ウマ娘 プリティーダービー』において、独特の存在感を放っているキャラクター・ハッピーミーク。同作には実在の競走馬をモデルとしたウマ娘が数多く登場しますが、彼女は例外的なオリジナルキャラクターとされています。


しかしリアル競馬の知識をもった『ウマ娘』ファンの間では、ハッピーミークをとある競走馬と重ね合わせる人も。その馬の名前は、ソダシ。一体どんなところが共通しているのか、詳しく紹介していきましょう。

存在しなかったはずの“ハッピーミークの元ネタ”
あらためておさらいすると、ハッピーミークは初期育成シナリオ「新設!URAファイナルズ」で登場するウマ娘。ライバルトレーナー・桐生院葵の担当ウマ娘であり、ラスボスとしてプレイヤーの前に立ちはだかる存在です。

その特徴といえば、やはり純白に輝く髪と白一色の勝負服。リアルでは白毛の競走馬は珍しいため、元々は“モデルの存在しないウマ娘”とアピールするためのキャラクターデザインだったのかもしれません。

しかし、現実はゲームよりも奇なり。なんとハッピーミークがゲームに登場した直後、1頭の白毛馬が一躍注目を集めたのです。それこそが“リアルハッピーミーク”ことソダシでした。

白毛馬にして史上屈指の名馬・ソダシ
ソダシは2018年に「ノーザンファーム」で生まれた牝馬。サンスクリット語で「純粋」「輝き」という意味をもつ名前の通り、まばゆく輝くような白い馬体が特徴です。
新緑のターフを駆ける純白のボディに魅了されたファンは数しれず、写真集やぬいぐるみなどのグッズも続々発売。競馬ファン以外にも知名度を広げています。

ハッピーミークとソダシはいずれも美しい白毛ですが、もちろん共通点はそれだけではありません。ハッピーミークはマスコットキャラ扱いされつつも、実際には桐生院トレーナーと共に勝利を目指す熱いウマ娘。そしてソダシも同様に、勝負の世界に生きる競走馬です。

そもそもソダシの知名度が上がったのは、4月11日に行われたGIレース「桜花賞」がきっかけ。言うまでもなく、GIはほんの一握りの競走馬しか勝つことができない最高峰のレースです。そこでソダシは日本の競馬史上初めて、白毛馬として勝利を収めました。

ソダシが頭角を現したのはアプリ『ウマ娘』のリリース後なので、ハッピーミークのモデルになった可能性は薄いでしょう。しかしファンの間では、「ハッピーミークちゃんの元ネタはソダシちゃんだと思ってる」「ソダシって元気なハッピーミークだと思う」「ソダシがウマ娘化したらまんまハッピーミークな気がする」と夢想する人が相次いでいます。

その他にもさまざまな共通点が!
ハッピーミークとソダシには、他にもいくつもの共通点を見出せます。ハッピーミークは芝やダート、短距離から長距離までなんでも走れる幅広い適正が大きな特徴。
そしてソダシもマイル~中距離の芝レースに勝利しており、12月5日にはダートGIである「チャンピオンズカップ」に挑む予定だそう。つまり両者は見た目だけでなく、“幅広い適性”まで共通しています。

さらにハッピーミークのもう1つの特徴として、桐生院トレーナーとの強い絆も印象的。初めはすれ違いがちだったコンビが徐々に絆を深めていく様子に、涙腺を刺激された方も多いのではないでしょうか。

その一方、ソダシもトレーナー(厩務員)との絆が強いことで知られています。なんでも、ソダシは厩務員である今浪隆利さんのことが大好きで、馬房にいると顔をすり寄せてくるとのこと。今浪さんもそんなソダシのことがかわいくて仕方がないようです。

ソダシは次々と競馬界に伝説を築き上げていますが、ハッピーミークの物語はまだ始まったばかり。今後、何かしらの形で彼女が活躍するシナリオを見られることを期待したいですね。
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