ですが、セールの対象ソフトが多すぎて、どれを選んだらいいのかと悩んでいる方も多いはず。そこで今回は、国内外で名作と呼ばれているタイトルの中から、実際に筆者が遊んで面白かったものをピックアップし、お得な理由を添えてご紹介。
どれも定価の半額以下で買えるものばかりなので、この冬のゲームライフを抜群の対費用効果で楽しんでみてはいかがでしょうか。
■PS4『ニーア オートマタ ゲーム オブ ザ ヨルハ エディション』2,640円(税込):1月7日まで
『ドラッグ オン ドラグーン』シリーズの世界観とも繋がりつつ、新たな広がりを見せた『ニーア』シリーズの2作目となった『ニーア オートマタ』。本作では、人類を守るアンドロイド部隊の一員となり、機械生命体と戦う過酷な日々と世界の真相に近づく物語を、爽快極まりないアクションと共に楽しめます。
主人公の2Bを始めとする秀逸なキャラクターデザイン、荒廃しながらも美しさを感じさせる世界、やり込み甲斐がありながらアクション初心者でも楽しめるバトル設計、先を予想させない物語など、その魅力を挙げていけばキリがないほどです。
その完成度の高さから中古市場でも長らく高値で安定していましたが、『ゲーム オブ ザ ヨルハ エディション』のリリースを受け、オリジナルのパッケージ版の相場は徐々に下がりました。ですが、今回のセール対象は『ゲーム オブ ザ ヨルハ エディション』のDL版。オリジナルのパッケージ版の中古価格が同程度でも、追加コンテンツの分だけお得と言えます。
国内外で大ヒットを遂げた『ニーア オートマタ』を、追加コンテンツ込みでお得に購入可能とくれば、お勧めしない理由の方が少ないほど。また本作が気に入ったら、時系列的には過去の話となる『ニーア レプリカント ver.1.22474487139...』のプレイも視野に入れてみてください。
■PS4『レッド・デッド・リデンプション2』2,622円(税込):1月7日まで
活気と無法が横行した開拓時代が終わりの兆しを見せた時代に、古きアウトローな主人公・アーサー・モーガンの視点を通し、変化していく時代と人にとの生き様を描いた『レッド・デッド・リデンプション2』。いわゆる西部劇の世界を、心ゆくまで堪能できる一作です。
視点(FPS/TPS)的にシューティングアクションをイメージする方も多いかと思いますが、バトルロイヤル系FPS/TPSのような軽いアクション感はなく、振り返りにもモーションが入るなど、人によれば「もっさりとした挙動」に映るかもしれません。
ですが、それは本作が目指したであろうゲームスタイルの違いに過ぎず、単純な欠点や難点にあらず。筆者の感じたところでは、この『レッド・デッド・リデンプション2』は“役割を演じて遊ぶ”という意味でのロールプレイングゲームであり、西部劇に生きるアウトロー体験ゲームと言えるでしょう。
挙動の重さは、その世界に生きる人間たちのリアルさを支えるものであり、それでこそ彼らの喜びや悲哀に実感が伴います。一方で、時間の流れがスローモーションになる「デッドアイ」を駆使すれば、卓越したガンマンとして敵を圧倒する快感を味わうことが可能。この両面があるからこそ、現実ならぬ“西部劇”の体験を味わえる魅力に満ちているのです。
そして本作を手に入れると、ソロプレイの本編だけでなく、同時代の世界が舞台のオンラインゲーム『レッド・デッド・オンライン』も楽しめます。この『レッド・デッド・オンライン』は単体でも配信していますが、『レッド・デッド・リデンプション2』を買えばソロプレイとオンラインプレイの両方を楽しめるので、西部劇をとことん堪能したい場合は確実にお得です。
■PS4『ラスト・オブ・アス リマスタード PlayStation Hits』985円:1月7日まで
2013年6月にデビューを飾った『ラスト・オブ・アス』は、菌が引き起こす感染症によってパンデミックが発生し、世界が一変した20年後を舞台とするアクションアドベンチャー。ゾンビホラーな一面もありますが、視覚的な恐怖描写のみに頼ることなく、サバイバルを集約したゲーム性と厚みのある物語も備え、世界的な大ヒットを記録しました。
その勢いは、最初にリリースされたPS3版だけに留まらず、翌年にはPS4向けにリマスター版が登場。厳しい世界はより美しく描かれ、そして60fpsで展開するアクションシーンが本作の魅力を更に引き上げます。
『ラスト・オブ・アス』は、遮蔽された空間の向こうも「聞き耳」によって擬似的に視覚化されるので、より戦略的なステルスアクションが味わえます。また、娘を失った主人公・ジョエルと、過酷な世界と向き合う少女・エリーの関係が、時間の経過と共に変化していくのも見応え満点。ここでは多くを語れませんが、迎える結末にも深みがあり、このジャンルが苦手でなければぜひ遊んで欲しい作品です。
PS3版の時点で、そのゲーム性と物語はいずれもハイレベルでしたが、リマスターされてさらにパワーアップ。一方で、今回のセール価格なら1,000円を切っており、コストパフォーマンスの良さは折り紙付き。
また『ラスト・オブ・アス』には、エリーの前日譚を描いた追加エピソード「Left Behind ‐残されたもの‐」があります。これは単体(1,100円)でも購入可能ですが、リマスター版に同梱されているので、『ラスト・オブ・アス リマスタード PlayStation Hits』を買えば、本編と追加エピソードの両方を楽しむことができます。
■PS4『ダイイングライト Platinum Edition』1,815円:1月19日まで
『ラスト・オブ・アス』と同じく、『ダイイングライト』もゾンビ系のアクションゲームですが、ステージクリア型の前者と異なり、本作のフィールドはオープンワールド。ウィルス感染によって隔絶されたハラン市を縦横無尽に駆けめぐり、危険なゾンビ(作中ではバイターなど)たちの目をかいくぐります。
オープンワールドのゾンビ系アクションは有名な作品だけでも複数ありますが、それらと比べると本作のゾンビはザコでも手強く、武器が乏しい序盤は特に苦労させられます。
本作の特徴として外せないのが、街を自由に移動できるパルクールアクション。障害物を飛び越え、壁を登り、スキルがあればゾンビを飛び越しながら駆け抜けることすらできます。道にゾンビが密集していても、建物の屋根を走ればいいだけ。複雑な操作もなく、アクションゲームに慣れていればサクサクとパルクールを繰り出せます。
強力な一部の敵は高い場所にいる主人公を追跡できますが、主人公のパルクールは優秀なので、的確に駆使すれば追っ手を十分振り切れます。街中には恐ろしいゾンビに埋め尽くされていますが、パルクールのおかげで必要以上に恐れることなく、緊張と優越感を心地よく楽しめることでしょう。
たまに失敗して絶望感に襲われることもありますが、主人公自身も存外タフなので、ゾンビに囲まれても意外と体勢を立て直せる時も多々。また、途中で手に入る「引っ掛けフック」があると、射出したワイヤーを巻き取りながら高速移動できるので、ゲームプレイはより快適になります。
この『ダイイングライト』自体はセールにたびたび登場する常連ですが、まだ遊んだ事がない人に推したいのは、2021年5月に配信が開始された「ダイイングライト Platinum Edition」です。
「Platinum Edition」には、本編と7種類のスキンバンドル、そして広大なオリジナルマップで新たな物語を綴る「The Following」、独自のサイドストーリーが用意さた「Bozak Horde」、2つの隔離区域を追加する「Cuisine & Cargo」、ダークファンタジーな世界に挑む新たなゲームモード「Hellraid」といった4つのDLCが含まれています。
先駆けてリリース済みの『ダイイングライト:ザ・フォロイング Enhanced Edition』には、4つ目の「Hellraid」が含まれておらず、こちらは単品で購入すると990円。ですが「Platinum Edition」には、この「Hellraid」も収録されています。
これだけ詰め込まれた『ダイイングライト Platinum Edition』が、今ならセール価格の1,815円で購入可能。本作に興味があり、手を出すタイミングを窺っていた方は、この機会にぜひどうぞ。
今回は、世界的に名の知られた作品の中から、実際に筆者が遊んでお勧めできるタイトルに絞り、更にお得な要素が含まれたものを4本紹介しました。逆を言えば、もう少し条件を緩めたら、お勧めしたい作品は枚挙に暇がないほどです。
例えば、アクションRPGでは比較的珍しい街を舞台とし、垂直の壁も軽快に駆け上がるなど多彩なアクションが刺激的な『イースIX -Monstrum NOX-』(3,870円)も個人的にかなりのお気に入りですし、その前作『イースVIII -Lacrimosa of DANA-』(2,750円)も多くの方に支持されている人気作。この2作品のように、お勧めしたい作品はまだまだあります。
さらに、可愛い見た目に反して戦闘の緊張感がたまらない『メルヘンフォーレスト』が80%OFFの765円など、お手頃価格の作品もたっぷり。低価格帯も見逃せないので、時間に余裕がある方は「ビッグウインターセール」を直接チェックしてみてください。
非常に人は選びますが、直近のPS4ラインナップには見られない切り口で勝負していた『ぎゃる☆がん だぶるぴーす ばいりんぎゃる』(1.815円)や『ぎゃるがん2』(1,650円)なども、ピンと来る方にはお勧めしたい一品です。