PS5の入手難が長らく続いており、誰もがいつでも買える状況はまだ訪れそうにありません。一方で、定期的に抽選販売などが展開されているほか、2022年の年明けに合わせ、一部店舗で直接販売する動きもありました。


こうした形で、PS5ユーザーが少しずつ増えているのも確か。ですが、ようやくPS5を購入できても、手に入らなかった時間が長かったおかげで、どのタイトルを選べばPS5による新たななゲーム体験を味わえるのかと、戸惑っている方もいることでしょう。

そこで今回は、PS5だからこそ遊べるタイトルの中から4本を厳選し、最新ゲームハードがもたらす体験へご案内します。PC向けにリリース済みの作品も一部含みますが、コンソールではPS5でしか遊べないので、新体験の入り口としてプレイ予定に加えてみてはいかがでしょうか。

■『Demon's Souls』
『ダークソウル』シリーズや『ブラッドボーン』など、高難易度アクションと探索を組み合わせた作品が国内外で人気を博しています。この方向性を強く打ち出し、多くのファンを生み出したきっかけのひとつになったのは、PS3時代に登場した『Demon's Souls』でした。

後の“死にゲー”にも多大な影響を及ぼした『Demon's Souls』は、オリジナル版が2009年2月に登場しましたが、移植やリメイクなどはなく、時代が経つに従い、アクセスが難しくなっていきます。そのため、他の作品で“死にゲー”に目覚めた方が『Demon's Souls』に興味を抱いても、アクセスしにくい状況が続いていました。

ですが、PS5の発売日と同日に、リメイクされたPS5ソフト『Demon's Souls』が登場。未経験の“死にゲー”ファンはもちろん、懐かしい冒険と激戦を最新のグラフィックで堪能できるこの展開にファンも心を動かされ、大きな注目を集めました。歯ごたえのあるゲームを求めている方は、PS5で再誕した『Demon's Souls』をプレイ候補に加えてください。

■『Returnal』
挑むたびに変化する地形(フィールド)によりプレイヤーに柔軟な対応力と機転を求め、予期せぬハプニングとの遭遇に驚かされるローグライク性を軸に、目まぐるしいアクションSTGを加えて融合させたのが、昨年リリースされた『Returnal』です。


展開の早いバトルは、無闇に突撃しても返り討ちに遭うだけ。取捨選択した武器を的確に使いこなし、地形やアイテムを利用し、飛び交う弾をダッシュとジャンプを駆使して立ち回る骨太アクションを乗り越えることで、未知の惑星に眠る真実へとたどり着くことができます。

舞台の“アトロポス”は、人類外の生命体が文明を築き上げ、そして衰退していった星。そのため、残された文明の名残りはどこか異質で、しかし奇妙な魅力も放っています。その存在感あるデザインワークを、PS5の描画性能が力強く支えました。手応え満点のアクションだけでなく、未知の星を描くビジュアル面も一見の価値あり。

■『DEATHLOOP』
この『DEATHLOOP』は、ループを繰り返す世界からの脱出を目指すアクションSTGで、その点では前述の『Returnal』と共通する点も見受けられます。が、ループひとつを取っても切り口が異なり、こちらは「決まった1日を繰り返す」という時間制限的な要素が課せられています。

1日(もしくは死亡)で一区切りを迎えるため、ゲーム進行がダレることなく、メリハリあるテンポで楽しめる『DEATHLOOP』。一方で、制限こそありますが特殊能力によって死を回避できるため、一度の失敗=1日のリスタートではなく、ある程度許容範囲があるのも嬉しいところです。

緊張感がありつつも、完璧な立ち回りでなくてもいい余裕があり、絶妙なバランスがプレイ意欲を刺激します。巻き戻りつつも、プレイヤーが蓄えた知識が攻略を手助けし、少しずつ前進できる手応えも抜群。
攻略する喜びを存分に味わいたい方は、『DEATHLOOP』を視野に入れてみましょう。なお、PC版もありますが、コンソールではPS5向けのみです。

■『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』
2002年に始まった『ラチェット&クランク』シリーズは、PS2・PSP・PS3・PS Vita・PS4と歴代ハードを舞台に作品を重ね続け、この『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』でPS5への進出も果たしました。

タイトルに冠している「ラチェット」と「クランク」の名コンビぶりは本作でも健在ですが、さらに「リベット」や「キット」といった新たなキャラクターも加わり、ラチェットたちの冒険とアクションは一層の広がりと盛り上がりを備えました。

PS5の恩恵による卓越したグラフィック、テンポのいいゲームプレイを阻害しないロード時間など、没入感を促す確かな足回りに支えられ、次世代の快適かつ爽快なアクションシーンを実現している『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』。シリーズファンにもオススメできる、期待に応えたシリーズ最新作となりました。

PS5だからこそ遊べるラインナップからチョイスした4作品、いかがだったでしょうか。一部のタイトルはPC版もありますが、いずれもPS5以外のゲームハードではプレイできないものばかり。新世代のゲーム体験をPS5で味わいたい方は、ここから選んでみるのも一興でしょう。

ですが、PS5だからこそという体験が味わえる作品は、この他にもたくさんあります。そこで、本編がPS4向けに発売され、後に追加要素を加えたPS5ソフトが登場したタイトルの中から厳選した3本も、今回合わせてお届けします。こちらもご覧あれ!

■『ファイナルファンタジーVII リメイク インターグレード』
本作は、PS4向けにリリースされた『ファイナルファンタジーVII リメイク』をベースに、ウータイの特殊技能集団《シノビ》に属する「ユフィ」を主人公として新エピソード「FF7R EPISODE INTERmission」を収録した作品。
後にPC版も登場しましたが、コンソールではPS5でのみプレイできます。

本編に当たる物語などはPS4版と同様ですが、グラフィック面の向上やフォトモードの実装、追加バトルの存在などは、『インターグレード』版ならではのお楽しみ。未経験の人はもちろん、PS4版をプレイ済みのユーザーもプレイを一考する価値のある作品です。

■『Ghost of Tsushima DIRECTOR'S CUT』
コトゥン・ハーン率いるモンゴル帝国の大軍勢により、対馬のほぼ全域が征服されてしまいます。その苦境を覆すべく、武士の誉れを捨ててまで抗った「境井 仁」の活躍を描くPS4ソフト『Ghost of Tsushima』が、2020年7月に登場。この作品は、ドラマティックな展開や殺陣を意識した手応え溢れるアクションシーンなど、全般にわたった完成度の高さで話題となりました。

この『Ghost of Tsushima』に、新たなエリア“壱岐”を舞台とする完全新規ストーリー「壹岐之譚」などを加え、PS5版も用意された『Ghost of Tsushima DIRECTOR'S CUT』が2021年8月にリリースされました。仁の新たな物語を楽しめる上に、『Ghost of Tsushima』と比べてプレイ感も進化しているので、PS5購入を機に本作をプレイするのもお勧めです。なお、『Ghost of Tsushima DIRECTOR'S CUT』はPS4版もあるので、購入する際は対応ハードにご注意ください。

■『DEATH STRANDING DIRECTOR'S CUT』
『メタルギア』シリーズをはじめ、多彩な作品で国内外に多くのファンを持つ小島秀夫氏の新たな期待作として注目を集め、2019年11月にPS4ソフト『DEATH STRANDING』が発売されました。大災厄によって人々の繋がりが断たれた世界を舞台に、主人公の「サム」が荷物と希望を運ぶといった切り口から描かれる物語とゲーム性によって、本作も大きな話題を呼びます。

この『DEATH STRANDING』自体はPC版も発売済みですが、パワーアップを遂げてリマスターされた『DEATH STRANDING DIRECTOR'S CUT』が今現在遊べるのは、PS5のみです。
『DIRECTOR’S CUT』のPC版リリースは今年の春頃になるため、先駆けて遊びたい方はPS5でご体験ください。

※購入先へのリンクにはアフィリエイトタグが含まれており、購入先での販売や会員の成約などからの収益化を行う場合があります。
編集部おすすめ