https://youtu.be/bVsVYIS4CP0
『UNDERTALE』はかわいらしいドット絵でありながらシリアスで謎めいたストーリーが特徴で、それに魅了された方も多いはず。この「見た目はかわいいのに、実は不気味」というのは人を惹き付けるのです。
先日、さまざまなゲームの体験版を遊べる「Steamゲームフェスティバル」を眺めていたところ、まさしくそんなゲームに出会いました。その名は『すみれの空』。この作品、見てわかるようにすごく美しくてかわいいのですが……!
◆すみれたちがいる世界はもしかして……?
『すみれの空』は、GameTomoという千代田区の会社が開発している作品で、Steamとニンテンドースイッチで近日発売予定です(Steam版は2021年3月予定)。山村の村に住む人見知りな少女「スミレ」が主人公で、花のような精霊と一緒に田舎町を冒険します。
もう「花のキャラクター」の時点でめちゃくちゃ不穏ですよね。『UNDERTALE』にも最初にフラウィという花のキャラクターが出てくるのですが、そいつもまたかわいいだけではない存在なのです。
『すみれの空』に出てくる花の精霊は基本的に友好的なものの、すみれと何かを契約しており「とびっきりの一日」を過ごしてほしいと命令してきます。また、この花は神社のような神聖な場所になぜか入れなかったり、イタズラ好きらしかったりと、やたらと不穏なんですよね……。
もちろんこれだけなら思い過ごしかもしれないのですが、そもそもこの世界、どうも死後の世界のような雰囲気があるのです。猫やカカシといったものまで喋るありえない世界ですし、のどかな雰囲気なのに気温は妙に低いそうで、さらにすみれは死んだと思われるおばあちゃんに会いたいと願っています。
物語の最中には、すみれたちの行く手をさえぎるカラスが登場。一見するとカラスは悪者にも見えるのですが、どうやら彼らは“世界の秩序の守り手”らしく、すみれに対して「ここはおまえの世界ではない!」と警告してくるのです。
さらに、花の精霊の導きによってすみれは川を渡ることになります。しかし、川は白鳥によって守られており、渡るには2枚のコインを渡す必要があるのです。これ、なんだか死後の世界に行くための「三途の川の渡し賃」みたいですよね……。
◆もう、すべての要素がこわい
このほかにも不穏な要素ばかり。たとえば最初に出会う猫は「すずらんの花」を欲しがります。確かにこの花はかわいいのですが毒もあり、猫がうっかり食べてしまうと……。
本作ではさまざまなものを調べられるのも特徴です。家の隅に行くと、すみれのパパが街へ出て行ってしまったことがわかります。そして、それを聞いてニコニコしている花の精霊。別の会話では、すみれのママとパパが喧嘩していることもわかります。
さまざまな箇所で選択肢もあるのですが、たとえばカラスに対して石を投げるとすみれの頭上に不穏な色の花が咲きます。本作は選択によって結末に変化が現れるそうなので、どうしても嫌な結果を想像してしまいますよね。
また、すみれはノートに自分のやりたいことを書き出すのですが、これまた不穏。「チエ(友達)にやり返す」(何か恨むほどのことをされたらしい)、「新しい友だちをつくる」(つまり友達がいないらしい)、「だれかに愛される」(つまり愛されていないらしい)など、いや~な感じのことばかり。すみれは心に闇を抱えているのでしょう。
『すみれの空』はビジュアルも優れていて、穏やかな色合いや心穏やかになる景色がたくさん込められています。一方で、実際に遊んでみるとめちゃくちゃ不穏。3月に発売される製品版ではいったいどうなってしまうんだ……と期待と不安が膨らみます。
『UNDERTALE』はかわいらしいドット絵でありながらシリアスで謎めいたストーリーが特徴で、それに魅了された方も多いはず。この「見た目はかわいいのに、実は不気味」というのは人を惹き付けるのです。
先日、さまざまなゲームの体験版を遊べる「Steamゲームフェスティバル」を眺めていたところ、まさしくそんなゲームに出会いました。その名は『すみれの空』。この作品、見てわかるようにすごく美しくてかわいいのですが……!
◆すみれたちがいる世界はもしかして……?
『すみれの空』は、GameTomoという千代田区の会社が開発している作品で、Steamとニンテンドースイッチで近日発売予定です(Steam版は2021年3月予定)。山村の村に住む人見知りな少女「スミレ」が主人公で、花のような精霊と一緒に田舎町を冒険します。
もう「花のキャラクター」の時点でめちゃくちゃ不穏ですよね。『UNDERTALE』にも最初にフラウィという花のキャラクターが出てくるのですが、そいつもまたかわいいだけではない存在なのです。
『すみれの空』に出てくる花の精霊は基本的に友好的なものの、すみれと何かを契約しており「とびっきりの一日」を過ごしてほしいと命令してきます。また、この花は神社のような神聖な場所になぜか入れなかったり、イタズラ好きらしかったりと、やたらと不穏なんですよね……。
もちろんこれだけなら思い過ごしかもしれないのですが、そもそもこの世界、どうも死後の世界のような雰囲気があるのです。猫やカカシといったものまで喋るありえない世界ですし、のどかな雰囲気なのに気温は妙に低いそうで、さらにすみれは死んだと思われるおばあちゃんに会いたいと願っています。
物語の最中には、すみれたちの行く手をさえぎるカラスが登場。一見するとカラスは悪者にも見えるのですが、どうやら彼らは“世界の秩序の守り手”らしく、すみれに対して「ここはおまえの世界ではない!」と警告してくるのです。
これってやっぱり……!
さらに、花の精霊の導きによってすみれは川を渡ることになります。しかし、川は白鳥によって守られており、渡るには2枚のコインを渡す必要があるのです。これ、なんだか死後の世界に行くための「三途の川の渡し賃」みたいですよね……。
◆もう、すべての要素がこわい
このほかにも不穏な要素ばかり。たとえば最初に出会う猫は「すずらんの花」を欲しがります。確かにこの花はかわいいのですが毒もあり、猫がうっかり食べてしまうと……。
本作ではさまざまなものを調べられるのも特徴です。家の隅に行くと、すみれのパパが街へ出て行ってしまったことがわかります。そして、それを聞いてニコニコしている花の精霊。別の会話では、すみれのママとパパが喧嘩していることもわかります。
さまざまな箇所で選択肢もあるのですが、たとえばカラスに対して石を投げるとすみれの頭上に不穏な色の花が咲きます。本作は選択によって結末に変化が現れるそうなので、どうしても嫌な結果を想像してしまいますよね。
また、すみれはノートに自分のやりたいことを書き出すのですが、これまた不穏。「チエ(友達)にやり返す」(何か恨むほどのことをされたらしい)、「新しい友だちをつくる」(つまり友達がいないらしい)、「だれかに愛される」(つまり愛されていないらしい)など、いや~な感じのことばかり。すみれは心に闇を抱えているのでしょう。
『すみれの空』はビジュアルも優れていて、穏やかな色合いや心穏やかになる景色がたくさん込められています。一方で、実際に遊んでみるとめちゃくちゃ不穏。3月に発売される製品版ではいったいどうなってしまうんだ……と期待と不安が膨らみます。
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