リスナーvsライバーによる場外乱闘
同イベントは、総勢77名のライバーが『マリオカート8 デラックス』の腕前を競い合うもの。12月19日に行われた予選では、A~Gの7リーグに分かれて熱いレースが繰り広げられました。
各リーグのレース前には、あらかじめファンから募集した「最下位予想」アンケートのトップ3を発表。また、ファンから寄せられた「最下位に選んだ理由」も発表されたのですが、その内容が大きな波乱を招くことに。
たとえばAリーグでは、「最下位予想」1位にグウェル・オス・ガールさん、2位にレイン・パターソンさん、3位に鈴鹿詩子さんがランクイン。その中でレインさんへの投票理由としては、「幼女だから道がわからない」「負けて泣いて欲しい」といったコメントが寄せられていました。
不憫な“幼女”枠といった扱いですが、一応レインさんは25歳で、腕利きのクールなボディーガード…だったはず。ギャップに満ちた扱いに、レインさん本人も「嘘だろ、一番大人のお姉さんなんだが…」と驚愕せざるを得なかったようです。
その一方で、ジョー・力一さんは40%という圧倒的な票を獲得し、Eリーグの「最下位予想」1位に。「勝てる未来が見えない」「お父さんマリオカート」などとゲームの腕前を散々にイジられ、中には「力一が勝ったら競馬やめます」と宣言するリスナーも現れました。そこで力一さんは「さあ、競馬やめてもらいましょう!」と意気揚々とレースに臨んだものの、無念にも9位で終了。
またオリバー・エバンスさんは、Gリーグで「最下位予想」2位にランクイン。その投票コメントには、なぜか「負けたらこれから語尾エバね」という無茶ぶりが紛れ込んでいました。オリバーさんは運命に抗おうと全力を尽くしましたが、リーグ最下位となってしまい、無念にも“語尾エバ”で話し始めることに…。
その他にも「最下位予想」では、甲斐田晴さんの「叶さーーーんみてますかー!で落ちてく」、剣持刀也さんの「汚い春崎エアルなので」など、理不尽きわまりない投票コメントが多数。それぞれの配信で見せたリアクションも見ものです。
「最下位予想」を覆してみせるライバーたち
予選から本戦に出場するための条件は「5位以上」のライン。予選参加者の半数が敗退する厳しい戦いで、結果としては大方「最下位予想」に近いものとなりました。しかしそんな中、リスナーの予想を華麗に裏切ったライバーたちも。
レオス・ヴィンセントさんの成績は、まさに大番狂わせ。そもそも『にじさんじマリカ杯』には今回が初参加ということで、リスナーたちも実力があまり読めなかったようです。Cリーグの「最下位予想」では2位に入り、投票コメントでは「煽りながら先頭から最下位まで落ちる姿が想像できたから」といった文言も。
しかしいざレースが始まってみれば、堅実かつ安定したレース運びによって高順位を連発。
また、月ノ美兎さんはゲームが苦手そうなイメージがありますが、実は過去の大会で3回中2回予選突破を果たしている腕前。それにもかかわらず、Fリーグの「最下位予想」では1位に輝いてしまいます。しかも投票コメントでは「やっぱり委員長」「次回頑張ろ!」といった煽りが並んでおり、本人としては中々に不服だった模様…。
しかしそんな憤りをパワーに変えたのか、予選レースでは見事4位に。今年も本戦進出を果たし、リスナーに向かって「敗退の予想の中に入れたみんな…見たかよおい」と煽り返していました。
また、Bリーグの「最下位予想」3位で、「知能がない人は最弱」と侮られていたフレン・E・ルスタリオさんは、3位で本戦進出。Dリーグの「最下位予想」3位、雪城眞尋さんは「負け癖チワワ」「落ちろ そなたは美しい」とネタにされていましたが、2位で予選通過しました。いずれも最下位予想の“フリ”があったからこそ、勝利の輝きが増したことは確かでしょう。
やはりライバーとリスナーによる“バチバチ”なプロレスこそ、「にじさんじ」の大きな魅力。『にじさんじマリカ杯』を経て、さらにその奇妙な絆が深まったのではないでしょうか。