悪夢にうなされた少年
「ぜんこくずかん」入手後に、「ミオシティ」の「ナミキのいえ」を訪れると、彼の息子がベッドで寝込んでいます。母親に話を聞いてみると、どうやら悪夢の虜になってしまった様子。息子は「だー…。だーく…がこっちをみて…」と苦しそうに呟いていました。
そして、船着き場にいる船乗りのナミキに声をかけると、突然「まんげつじま」なる場所へ行ってほしいと懇願されます。彼の息子が目を覚ますには、そこで手に入る「みかづきのはね」が必要なのだそう。
実際に「まんげつじま」を訪れると、島の奥には「みかづきポケモン」の「クレセリア」が。しかし、主人公のことを見るやいなや、どこかへと飛んでいってしまいます。一方で、クレセリアの居た跡地には「みかづきのはね」が落ちていました。その後、これを「ミオシティ」に持ち帰ってナミキの息子に使用。すると、無事悪夢から目を覚まし、元気な姿を取り戻してくれました。
それにしても、一体なぜナミキの息子は悪夢に取り憑かれてしまったのでしょうか…?
悪夢を見せる幻のポケモン
ナミキの息子が悪夢に苛まれていた時、彼は「だーく…がこっちをみて」とうわ言のように言い続けていましたね。
ダークライはその名の通り漆黒の身体が特徴で、「ポケモンずかん」では「人々を深い眠りに誘い夢を見せる能力を持つ」と説明されています。そして、ダークライの特性は「ナイトメア」。これは「ねむり」状態の相手に悪夢を見せ、毎ターンHPを削るというダークライ固有の特性となっています。
ちなみに、『ポケットモンスター プラチナ』にて、ダークライは「まんげつじま」の隣に位置する「しんげつじま」に生息していました。どちらも「ミオシティ」からほど近い場所に存在しているため、この街ではダークライ絡みの事件が多発しているのかもしれません。もし、あのままナミキの息子が眠り続けていたらどうなっていたことか…。
ただ、ポケモンにおける特性は基本的に任意で発動するものではありません。他のゲーム用語で言うならば、“パッシブスキル”に近いもの。要するに、ダークライは存在しているだけで周囲の人々を悪夢に陥れてしまうのです。「しんげつじま」にひっそり身を潜めていることを考えると、悪意はないのでしょう。
大きすぎる力は代償を伴うもの。