今のところ公式ではコンシューマー化の動きは見られませんが、今回はあえて将来的な『ウマ娘』のゲーム展開について考察。ファンたちの需要や実現可能性を考えながら、格闘ゲーム/レースゲーム/リズムゲームの3つに分けて予想していきます。
実現は難しいけど…「格闘ゲーム」の可能性
もっともコンシューマーゲーム化を希望する声が目立つのは、格闘ゲーム。とくに昨年2月、PlayStation 4で『グランブルーファンタジー ヴァーサス』が発売されたことをきっかけとして、《グラブルが格ゲー出せたんだから、ウマ娘もいけるはず!》《ウマ娘もVSゲー出ないかなぁ…》といった声が続出しました。
『グランブルーファンタジー ヴァーサス』は、『ウマ娘』と同じCygamesの人気スマホゲームである『グランブルーファンタジー』のスピンオフにあたる作品。同作に登場するキャラクターが画面を縦横無尽に飛び回る格闘ゲームです。
『ウマ娘』では固有スキルの演出にて、やけに“戦えそう”な描写をされているキャラクターが多い印象。銃を乱射するタイキシャトルに薙刀を振り回すグラスワンダー、ブランチャをかますエルコンドルパサーなど、コミカルながらも独特な戦闘スタイルを披露してきました。自分の好きなウマ娘が格闘ゲームでどんな技を出すのか、想像してみるのも楽しいでしょう。
ただ、残念ながら11月10日に更新された「二次創作ガイドライン」において、「暴力的・グロテスクなもの」の禁止が発表されたばかり。そう考えると、「ウマ娘」の格闘ゲームが実現する可能性は低いかもしれません。
ある意味“鉄板”のジャンル?「レースゲーム」の可能性
『ウマ娘』といえば、レース場を全力で駆けるウマ娘たちの熱い魂のぶつかり合いが魅力。レースは今までの育成の総決算なので、鑑賞するだけでも気持ちが昂ります。ただ、中には自分でウマ娘を操作したいという人も多いようで、「レースゲーム」の需要も見逃せません。
自分の手でウマ娘を操作し、直接勝利に導くことができれば、トレーナー冥利に尽きるというもの。ぜひ実現してほしいジャンルではありますが、こちらにも1つ問題があります。というのも、現在“競馬ゲーム”と呼ばれるジャンルの作品は数多くありますが、『ダービースタリオン』や『ウイニングポスト』といった育成SLGが主流。レースゲームはあまり多くありません。スタミナの概念や馬場状態の確認が重要になる競馬をレースゲームのシステムに落とし込むのは、思いの外難しいようです。
もし『ウマ娘』をレースゲーム化するとしても同じ問題が立ちはだかりそうですが、逆にそれらの要素を上手く調整できれば、画期的な作品が生まれることでしょう。
かわいいウマ娘にぴったり!「リズムゲーム」の可能性
『ウマ娘』のゲーム内で、レースと並ぶ人気を誇るのがウイニングライブ。ライブ要素を好むあまり、「リズムゲームにしてほしい!」と願う声も少なくありません。たしかにウイニングライブは豊富なボーカル曲とモデリングの美しさ、モーションのかわいらしさ…どれをとっても素晴らしく、単体の作品として楽しめる完成度を誇っています。
Cygames制作のリズムゲームといえば、スマホゲームですが『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』が有名。さらに同作には、PlayStation VR向けに『アイドルマスター シンデレラガールズ ビューイングレボリューション』というゲームも発売されています。ゲームの内容は、アイドルたちのライブをVR上で臨場感たっぷりに楽しめるというもの。同じシステムでウマ娘のアイドル、“ウマドル”に踊ってもらうゲームが発売されれば、ユーザーたちは大満足するのではないでしょうか。
格闘ゲームやレースゲームと比べると、リズムゲームは比較的現実味がありそうなアイデアかもしれません。果たして本当にコンシューマーゲーム化する未来はあるのか、今後の『ウマ娘』のコンテンツ展開に注目したいところです。