それはつまり、“最弱キャラ”とすら呼ばれてきたキングクルールの扱いが最後まで変わらないということ…。キングクルールのファンにはつらい結果でしょうが、希望を捨てるのはまだ早いかもしれません。
不遇だとされてきたキングクルール
キングクルールは、任天堂の『ドンキーコング』シリーズに登場する敵キャラクター。スーパーファミコンの『スーパードンキーコング』『スーパードンキーコング2』『スーパードンキーコング3』にラスボスとして登場し、多くのプレイヤーを苦しめました。
『スマブラ』シリーズは今作が初参戦となりますが、最初期だけ凶悪な性能を発揮。“対初心者”では圧倒的に使いやすかったため、強キャラだと思われていました。しかしその後、弱体化や「上級者同士では通用しない」といった欠点が露呈していきます。
ネット上ではキャラクターの強さをまとめた「ランク表」がよく出回っていますが、キングクルールは低い位置づけになるのがお決まり。一応、1つ前のアップデート(Ver.13.0.0)にて多少強化されましたが、あまり立ち位置は変わりませんでした。
そのため今回のアップデートでは上方修正が期待されていたのですが、結果はこの通り。プレイヤーたちの間では、「最後のキャラ調整!?ワニ結局Cランクのまま!?」「もうキングクルールは調整来ない…ってコト!?」と驚く声が上がっています。
キングクルールを深く理解したプレイヤー
しかし、腕に覚えがあるプレイヤーの中には、そんなキングクルールで勝ち続ける猛者も存在します。
Hutoさんは『スマブラSP』にて、主に「ワリオ」「キャプテン・ファルコン」「キングクルール」などのキャラクターを使用。しかし、キングクルールで残した名試合の数々から、ファンからは“ワニの人”という愛称で親しまれてきました。
とくに、全てのキングクルール使いに見てほしいのが、2021年8月にマイスターGさんが投稿した「ワニの“キャラランクが上がる”歴史的瞬間を捉えたという情報を得た我々は大会開催地の奥地へと向かった…。【スマブラSP】」という動画。そこには、Hutoさんのキングクルールが八面六臂の活躍を見せているところが映し出されています。
彼のプレイで特筆すべきは、そのヒット確認の早さ。横Bで投げた王冠が戻ってくる際、敵にヒットしたのを見てからの「上スマッシュ」、さらに「空中下攻撃」がヒットしてバウンドしている敵への「空中上攻撃」での追撃…。Hutoさんの動きを見ていると、キングクルールが強キャラのような気がしてくるから不思議です。
残念ながら、今後バランス調整によりキングクルールの性能が上がる可能性はなくなってしまいました。しかし自分の腕を磨くことで、キングクルールを強キャラにできるかもしれません。