年末が近い11~12月や年度末の3月は、人気作の発売が集中しやすい時期。年末商戦や決算に向けてといった理由があるため、この流れはすっかり定番と言えます。


一方で、この時期以外に人気タイトルの発売が集まることも少なくありません。夏に備えた動きを見せるこの6月・7月も、見逃せないタイトルが続々と登場。今月前半の時点で注目作がリリースされていましたが、ここから約1ヶ月間の展開も見逃せません。

そこで今回は、この時期にリリースされるタイトルの中から、特に話題となりそうな期待作を独断でピックアップし、まとめてご紹介! 新たに遊ぶ1本や、夏の長期休暇に向けて新作をチョイスしたい方は、6月・7月の動向をしっかりとチェックし、プレイするタイトルを厳選しておきましょう。

■まずは、6月前半の動きをおさらい
今後の展開へ迫る前に、まずは今月の前半に登場したラインナップをおさらい。既にリリース済みですが、気になるタイトルがあれば、今後のプレイ予定に加えておきましょう。

今月の話題作の中で真っ先に先陣を切ったのが、アクションRPG『ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス』(PSO2:NGS)。オンラインで遊ぶ『ファンタシースターオンライン2』(PSO2)の新たな展開ですが、単なるアップデートではなく、冒険の舞台やキャラクターなどを一新。しかも、マップがオープンフィールド化を果たし、ゲームとしての形も大きく変わりました。

基本プレイ無料なので、気軽に始められるのも嬉しいポイント。PS4/ニンテンドースイッチ/PC向けに展開しているので、対応ハードを持っている方は、まず触れてみるのもひとつの手です。

続いては、昨年PS4向けにリリースされた『ファイナルファンタジーVII リメイク』をベースに、新要素を加えたPS5ソフト『ファイナルファンタジーVII リメイク インターグレード』です。
PS4版からさらにパワーアップを遂げ、「ユフィ」が主役の新規エピソードも追加。PS5版のみという点が悩ましいところですが、本体を所持している方はこちらも候補に加えてみては。

そして、『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』も、見逃すには惜しい作品です。こちらもPS5ソフトですが、ハードの特性を遺憾なく発揮したゲーム性は、アクションの手応え・没入度・爽快感も新世代レベル。興奮と快適さが両立するプレイ体験は、『ラチェクラ』ファンならずとも、魅力的に感じることでしょう。

■6月24日・25日のラインナップがまずヤバい!
【『戦国無双5』:ニンテンドースイッチ/PS4/Xbox One/PC】

おさらいした3作品も気になるものばかりですが、本日6月24日の注目作ラッシュにも驚かされます。まずは、一騎当千の無双アクションシリーズの最新作『戦国無双5』が発売(PC版のみ7月27日配信)。

若き日の信長や光秀の出会いから本能寺の変まで、その激動の時代をドラマティックに描く物語は、興味を大きくかき立てられるところ。明智家臣の「斎藤利三」や今川義元の姪「瀬名」など、新規参戦武将も加わり、今回も刺激的で豪放なアクションを味わわせてくれることでしょう。

【HDリマスター版『聖剣伝説 Legend of Mana』:ニンテンドースイッチ/PS4/PC】

1999年に発売されたオリジナル版をベースに、「どこでもセーブ」や「エンカウントOFF」などの新機能を搭載し、名作がさらに遊びやすくなって帰ってきます。

グラフィックの高解像度化や画面比率の変更といった基本的な部分にも手が入っている反面、美しく独特なビジュアルやユニークなキャラクターなどのセンスはそのまま。オリジナル版の要素をそのまま受け継ぎ、変わらぬ魅力を放っています。
ダウンロード版が3,520円とお手頃なので、その点でも手が出しやすい1作です。

【『ハデス』:ニンテンドースイッチ(PC版はリリース済み)】

ギリシャ神話をモチーフにしたダークファンタジーな世界を舞台に、スタイリッシュでハイテンポなバトルを繰り広げる『ハデス』。ローグライクな要素とキャラクタービルドの組み合わせが、プレイの止め時を見失う没入感を実現しています。

この『ハデス』は、6月24日に配信されるスイッチ版を除くと、今のところPC向けにしかリリースされていません。そのため広いユーザー層への認知度は一歩及びませんが、昨年行われた「The Game Awards 2020」にて、ゲーム・オブ・ザ・イヤー部門にノミネートされた経歴を持っており、昨年のNo.1ソフトに推す人もいるほど。未体験の方は、プレイを検討する価値がある1本です。

【『SCARLET NEXUS』:PS5/PS4/Xbox Series X | S/Xbox One/PC】

自分と仲間が持つ様々な「脳力」を駆使し、異形の生命体「怪異」と戦うブレインパンク・アクションRPG『SCARLET NEXUS』。展開の早いバトルは、瞬時の判断で戦局を大きく左右し、危険と隣合わせの爽快感を存分に演出してくれます。

アニメ調のキャラグラフィックや、独自の繁栄を見せる近未来的世界観は、人によって相性の合う、合わないがあるかと思いますが、「脳力」の使い分けによる多彩な戦い方は手応え満点。この世界観やテンポのいいバトルアクションにピンと来る方は、この『SCARLET NEXUS』もお勧めです。

【『マリオゴルフ スーパーラッシュ』:ニンテンドースイッチ】

6月を締めくくるのは、25日に発売される『マリオゴルフ スーパーラッシュ』。お馴染みのゴルフシリーズ最新作が、ニンテンドースイッチに登場します。
従来のような操作に加え、Joy-Conをゴルフクラブのように振って遊ぶ「スイング操作」もあり、臨場感たっぷりに楽しむことも可能です。

そして、本作ならではの新要素「スピードゴルフ」は、これまでになかった画期的で新しいゴルフゲーム体験を提供。これは、打数ではなく、カップインまでの“速さ”を競う遊びになっており、かつてないスピーディなゴルフを味わえます。他のプレイヤーとの駆け引きも重要なので、この新体験に触れたい人は、『マリオゴルフ スーパーラッシュ』のチェックもお忘れなく。

■7月も魅惑的なラインナップが続々と
【『クレヨンしんちゃん「オラと博士の夏休み」~おわらない七日間の旅~』:ニンテンドースイッチ】

夏という時期に遊ぶ1作としてピッタリなのが、7月15日に発売される『クレヨンしんちゃん「オラと博士の夏休み」~おわらない七日間の旅~』。タイトルからも分かる通り、あの「野原しんのすけ」が過ごすひと夏の出来事を、プレイヤーも一体となって楽しめる作品です。

夏を彩るゲーム作品といえば、『ぼくのなつやすみ』シリーズを思い出す方も多いはず。本作は『ぼくなつ』シリーズの綾部和氏をはじめ、夏を描くに相応しい開発陣が集まっており、忘れがたい夏休みを存分に描くであろう期待感に満ちています。映像を見るだけでも、夏の気配が伝わってきそうなあの臨場感、たまりません。

【『ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD』:ニンテンドースイッチ】

Wiiで好評を博した人気作が、装いも新たに『ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD』として、7月16日に登場。大空と地上に広がる大冒険に挑み、幼なじみの少女・ゼルダを探す旅が、ニンテンドースイッチで蘇ります。

Wii版のリモコン操作を踏襲し、スイッチ版ではJoy-Con 2本持ちによるプレイに対応。
剣と盾を振るうバトルを直感的に楽しめます。また、ボタン操作も可能なので、携帯モードやニンテンドスイッチ ライトでプレイしたい方もご安心ください。

【『新すばらしきこのせかい』:ニンテンドースイッチ/PS4/PC】

7月27日にリリースされる『新すばらしきこのせかい』は、『すばらしきこのせかい』シリーズの最新作。サイキックを駆使するバトルは、3D空間を駆け巡るハイスピードACTへと進化し、新たなプレイ感で『すばせか』の新たな扉を開きます。

シリーズの原点となるDSソフト『すばらしきこのせかい』が発売されたのは、2007年7月27日。独自性の高いバトルや刺激的な物語で、当時高い評価を得ました。ですが、iOS/Android向けの『Solo Remix』や、新規シナリオを加えたスイッチ版『すばらしきこのせかい -Final Remix-』などが登場したものの、完全新作は長らく訪れておらず、今回が待望の新展開となります。14年越しの進化、とくとご覧あれ!

【『大逆転裁判1&2 -成歩堂龍ノ介の冒險と覺悟-』:ニンテンドースイッチ/PS4/PC】

『逆転裁判』シリーズから約100年遡り、19世紀末の法廷劇を描いた『大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-』と『大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-』。3DS向けに登場したこの2作品がセットになり、『大逆転裁判1&2 -成歩堂龍ノ介の冒險と覺悟-』として7月29日に発売を迎えます。

『大逆転裁判』の物語を最後まで一気に楽しめる本作は、50時間を超えるほどの大ボリューム。しかも、3DS版の時点でシナリオは高く評価されており、その面白さは既に折り紙付きです。全10話による濃厚な物語と数多の謎が、あなたを待っています。


6月・7月の注目作、いかがだったでしょうか。今回は厳選したタイトルを紹介しましたが、この他にも『わるい王様とりっぱな勇者』や『カリギュラ2』も6月24日に発売されますし、7月には『モンスターを倒して強い剣や鎧を手にしなさい。死んでも諦めずに強くなりなさい。勇者隊が魔王を倒すその日を信じています。』に『地球防衛軍2』、『戦場のフーガ』なども控えています。

どこを見ても気になるタイトルばかりの、この1ヶ月。あなたは、どのタイトルを手に取りますか? 興味が湧いたタイトルを見逃すことなく、しっかりと視野に入れておきましょう!
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