、「平景清」のピックアップ召喚に挑むかどうか、しっかりご一考ください!
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