一方で、過去の名作をもてはやすのは“思い出補正”の影響が大きいと思われがち。ですが、そんなことはありません。そこで今回は、思い出補正を超えていく「今プレイしても面白い『任天堂』ゲーム3選」を紹介していきます。
マリオとヨッシーの絆の原点!『スーパーヨッシーアイランド』
1995年に『スーパーファミコン』用アクションゲームとして発売された同作は、その名の通りヨッシーが主人公。後に「ベビィマリオ」と呼ばれる赤ちゃんを背負って、色とりどりのヨッシーたちがリレー方式で冒険していきます。
ゲーム性はオーソドックスな横スクロールアクションで、指定されたゴールを目指すというもの。敵を食べてタマゴに変換したり、そのタマゴを投げて敵を攻撃したりと様々なアクションが用意されています。
また、同作は従来の「スーパーマリオ」シリーズと違って敵に触れても即アウトにならないのでアクションゲーム初心者にもオススメ。手書き調の温かみのあるグラフィックにも定評がありました。
シリーズ最高傑作!?やりこみ要素満載の『スーパーメトロイド』
10月8日に、およそ19年ぶりとなる完全新作『メトロイド ドレッド』が発売された「メトロイド」シリーズ。同作は初週で8,6万本売り上げるなど好調ですが、ここではシリーズ最高傑作と名高い1994年発売の『スーパーファミコン』用ゲーム『スーパーメトロイド』を紹介します。
シリーズとして3作目に当たる本作は、主人公のサムス・アランを操作し、宇宙海賊のせん滅を目的とする横スクロールアクション。
気になるゲーム性ですが、『スーパーヨッシーアイランド』とはうってかわってアクションゲームに不慣れな方にとってはかなり高い難易度と言えるでしょう。しかしながら、道中で拾えるアイテムでサムスを強化していけばその限りではありません。
また、クリア後にはアイテムの取得率やクリアタイムが表示されるなど、やりこみ要素も満載。現代のゲームと比較しても、そのやりごたえはかなりのものです。アクションゲームに自信のある方は、ぜひ挑戦してみてください。
ゲーム業界に革新をもたらした『ゼルダの伝説 時のオカリナ』
1998年に発売された『NINTENDO 64』用ゲーム『ゼルダの伝説 時のオカリナ』は、シリーズ初の3D作品。2002年に『ゼルダの伝説 風のタクト』の予約特典として『ニンテンドー ゲームキューブ』に移植され、2011年には『ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D』として『ニンテンドー3DS』でリメイクされました。
本作の特徴といえば、なんといっても「Z注目システム」でしょう。敵や物体に対してZボタンを押すことでターゲット化できる同システムは、3Dゲームの課題とされていた敵に対する細かい照準補正を解決し、後のゲーム業界へ大きな影響を与えました。
そんな画期的なシステムと『時のオカリナ』の自由なゲーム性が相まって、他のゲームでは味わえない没入感を演出。各ダンジョンに用意された謎解きの難易度も絶妙で、一工夫を求められることも多いため飽きずに遊び尽くすことが可能です。
さらに、『時のオカリナ』は3Dゲームの完成形との呼び声が高く、今プレイしてもまったく古臭さは感じません。むしろ、ゲーム好きの間では本作を超える3Dゲームは未来永劫現れることはないとまで言われているようです。
なお、本稿で紹介した3作品は「スーパーファミコン Nintendo Switch Online」及び「NINTENDO 64 Nintendo Switch Online」で気軽にプレイ可能。興味のある方は、現代でも燦然と輝く名作たちを遊んでみてください。